2024年大相撲春場所十四日目

貴景勝が昨日の相撲で右の大胸筋を痛めて休場。

 

時疾風が一度つっかけ。二度目,妙義龍が当たり勝って右上手,時疾風が回り込んで逃げたが,妙義龍がついていって右上手投げ。時疾風は十両筆頭で7-7。

遠藤と佐田の海が押し合い,遠藤が引いて呼び込み,佐田の海が押し込んだが,土俵際で遠藤のはたき込み。非常に際どかったが物言いつかず。スロー映像で見ると,確かに遠藤が宙空にいる間に佐田の海が着地している。佐田の海7-7。

正代が差し勝ってもろ差し,湘南乃海がもがきながら下がると土俵際で正代の差し手が外れ,正代が決まったと見てやや油断して動きを止め,慌ててとどめの押しにかかると湘南乃海がさっと右からの小手投げ。正代7-7。

竜電が一度つっかけ。二度目,竜電が当たって攻め込んだが,御嶽海が左にかわして突き落とし。御嶽海勝ち越し。竜電負け越し。

押し合いから大奄美が左をねじこんだが,北勝富士が応じて右上手を求めると引いてしまい,北勝富士が強烈な右からの突き落とし。大奄美7-7。

美ノ海と琴勝峰が押し合い,美ノ海が調子良く攻めていたが,琴勝峰がタイミングよく大ぶりにはたいてはたき込み。美ノ海負け越し。琴勝峰7-7。

高安が当たり勝ち,狼雅を押し出し。高安10勝目。狼雅7-7。

玉鷲と北の若が押し合い,北の若が一度浅いもろ差しで中に入ったが,玉鷲が突き放して再び押し合いとなり,両者の唸り声が聞こえる激しい展開,玉鷲の押し出し。館内から大きな拍手。

押し合いから豪ノ山が左からいなして崩し,錦富士を送り出し。豪ノ山10勝目。

阿武咲が一方的に押し,翠富士も粘っていたが,阿武咲の押し出し。阿武咲勝ち越し。翠富士7-7。

 

翔猿一度つっかけ。二度目,翔猿が中に入って回り込み,金峰山を送り投げ。金峰山負け越し。翔猿勝ち越し。

一山本と明生が押し合い,一山本が低くなりすぎ,明生のはたき込み。一山本負け越し。一山本負け越し。

立ち合いすぐに両者右四つ,宇良が左からの首投げをうったがやや呼び込み,続いてそのまま右下手投げ,まわしが切れて美ノ海をすくい投げ。しかし物言いがつき,最初の首投げ以降,宇良が美ノ海の髷をつかんでいたことがわかり,反則が取られた。宇良はやや不運であるが,実際髷をつかんでいた影響はあっただろう。宇良負け越し。美ノ海勝ち越し。

朝乃山が差し勝って両者右四つ,朝乃山がそのまま寄って寄り切った。尊富士が右足首を痛めた。土俵から下りた当初は足を引きずって帰っていたが,途中で車椅子に乗せられ,病院に直行した。

阿炎が諸手突きから攻め込んだが,大の里のはたき込み。大の里は優勝争いに残留。

錦木と王鵬が押し合い,錦木が右を差しかけたところで王鵬が左からの小手投げ。

大栄翔と隆の勝が押し合い,大栄翔の引き落とし。

貴景勝休場,霧島の不戦勝。

熱海富士が少し立ち遅れ,若元春が先に左四つ,若元春の寄り切り。若元春7-7。

豊昇龍が立ち合いすぐに右上手をとって上手投げにいったが呼び込み,琴の若が身体を預けて寄り,琴の若の寄り倒し。豊昇龍が優勝戦線から脱落した。

 

2敗で尊富士,3敗で大の里となったが,尊富士は負傷しており,千秋楽どうなるか。尊富士が休場で大の里が敗れた場合,優勝者不在の千秋楽となる。優勝インタビューや表彰式がどうなるのか。それでなくとも大銀杏がない力士または髷がない力士の優勝であり,全てが前代未聞である。