2022年大相撲五月場所千秋楽

三賞は殊勲賞に隆の勝と大栄翔,敢闘賞に佐田の海,技能賞は該当なし。妥当ではないかと。休場していなければ技能賞に宇良という世評は多かった。

 

千代大龍が一度つっかけ。二度目,千代大龍が強く当たって押していったが,錦木が耐えて左差し,錦木の寄り切り。錦木がよく耐えた。錦木勝ち越し。

明生が押して先に攻めたが,隠岐の海が押し返して右上手,明生を右上手投げ。隠岐の海が場所の後半は元気だった。

栃ノ心が立ち合いかち上げ,翠富士がかまわず右差しを入れるとさっと引き,翠富士の肩透かし。今日も綺麗に決まった。

碧山が右に変化し,琴勝峰がついていって押し合い,碧山が悠然と引いてはたき込み。碧山10勝目。

照強が立ち合いで潜って左足をとり,東龍を足取り。照強お見事。

輝が今日は一気の出足,琴恵光を突き出し。

荒篤山が猛烈に突いて攻めたが,宝富士が押し返して左下手,宝富士の寄り切り。

翔猿がしつこく下から攻めて中に入り,豊山が左からおっつけて粘ったが不格好,翔猿の押し出し。

隆の勝は立ち合い当たれず,佐田の海がもろ差し,隆の勝が抱えて寄ろうとしたが,佐田の海が左から振り回して左すくい投げ。隆の勝が4敗に後退。

両者低い立ち合いから右下手,妙義龍が巻き替えて外四つ気味の体勢となって左からおっつけて攻めたが,遠藤が土俵際でかわして右下手出し投げ。

 

玉鷲と一山本が激しい突き合い,玉鷲が突き勝って突き出し。

北勝富士と王鵬が押し合い,王鵬が優勢だったが北勝富士が左四つとなって逆襲,王鵬を寄り切り。

琴ノ若が差し勝ってもろ差し,一方的に攻めて若元春を寄り切り。琴ノ若会心の相撲。

千代翔馬が一度つっかけ。二度目,高安が立ち合いで差し勝って左四つ,千代翔馬を右上手投げ。

大栄翔が突き起こし,志摩の海がこらえると,大栄翔が大きく引いて回り込み,大栄翔のはたき込み。大栄翔は小結で11勝目,大関取りの起点に。

豊昇龍右上手で霧馬山が左下手,霧馬山が巻き替えをねらうと豊昇龍が先んじて巻き替えてもろ差しとなったが頭を下げすぎ,霧馬山が覆いかぶさって首を極める姿勢,豊昇龍がなんとか寄ろうとしたが,霧馬山がそれも利用して右からの上手捻り。霧馬山お見事,10勝目。

これより三役。阿炎が諸手突きから猛烈に突いたが若隆景が必死に回り込み,阿炎が追いすがって突き続けたが,若隆景がおっつけて押し返して中に入ってもろ差し,阿炎が巻き替えて右四つとなったが,若隆景がここで寄っていって阿炎がまわしを切り,若隆景の押し出し。熱戦。若隆景は9勝で終戦し,来場所12勝なら三場所計33勝になるが,どうなるか。

貴景勝と正代が激しい押し合い,貴景勝がスロー映像で見るとほんの数mm差で浮いていたように見えるほど際どく残す場面もあったが,貴景勝が押し返して正代を左からの突き落とし。正代が思われていたよりも奮起し,貴景勝が薄氷の勝利で大関全員皆勤で負け越しという不名誉記録を回避した。

御嶽海一度つっかけ。二度目,照ノ富士が強く当たってもろ差し,御嶽海を寄り切り。

 

照ノ富士が12勝3敗で7回目の優勝。

2022年大相撲五月場所十四日目

宇良が昨日の相撲で左足を負傷して休場。

 

水戸龍が立ち合いで右四つで捕らえ,荒篤山を寄り切り。

翠富士が差し勝って深い右下手で左前まわし,何度も右下手投げをうって投げきった。翠富士勝ち越し。千代翔馬負け越し。

輝が攻め込んだが,土俵際で隠岐の海が右からの突き落とし。隠岐の海勝ち越し。

互いに左四つ,妙義龍が先に仕掛けて琴勝峰を肩透かし気味の左すくい投げ。琴勝峰負け越し。

千代大龍が立ち合い強く当たって一気の出足,志摩の海を押し出し。千代大龍は6場所ぶり勝ち越し。志摩の海7-7。

宝富士が差し勝って左四つ,豊山を寄り切り。豊山負け越し。

琴恵光が立ち合いで左上手をとり,力強く東龍を寄り切り。

一山本と若元春が互いに右四つで上手がなく,若元春が巻き替えてもろ差しになると一山本がそこを寄っていき,若元春が土俵際で粘ったが一山本が勇み足気味に土俵を割った。物言いがついたが軍配通りで,決まり手はうっちゃり。

翔猿が中に入ろうとして下から攻め,王鵬が突き放すが突ききれず,王鵬が引いて呼び込むと,翔猿が攻め続けて突き出し。翔猿らしい相撲であった。王鵬はあんなに引いたら相撲にならない。王鵬負け越し。

明生と遠藤が激しい押し合い,明生の押し倒し。明生4場所ぶりの勝ち越し。遠藤負け越し。

錦木が当たり勝って一方的に攻め,北勝富士を押し出し。錦木は初土俵から休場無く1000回目の出場で,記念を目の覚めるような白星で飾った。錦木が7-7。

 

玉鷲が突き放して攻め,左からいなして栃ノ心を送り出し。玉鷲勝ち越し。

霧馬山と隆の勝が互いに左下手,霧馬山が攻めあぐねて焦って左からの強引な外掛け,これで自らが崩れて隆の勝が右からの突き落とし。隆の勝が3敗維持。

高安張り差しで照強がけたぐりと互いに正面から当たらず,高安が左四つをうかがって攻めると照強が引いて高安の右をたぐったが,高安がついていって突き落とし。

碧山が突いていったが豊昇龍がかいくぐって中に入り,碧山が振りほどこうとして裏を向き,豊昇龍の送り出し。豊昇龍勝ち越し。豊昇龍は口の中が切れて出血。

大栄翔と佐田の海が押し合い,大栄翔がさっと引いてはたき込み。佐田の海が4敗に後退。大栄翔が10勝目。

宇良が休場,若隆景の不戦勝。若隆景勝ち越し。

阿炎が左上手をうかがう奇襲の立ち合い,しかし琴ノ若がむしろ突き放すと,阿炎も横に動きながら応戦するが,琴ノ若が土俵際で左から強烈な突き落とし。琴ノ若勝ち越し。阿炎が7-7。

貴景勝が低い立ち合いから一気の出足,電車道で御嶽海を押し出し。御嶽海負け越し。貴景勝が7-7。

照ノ富士がすぱっと差し勝って左四つ,正代を寄り切り。

 

3敗が隆の勝と照ノ富士で,4敗が佐田の海と大栄翔となった。大本命は当然照ノ富士だが,様々な決定戦の可能性がある。

2022年大相撲五月場所十三日目

英乃海が押し合いからいなしてもろ差し,輝を寄り切り。英乃海は十両筆頭で勝ち越し。輝は負け越し。

妙義龍が攻め込んだが,王鵬が上手く引いて肩透かし。妙義龍負け越し。

翠富士が右差しを入れて引き,錦木を肩透かし。

隠岐の海が一方的に攻めて荒篤山を押し出し。

明生が強く当たってもろ差し,琴勝峰が両側から抱えてこらえてやや膠着,明生が寄ると琴勝峰が右からの小手投げにいったが,明生がついていって寄り倒し。

千代翔馬が諸手突きから突き放し,照強をはたき込み。

碧山が右喉輪で攻めてぐいぐいと押し,志摩の海を押し出し。

豊山が一方的に攻めて琴恵光を左からの突き落とし。琴恵光負け越し。

若元春が差し勝ってもろ差し,東龍を寄り切り。東龍負け越し。若元春勝ち越し。

千代大龍が引いて呼び込み,玉鷲の押し出し。

 

北勝富士が押し込んでいって,宝富士がはたき込み,両者ほぼ同時に土俵を割った。軍配北勝富士で物言いがつかなかったが,同体取り直しに見える。確認のための物言いをつけてほしかったところ。決まり手は押し出し。

翔猿が中に入ろうと攻めたが,琴ノ若が左上手をとってさっと上手投げをうって崩し,翔猿が裏を向くと琴ノ若が逆襲,琴ノ若の押し倒し。翔猿負け越し。

霧馬山が両前まわしから深いもろ差し,栃ノ心が外四つで粘ったが,霧馬山が寄り切り。

遠藤が先に左四つ,素早く高安を上手出し投げ。

大栄翔が突き起こし,一山本を引き落とし。

両者強く当たって佐田の海が差し勝ってもろ差し,豊昇龍が右からの上手投げで粘ったが,佐田の海が寄り倒し。意外にも物言いがつき,軍配通り。佐田の海10勝目。

宇良が潜ろうとしたが阿炎が突き起こして,阿炎の押し出し。

若隆景が左からおっつけて崩し,隆の勝を引き落とし。隆の勝が明らかに動きが鈍かった。隆の勝が3敗に後退。

5-7の大関対決。御嶽海が先に右四つで良い形をつくり,正代を寄り切り。正代負け越し。

貴景勝照ノ富士が激しい押し合い,貴景勝がまさかの猫だましからやや優勢に攻めていたが照ノ富士の右差しが入ると貴景勝が引いてしまい,貴景勝巻き替えて左四つとなったが,照ノ富士がそのまま寄り倒した。

 

3敗で照ノ富士,隆の勝,佐田の海が並んだ。

2022年大相撲五月場所十二日目

竜電が左の喉輪で攻めて王鵬を押し出し。

千代大龍が変化したが輝がついていき,輝がはず押しで攻めて押し倒し。

碧山が突き合いを制して東龍を突き出し。碧山勝ち越し。

千代翔馬が左上手をとったが明生が深い右下手,逆側は差し手争い,千代翔馬が左上手を巻き替えにいったが呼び込み,明生の寄り切り。

隠岐の海が右喉輪で攻めて豊山を押し出し。

琴勝峰が右四つ早く,翠富士を寄り倒し。

栃ノ心が右下手をとると,妙義龍が攻めあぐねていると左上手もとって栃ノ心の寄り切り。栃ノ心勝ち越し。

佐田の海が強く当たって一気の出足,志摩の海を押し出し。

荒篤山が突いて攻め,照強が逃げ回ったが,照強の足がもつれて荒篤山の突き倒し。照強負け越し。

琴恵光が諸手突きから右四つをうかがったが錦木も右を差して互いに上手がなく,やや膠着したが錦木がじりじりと形をつくって上手を取り,錦木の寄り切り。

 

隆の勝が当たり勝って一気の出足,一山本を押し出し。隆の勝10勝目。

遠藤が一度つっかけ,というよりも北勝富士があまりにも立たない。二度目,遠藤が押し合いからいなして崩し,北勝富士を送り出し。北勝富士は左の目尻が切れて出血。

霧馬山が変化したが若元春がついていき,若元春が右上手で霧馬山が左下手で互いに逆側はまわしがなく膠着,1分半を過ぎて若元春が攻めると霧馬山のスタミナが切れ,若元春の寄り切り。熱戦。

高安が右おっつけ左喉輪で攻めたが宝富士がこらえていなし,宝富士が左四つで入りかけたが,高安が右からの突き落とし。両者決めきれない不調。

豊昇龍が強く当たって下から突き起こし,琴ノ若を押し出し。

大栄翔が立ち合い当たってすぐに引き,玉鷲を引き落とし。大栄翔勝ち越し。

翔猿が潜って左を差して攻め込み,正代が土俵際で左から突き落としたが,翔猿がふんばって渡し込みにいくと両者ほぼ同時に土俵を割り,軍配翔猿で物言い。やや長い協議となって,同体取り直し。翔猿の勝ちに見えたが,同体取り直しでもまあ納得する。二度目,正代が立ち合い当たり勝って翔猿を押し出し。

阿炎が諸手突きから突き続け,御嶽海を押し出し。

宇良が今日は仕切り線に近づいて両者ふわっとした立ち合い,貴景勝が喉輪で攻めると宇良が引いて呼び込み,貴景勝が決めにかかったが宇良が土俵際でひらりとかわし,貴景勝は勝負がついたと見たかゆったりと土俵を割ったが,実は宇良が踏ん張って残っており貴景勝が土俵を割ったのを見送ってからばったりと倒れた。軍配宇良で物言いがついたが,覆らず宇良の突き落とし。なんとも不思議な取組であった。

若隆景が中に入って深いもろ差しとなったが,照ノ富士が強烈に極め,つって崩して極め出し。

 

隆の勝が2敗を維持,照ノ富士,宇良,佐田の海が3敗。

2022年大相撲五月場所十一日目

豊山が左おっつけ右喉輪で攻め,水戸龍を押し出し。

千代翔馬が一度つっかけ。二度目,千代翔馬が左四つ早く,荒篤山が振りほどいたが,そのまま千代翔馬が押し出し。決まり手は寄り切りがとられたが,まわしが完全に切れていたので押し出しが正しかろう。千代翔馬は中日に右足を負傷していたとのこと。

立ち合いからすぐに左四つがっぷり,明生が下手投げで崩そうとするが,錦木がこられて寄り倒し。

翠富士がもろ差しとなったが隠岐の海ががっちりと極めて極め出し。

栃ノ心が右下手で東龍が左上手,東龍が上手投げで栃ノ心の上手を遠ざけるが,栃ノ心がこらえてもろ差し,東龍が極めようとするがこれも栃ノ心がこらえ,東龍が外四つで粘ろうとしたが,東龍が寄り切った。東龍はいろいろがんばったが,あの上手投げや極め技は無理があろう。

千代大龍がかち上げで強く当たり,そのまま一気の出足で琴勝峰を突き出し。

照強が潜って低く攻め込み,妙義龍を押し出し。これも決まり手は寄り切りがとられた。よくわからない。

一山本が突いていったが腰が高く,志摩の海が崩れないと見るや引いてやや呼び込み,横に動くと足が流れて志摩の海の押し倒し。一山本の動きが固かった。

琴恵光が左四つで攻め込むと王鵬が巻き替えて互いに右四つ,琴恵光が左から絞って攻めて再び巻き替えて左四つに変わり,王鵬が突き放すが琴恵光が右下手をとってこらえてもろ差し,王鵬今度は抱えて極めたがやや緩く,琴恵光が懸命に振って左からのすくい投げ。

輝がはず押しで押していったが押しきれず,宝富士が左からの突き落とし。

 

佐田の海と若元春が左四つがっぷり,佐田の海が先に攻めて寄り倒し。佐田の海勝ち越し。

宇良が仕切り線から離れて立ち合い,碧山がややふわっとした立ち合いで宇良が深いもろ差し,碧山が左からの小手投げで呼び込み,宇良の寄り切り。宇良勝ち越し。

霧馬山が押し合いから左上手を取って頭をつけ,一度つって崩してから左四つとなって翔猿を寄り切り。霧馬山勝ち越し。

高安が押し合いから引いて呼び込んだが,北勝富士の足も流れて高安のはたき込み。物言いがついたが軍配通り。北勝富士負け越し。

大栄翔が猛烈に突いて攻め,琴ノ若が一度耐えて押し返したが,琴ノ若が引いて呼び込むと再び大栄翔が攻勢,大栄翔の押し出し。

豊昇龍が立ち合いから右四つ早く,隆の勝を捕らえてこれで豊昇龍かと思われたが,隆の勝が思わぬ下手投げをうつと豊昇龍があせって外掛けをかけたが技のかかりが甘く,隆の勝がそのまま寄り倒した。豊昇龍が組めたが左上手が浅すぎ,加えて思われていたよりも隆の勝が組んでも相撲がとれたのが敗因。

若隆景が両前まわしをとったが,御嶽海が絞ってこれを崩して右四つ,なおも御嶽海が寄りたてたが若隆景が左上手投げで打開して土俵中央に戻し,御嶽海右下手で若隆景左上手の双方半身で膠着,御嶽海が起こそうとするが若隆景がこらえ,さらに御嶽海がたぐって引っ張り込んだがかえって呼び込み,若隆景の寄り切り。熱戦。

両者低い立ち合いで貴景勝が当たり勝ち,そのまま遠藤を突き出し。

正代が立ち合い当たってすぐに引き,玉鷲を突き落とし。

阿炎が突いて攻めたが腰が高く,照ノ富士が押し返すと阿炎が引き,照ノ富士の押し出し。照ノ富士勝ち越し。

 

隆の勝が2敗で先頭,3敗は照ノ富士他多数。優勝ラインは3敗か4敗か。

2022年大相撲五月場所十日目

剣翔がもろ差し,東龍が外四つで粘ったが,剣翔が寄り切り。

妙義龍が下から突き起こし,荒篤山を押し出し。

翠富士が一度つっかけ。二度目,当たってすぐに碧山が攻め込んだが,翠富士が右差しから右にかわして肩透かし。得意技が出た。

輝が一方的に攻めて千代翔馬を押し出し。

一山本が頭から当たって突き押そうとしたが琴勝峰が押し返し,一山本が左からいなして再度攻勢,一山本の突き出し。一山本が幕内最速の勝ち越し。

佐田の海栃ノ心の左上手を警戒して右四つを作ったが,栃ノ心が右下手投げで振って崩して上手をとりがっぷり,栃ノ心が寄り切った。はっきりと栃ノ心が勝ったが物言いがつき,やや長い協議となったが,軍配通り。確認のための物言いなので物言いがついたこと自体は悪くないが,協議が長かったのはよくわからない。

志摩の海が攻め込んで豊山が回り込んで粘り,一度土俵中央に戻って頭四つ,豊山が起こして右四つに組んだがかえって不格好となり,志摩の海が左上手投げ。

照強が右に変化し,明生が向き直って攻め込んだが足が流れ,照強のはたき込み。

王鵬が突いて攻め,宝富士が引いて呼び込み,王鵬の押し出し。

千代大龍が立ち合いから一気の出足で琴恵光を押し込んだが足が流れ,琴恵光がはたきながら土俵を割った。軍配は千代大龍で物言いがついたが,琴恵光が土俵を割る方が早かったように見え,やはり軍配通りとなった。

 

錦木が攻め込んだが,宇良が右差しを入れて右からの肩透かし。翠富士に続いてこれも綺麗に決まった。

若元春が先に左四つ,隠岐の海に形をつくらせずそのまま寄り切った。若元春の完勝。

両者頭で当たって隆の勝が当たり勝ち,遠藤を押していったが,遠藤が土俵際で右にかわすと,隆の勝の左手と遠藤の右足がほぼ同時に土俵を割った。軍配隆の勝で物言いがつき,スロー映像で見ると際どく遠藤が先に土俵を割っていて,軍配通り隆の勝の勝ちとなった。決まり手は押し出し。隆の勝勝ち越し。

玉鷲琴ノ若が激しい突き合い,琴ノ若が右差しを入れてさっと左から突き落とし。

高安が張り差しから思い切って攻め込んだが,大栄翔が土俵際で右にかわして突き落とし。これも物言いがついたが,軍配通り。高安負け越し。

阿炎が突いて攻めたが,霧馬山が横に動いて粘ってはたき込み。

貴景勝が引いて呼び込み,北勝富士の押し出し。

若隆景が右からおっつけて崩して左四つ,正代を寄り切り。

御嶽海が右四つで翔猿を捕らえ,翔猿がもがいて外掛けもうったが,御嶽海が崩れず寄り切り。決まり手はすくい投げがとられた。

右四つがっぷり,こうなると照ノ富士が力強く,豊昇龍を寄り倒し。

 

二日目の誤審騒動のためか,物言いが非常に多くなった。

2022年大相撲五月場所九日目

翠富士が突き起こして中に入ると千代の国が右上手をとって捕らえ,千代の国が外四つで寄っていったが,翠富士が左からのすくい投げで逆転。物言いがついたが軍配通り。

王鵬が押し合いを制して荒篤山を突き出し。荒篤山は負け越し。

明生が前まわしをうかがって攻勢,千代大龍が思わず引いて,明生の寄り倒し。

両者頭で当たって輝が当たり勝ったが,佐田の海がすかさず右を差して攻め込み,土俵際で体が離れて佐田の海の押し出し。

一山本が諸手突きから突き続け,千代翔馬を突き出し。

琴勝峰が押し込んだが土俵際詰めを誤り,東龍が押し返して土俵中央まで戻すと今度は右四つ,琴勝峰が良い形だったが左上手投げで呼び込むと,東龍が左上手をとって頭をつけてやや膠着,東龍が寄るとまわしが切れたが琴勝峰のスタミナが切れ,東龍のはたき込み。1分超の長い相撲。

豊山が左からいなして中に入らせず,照強を送り出し。照強はやはり左肘が痛そう。

両者頭から当たって押し合いから頭四つ,妙義龍が右前まわしをとったが志摩の海が強烈に左からおっつけ,これで妙義龍が苦しくなってそのまま志摩の海が左からの突き落とし。

琴恵光が中に入りかかって右四つ,しかし碧山が豪快な左からの小手投げ。

宝富士が今日は左四つ早く,錦木を寄り切り。宝富士は初日からの連敗を脱出。

 

栃ノ心が右四つとなり,若元春を寄り倒し。決まり手は浴びせ倒しがとられた。若元春は差し負けたのが痛い。

隠岐の海が左を差したが,宇良が強烈に右からおっつけて崩し,宇良の押し出し。

遠藤が下から突き起こし,玉鷲を押し出し。玉鷲は腰が高かったか。

北勝富士が突き起こして攻めたが,土俵際で琴ノ若がこらえて右からの突き落とし。かなり際どかったが物言いつかず。確認のための物言いがあっても良かったのでは。

大栄翔が突いて攻めたが,霧馬山が大栄翔の左をたぐって崩し,霧馬山が押し返して押し出し。

高安が立ち合い強く当たって押し込んだが,豊昇龍が右にかわしてとったり。豊昇龍お見事。

阿炎が突き放そうとしたが正代がかまわず前進し,正代の押し出し。今日は強い正代だった。

隆の勝が頭から当たって左からのはず押しと右差し,御嶽海がこらえられず隆の勝の寄り切り。

突き放したい貴景勝と絡みつく若隆景で攻防があり,若隆景が機敏にはたき込み。

翔猿が中に入ろうとするが照ノ富士が極めるとふりほどき,二・三度これが続いた後でとうとう照ノ富士がっちりと捕らえ,照ノ富士がつってからの極め出し。

2022年大相撲五月場所中日

荒篤山が一度つっかけ。二度目,荒篤山が今日は勢いよく突いて英乃海を突き出し。

千代大龍が強く当たってそのまま押し続け,東龍を押し出し。

翠富士が当たってすぐに横に動いたが足が流れてつき手。明生の勝ちとなった。

豊山が突き押して妙義龍を中に入れさせず,裏を向かせて送り出し。

一山本が一度つっかけ。二度目,一山本が諸手突きから小気味よくついたが,佐田の海がたぐって一山本が裏を向き,佐田の海がおいきれず,一山本が向き直る回転の遠心力で佐田の海をはたき込み。

両者頭で当たって輝が押していったが,錦木が受け止めて土俵際に左からの突き落とし。

王鵬が左おっつけ右喉輪で攻めたが,琴勝峰が左を差し,窮屈だった右を巻き替えて上手をとると形勢逆転,琴勝峰の寄り切り。土俵際でまわしが切れて,決まり手は押し出しがとられた。

照強が当たって右にかわしてけたぐり,志摩の海が動じず押し合いになって頭四つ,志摩の海が起こして押し出し。

千代翔馬が変化したが宝富士がついていって互いに左四つ,宝富士が何度か仕掛けるが千代翔馬がこらえて膠着,1分半が経過して宝富士が仕掛けたところ,千代翔馬が左下手投げで崩し,巻き替えてもろ差し,千代翔馬の寄り切り。2分超の長い相撲となった。宝富士はストレートで負け越し。

琴恵光が中に入ろうとして左差し,右側は巻き替えあって結局隠岐の海が左を差すと,じりじりと琴恵光の上体を引きつけて隠岐の海の寄り倒し。

 

宇良と栃ノ心が押し合い,宇良が右を差すと栃ノ心がこれを極めて寄っていったが,宇良がその右にかわして肩透かし。やや際どかったが物言いつかず。宇良は右肘がかなり極まっていて,ケガをしそうで怖かった。

若元春が左からおっつけて突き起こし,碧山を押し出し。若元春の完勝。

玉鷲が突き合いを制して翔猿を突き出し。

霧馬山が強く当たってそのまま押し込み,北勝富士を押し出し。北勝富士のお株を奪う相撲だった。

互いに右四つとなり,若隆景が寄ろうとしたが下手が切れ,若隆景が今度は引いて左上手出し投げをうったが,琴ノ若の右下手が切れておらず,琴ノ若が下手投げであわせて投げの打ち合い,琴ノ若がわずかに残って軍配琴ノ若。物言いがついたが,軍配通り。若隆景は琴ノ若の差し手を切ってから投げにいきたかったところ。

阿炎が諸手突きからの喉輪で突き放し,高安を押し出し。

立ち合い当たって御嶽海がすぐに引き,遠藤をはたき込み。

貴景勝が当たり勝って押し込み,一気に引いて大栄翔をはたき込み。貴景勝が引き続き復調傾向。

正代が差し勝って右四つ,一気に寄っていったが,豊昇龍が土俵際で左から突き落とし。両者もつれて落ちて軍配正代で寄り倒しとなり,物言いつかず。しかし,スロー映像で見ると明確に正代が先に落ちていて,しいて言えば豊昇龍はほぼ同時に中空で足の甲が返っている。いいところ同体取り直しで,正代の勝ちは誤審だろう。

隆の勝が諸手突きからもろ差しで中に入り,照ノ富士を寄り切り。照ノ富士が3敗に後退。

 

1敗が消滅して2敗が先頭になった。中日で2敗が先頭は2003年名古屋場所以来の珍事とのこと。優勝ラインが3敗になるか4敗になるか。

誤審が非常に残念。

2022年大相撲五月場所七日目

NHKの解説は元白鵬間垣親方。Abemaに対抗したか,NHKでもアクション解説をやり始めた。

 

千代丸が強く当たって左四つ,寄って崩してまわしを離し,輝を押し出し。

豊山が突き押しで攻めて張り手を見舞うと王鵬が応じて張り手の応酬,両者の動きが止まって豊山が左下手を取ると,王鵬がその下手を抱え込んで膠着,長い相撲になって豊山がもろ差しをねらって巻き変えようとすると,王鵬がそこで左四つになって形勢逆転,王鵬が寄り切った。熱戦。

明生が一気の出足で荒篤山を押し出し。

千代大龍がMSPを決めて一山本をはたき込み。

妙義龍が一気の出足で攻め込んだが,翠富士が土俵際で左にかわして上手投げ。

佐田の海が強く当たって中に入り,碧山を押し出し。碧山が敗れて全勝が消滅した。

錦木が左下手をとって攻め込んだが形が悪く,東龍がこらえて左上手投げ。

千代翔馬が立ち合いですぐ左四つ,志摩の海を寄り切り。

琴恵光が攻め込んで中に入りかけたが,栃ノ心が左上手をとって上手投げ。

互いに左四つで上手がなく,宝富士が先に寄っていったが,隠岐の海が右にかわして突き落とし。

 

若元春が左を深く差し,上手もとってよっていったが右上手のまわしが伸び,琴勝峰が土俵際で逆転のすくい投げ。軍配は若元春に上がったが物言いがつき,軍配差し違えで琴勝峰の勝ちとなった。

両者低い立ち合いから頭四つ,宇良が起こして押し合いになり,宇良が照強を押し出し。

押し合いから翔猿が引いて呼び込み,隆の勝が押し出し。

高安が突き起こして一方的に攻め,琴ノ若を押し出し。

豊昇龍が立ち合いで右下手をとって一方的に攻め,阿炎も逃げ回ったが,豊昇龍の寄り切り。

霧馬山が一度つっかけ。二度目,若隆景が右に変わり気味に立ったが霧馬山が向き直り,霧馬山がすぐに引いてはたき込み。

貴景勝が頭から当たって押し込み,玉鷲を押し出し。貴景勝が復調してきた。玉鷲が立ち合いが高かった。

北勝富士が一度つっかけ。二度目,北勝富士が一気の出足で押し,正代を押し出し。

大栄翔が猛烈に突き,御嶽海が土俵際で右を差してこらえたが,大栄翔が突ききって押し出し。御嶽海もどこかをケガしたか。

遠藤が差し勝ってもろ差し,照ノ富士が小手投げで振り回したが遠藤が残した。しかし遠藤が肩透かしで引くと呼び込み,照ノ富士が押し返してはたき込み。

2022年大相撲五月場所六日目

阿武咲が今日から休場。左肋骨が二本折れているとのこと。前日の貴景勝戦だろうか。

 

翠富士が張り差しからすぐに引いて王鵬をはたき込み。

両者胸で当たる強い立ち合い,千代大龍がすぐに引いて豊山をはたき込み。

明生が強く当たって押し,左からいなしていつも通り攻めていたが,東龍が受け止めて左上手を取り,そのまま上手投げ。

両者頭で当たって右四つ,やや膠着したが,妙義龍がすぱっとかわして輝を肩透かし。妙義龍の技巧が光った。

荒篤山が突き放そうとしたが佐田の海がついていき,さばいて右をうかがって押し返し,佐田の海の押し出し。

碧山と一山本が押し合い,碧山のはたき込み。碧山は無傷の6連勝。

隠岐の海が諸手突き,琴勝峰がかまわず攻め込んで先に左四つをつくり,琴勝峰の寄り切り。

千代翔馬がもろ差しで栃ノ心が外四つ,栃ノ心が右からの小手投げ。千代翔馬は三日連続で小手投げで敗れた。

錦木が照強を押し出し。照強はまっすぐ当たりすぎてほとんど何もできなかった。

志摩の海が押し合いから中に入り,宝富士を寄り切り。宝富士は6連敗。

 

若元春が左を差して攻めていったが,琴恵光が両腕でその左を捕らえて豪快なとったり。若元春が左肘を痛めた模様。

阿武咲休場で翔猿が不戦勝。

宇良が潜ろうとしたが遠藤が距離をとってかわし,さらに左を差して捕えると,宇良が引いたのに乗じて押し出し。遠藤お見事。

霧馬山が左上手をとって攻めかかると琴ノ若が必死にこらえ,琴ノ若がもろ差しを作ろうとしたが霧馬山が右前まわしをとって封じたところでやや膠着,霧馬山が体を開いて上手投げ。

豊昇龍が立ち合いで左四つ,大栄翔を一気の出足で寄り切り。豊昇龍が会心の立ち合い。

若隆景が右からおっつけて右上手,何度も上手出し投げをうって崩し,横について高安を送り出し。若隆景がよく取った。

隆の勝が左四つとなって攻め込み,正代がまわしを切ったがそのまま隆の勝が押し出し。正代はここまで先場所と同じ1-5。

御嶽海が立ち合いすぐに左上手,北勝富士を上手投げ。

阿炎が諸手突き,貴景勝が構わず前進したが前のめりとなり,阿炎が引いて引き落とし。

照ノ富士が張り差し,玉鷲がかまわず前進してそのまま押し出し。玉鷲は3場所連続の金星。

2022年大相撲五月場所五日目

翠富士が中に入ってもろ差しとなったが,東龍が外四つでこらえて右からの小手投げ。

一山本が立ち合いあたってすぐに引き,王鵬を引き落とし。

両者頭で当たって押し合い,明生が左からいなして崩し,輝を押し出し。

千代大龍と荒篤山が押し合い,千代大龍が右からいなして崩し,荒篤山を送り出し。

佐田の海が浅いもろ差しを入れて速攻,豊山を寄り切り。

千代翔馬が右差しを入れようとすると碧山がすかさず左からの豪快な小手投げ。

妙義龍が立ち合いで右四つ,思い切って引いて錦木を左からの突き落とし。

栃ノ心が右からいなして崩し,琴勝峰を押し出し。琴勝峰は攻め急いだか。

照強が潜ろうとしたが隠岐の海が左四つで捕らえ,隠岐の海の寄り切り。

宝富士が左をねじこもうとして琴恵光が右からしぼって粘り,琴恵光がその右に回り込んで逃れ,そのまま横について送り出し。

 

宇良が潜ってから居反りにいったが失敗し,若元春が冷静に送り出し。

両者頭で当たって押し合い,翔猿が二度三度と引いて崩そうとしたが志摩の海がついていき,志摩の海が頭四つから右を差してすくい投げ。志摩の海がよく我慢した。

隆の勝が右四つとなり,琴ノ若を寄り切り。琴ノ若は昨日までとは別人の相撲だが,ケガをしているようにも見えない。

高安が左を差そうとして霧馬山がそれを右から強烈にしぼって頭をつけた形となり膠着,1分経過したところで霧馬山が離れて高安の左をたぐって崩し,そのまま右からの突き落とし。

埼玉対決。阿炎が突いて攻めたが威力を欠き,大栄翔がかいくぐって密着,大栄翔の押し出し。

豊昇龍が右に変化し,若隆景を送り出し。若隆景はこれは予期してなかっただろう。

玉鷲が頭から当たって攻め続け,御嶽海を押し出し。御嶽海は完璧に押し負けた。

両者頭で当たって押し合い,阿武咲が引いて呼び込み,貴景勝の押し出し。

遠藤が素早くきれいな左四つ,正代を寄り切り。

照ノ富士が立ち合いすぐに右四つで捕らえ,北勝富士を寄り倒した。決まり手は左上手がまわしにかかっておらず極める形だったので,極め倒しがとられた。

2022年大相撲五月場所四日目

荒篤山が一度つっかけ。二度目,東龍が突き合いを制して突き起こし,荒篤山を左四つで捕らえて寄り切り。

輝が豊山の突きをかいくぐって押し込み,輝の押し出し。

千代大龍が当たってすぐに引き,翠富士を徳利投げ。

一山本が回転よく突いて,妙義龍を突き出し。

佐田の海が立ち合いで差し勝って右差し,さらに左も入れてもろ差し,王鵬を寄り切り。

明生が当たり勝って攻め込んだが足が流れ,碧山が土俵際でかわして突き落とし。

千代翔馬が左四つで攻め込むと,錦木が右からの小手投げで応じ,千代翔馬が渡し込みにいって両者もつれて倒れ込んだ。軍配は錦木で物言いがつき,やや長い協議となったが軍配通りで錦木の小手投げ。

隠岐の海が一度つっかけ。二度目,志摩の海が両側からおっつけて挟み込み,隠岐の海が思わず引くと,志摩の海が中に入って押し出し。

栃ノ心が差し勝って右四つ,引きつけ合いになったがやはり得意の形,宝富士を寄り切った。

宇良が思い切って潜り,琴勝峰の中に入って寄り切り。宇良の奇襲が成功した。

 

若元春が一度つっかけ。二度目,若元春が立ち遅れ,照強が立ち合い踏み込んだが若元春受け止め,照強が左を差して肩透かしで引いたが若元春がついていき,照強が潜ろうとしたところで若元春が上から押しつぶし,若元春の押し倒し。

翔猿と琴恵光がさばきあい,翔猿が機敏に中に入って押し出し。

阿武咲が立ち合い当たり勝ったが,北勝富士がすぐに引いて引き落とし。

両者頭で当たって玉鷲が左おっつけ右喉輪,隆の勝が右下手をとってこらえると両者低い姿勢で膠着,玉鷲が懸命におっつけてまわしを切ろうとしたが,隆の勝が思い切って引いて下手出し投げ。

大栄翔が突き起こしてから引き,若隆景をはたき込み。

阿炎ががむしゃらに突いて攻め,遠藤が追いすがると阿炎が引いて呼び込んだが,かえって阿炎が外四つながら良い位置を引いて寄り,最後は送り出し。

離れて取る展開,貴景勝が左から強烈にいなして豊昇龍を突き落とし。

高安が当たり勝って攻め込んだが,正代が土俵際でもろ差しになって体を入れ替え,まわしが切れたが正代の押し出し。

霧馬山が左四つで御嶽海を捕らえたが,霧馬山が寄っていくと御嶽海が右からの小手投げ。御嶽海は組んでも普通にとれるので,霧馬山でも攻略できなかった。

照ノ富士が先に右四つの形をつくり,琴ノ若を寄り切り。照ノ富士の完勝。

2022年大相撲五月場所三日目

翠富士が両前まわしの良い位置を引き,荒篤山がもがいて抵抗したが,翠富士の寄り切り。

輝が押し合う展開に持ち込み,東龍を押し出し。

一山本が押し込んでから左にかわしていなし,再び押して豊山を押し出し。密着して突きの間合いにさせなかった。

千代大龍が立ち合いから突っ込んでいったが,王鵬が左にかわして突き落とし。

両者頭で当たって佐田の海が当たり勝ち,押しながら左四つを作って攻め続け,明生を寄り倒し。

碧山が一度つっかけ。二度目,妙義龍が右四つで中に入りかけたが動きが止まり,碧山が左から強烈な小手投げ。

互いに諸手突きから左四つ,千代翔馬隠岐の海を彼らしい強引な左下手投げ。

琴勝峰と錦木が押し合いから右四つがっぷり,力強い引きつけ合いがあり,琴勝峰が右下手投げ。

照強が両前まわし,栃ノ心が肩越しの外四つでつり合いとなり,照強が寄り切った。館内が湧いた相撲。

志摩の海と若元春が長い押し合い,志摩の海が押し勝って中に入りかけたが,若元春が引きながら左上手投げ。

 

ややふわっとした立ち合いから宇良が押し込み,琴恵光を押し出し。

翔猿が押し合いから中に入ってもろ差し,宝富士を寄り切り。

阿武咲と玉鷲が押し合い,阿武咲が攻めていたが,玉鷲が左からの強烈な突き落とし。阿武咲はどうも押しきれない。

豊昇龍と北勝富士が押し合い,北勝富士が優勢に押したが,豊昇龍が右からいなしてそのまま突き落とし。

隆の勝が低く押していき,阿炎が引いて呼び込んだが,土俵際で際どくかわして左からの突き落とし。

遠藤が当たり勝ったが若隆景が横に動いて右上手をとると,遠藤が嫌ってまわしを切ったところ,若隆景が今度は左上手を取り,さっと上手出し投げ。

大栄翔が当たり勝って一方的に突き,正代を押し出し。

御嶽海が押し合いを制して押し込んだが,琴ノ若が土俵際で際どく右にかわして突き落とし,軍配は御嶽海で物言い。かなり長い協議となり,軍配差し違えで琴ノ若の勝ちとなった。

貴景勝と高安が突き合い,なんと高安があっさり制して押し倒し。貴景勝にあまりにも圧力が無い。

霧馬山が中に入りかけたが照ノ富士が右からの小手投げで崩し,逆に照ノ富士がさばいてもろ差し,左足をかけて霧馬山を切り返し。

2022年大相撲五月場所二日目

輝が押していったが,翠富士が右にかわして肩透かし。

一山本と荒篤山が押し合い,一山本が攻め続けて押し出し。

王鵬が左四つで捕らえ,東龍を寄り切り。

豊山が猛烈に突き続け,明生が左から二度三度いなしたが豊山が崩れず,激しい押し合いになって豊山の押し出し。豊山に気合が入っていた。

千代大龍一度つっかけ。二度目もややふわっとした立ち合いで妙義龍が中に入り,千代大龍が引いて妙義龍の押し出し。

千代翔馬が差し勝って左四つ,佐田の海を豪快な下手投げ。

理由は不明だが行司が一度止めた。二度目,碧山が一方的に押して,隠岐の海が回り込んだがついていき,碧山の押し出し。

栃ノ心が左差しを入れようとしたが錦木がこれを強烈に極め,栃ノ心が思わず引いてしまったところを錦木が押し倒し。栃ノ心の右膝が少し入ってしまったようで少し心配である。

琴勝峰が立ち合い当たり勝ってそのまま志摩の海を突き出し。

照強が低い立ち合いだが低すぎ,足が流れて琴恵光のはたき込み。

 

宇良が仕切り線から下がって立って右に動くような立ち合い,宇良が潜って宝富士を押し出し。

立ち合い当たってすぐに若元春の足が滑って倒れ込み,一応の決まり手は翔猿のはたき込み。

阿武咲が鋭い踏み込み,左のおっつけてで崩して遠藤を押し出し。阿武咲の完勝。

大栄翔が攻め込んで押していったが足が出ず,隆の勝が引いて突き落とし。

玉鷲が一度つっかけ。二度目,玉鷲が上手く突き起こし,若隆景を突き落とし。玉鷲は6回目の対戦で初めて若隆景に勝った。

阿炎が猛烈に突いて北勝富士を突き出し。阿炎が突きの間合いを制した。

御嶽海と豊昇龍が押し合い,御嶽海が引いて呼び込み,豊昇龍の押し出し。御嶽海は右肩を少し痛めた模様。

貴景勝が押すと霧馬山が張り手をみまって動きが止まったが,貴景勝がこらえて浅いもろ差し,これでも力が出て貴景勝が霧馬山を寄り切った。珍しい形の取組。

正代が右四つで攻めていったが琴ノ若が何度も肩透かしでこらえ,土俵際に左からの肩透かしでフェイントを入れてから右から突き落とし。琴ノ若が器用によく取った。

照ノ富士が右四つで捕らえ,高安が巻き替えてもろ差しになったが,照ノ富士が右からの小手投げ。

2022年大相撲五月場所初日

石浦が初日から頸椎の捻挫で休場。逸ノ城は新型コロナが陽性で休場。

 

荒篤山が突いたが,輝がかまわず低く構えて押し,輝の押し出し。

一山本が一方的に突いて翠富士を突き出し。

豊山が喉輪で攻めて東龍を突き出し。

明生がいなして崩し,王鵬を押し出し。明生の頭突きが王鵬の眉に当たって出血。王鵬は脳震盪気味にふらふらしていた。

佐田の海が立ち合い当たり勝って千代大龍を寄り切り。

妙義龍が突き起こして千代翔馬を押し出し。

碧山が喉輪で攻めて突き起こし,さっと引いて錦木を引き落とし。

隠岐の海が先に右四つの形をつくって栃ノ心を寄り切り。隠岐の海の左上手の位置がよく,栃ノ心の右差しが殺されていた。

照強が横に動き,琴勝峰がついていこうとしたが照強が左差し,琴勝峰が引いて呼び込むと照強が攻勢,琴勝峰のバランスが崩れたところで照強が引いて肩透かし。照強が上手く取った。

志摩の海が当たり勝って押し込んだが,琴恵光が右差しを入れて粘り,志摩の海が左上手をとって攻め続けたが攻め疲れたところで琴恵光が上手を切り,琴恵光が逆襲して寄り切った。

 

若元春が先に左四つの良い形をつくり,宝富士の形が整う前に寄り切った。宝富士に左四つで勝ったのは大きい。

宇良と翔猿が互いに低い立ち合いから押し合い引き合い,翔猿が右差しを入れてやや膠着,一呼吸置いてから翔猿が押し出し。

阿武咲が隆の勝を左からの突き落とし。

遠藤が当たり勝って左にかわし,豊昇龍を突き落とし。豊昇龍はらしくなく弱い当たりだった。

玉鷲が一気の出足で阿炎を押し出し。

互いに右下手で北勝富士が攻めていたが,若隆景が左からの強烈な小手投げで体を入れ替え,そのまま若隆景が寄り切った。

琴ノ若が当たり勝って押し合い,そのまま貴景勝を押し出した。

霧馬山が両前まわしの良い位置を引き,そのまま正代を寄り切った。

高安が左四つねらいの立ち合い,御嶽海が左からおっつけてこれを防いたが,高安が攻め込むと御嶽海が行司と衝突し,行司が土俵したに転落した。これで一瞬相撲の流れが止まると御嶽海が体を入れ替え,御嶽海の寄り切り。木村伊之助はちゃんと避けてほしかった。

大栄翔が一気の出足,右四つで照ノ富士を寄り切った。