2023年大相撲春場所千秋楽

三賞は,敢闘賞は金峰山と今日勝てばの条件で翠富士。技能賞は大栄翔と霧馬山。殊勲賞は該当なしとなった。

 

輝が突き放そうとしたが剣翔が耐えて右四つ,輝が巻き替えてもろ差しとなったが不格好,輝が寄っていったが剣翔が左からの上手投げ。決まり手は寄り切りがとられた。剣翔が苦労して勝ち越し。

金峰山が突いて攻め,隆の勝が引いてたぐったが,金峰山が追いすがって左を差してすくい投げ。金峰山11勝目で敢闘賞に華を添えた。

大翔鵬が一度つっかけ。二度目,大翔鵬が先に右四つで寄っていったが上手が切れ,強引に寄ると東龍が土俵際で東龍の下手投げ。

錦富士が先に左四つ,琴恵光を寄り切り。錦富士10勝目。

武将山が立ち合い当たり勝って妙義龍を押し倒し。

平戸海が立ち合い当たり勝って左前まわしの良い位置を引き,そのまま王鵬を寄り切り。王鵬負け越し。

水戸龍と碧山が押し合い,水戸龍が引き落とし。水戸龍が幕内で初めて勝ち越し。

宇良が潜って中に入り,千代翔馬を押し出し。

一山本が諸手突きから左上手で頭をつけ,北青鵬は右下手で膠着。北青鵬が下手をひきつけたり下手投げを打つ等して次第に体勢を良くし,一山本も攻めたが北青鵬の腰が重く,じれて左からの内無双にいったが呼び込み,北青鵬の寄り切り。約2分40秒の長い相撲となった。

7-7対決。北勝富士が先に攻めて左おっつけ右からのはず押し,宝富士をじりじりと後退させていたが,宝富士が土俵際で右からのすくい投げのフェイントを入れてから左から突き落とした。北勝富士負け越し。宝富士勝ち越し。

 

錦木が右四つとなったが先に攻め,琴勝峰が巻き替えてもろ差しとなったがかえって窮屈,錦木が外四つのまま寄っていって琴勝峰を左からの上手投げ。

竜電が差し勝って右四つ,左上手投げで崩して御嶽海を寄り切り。今日も御嶽海が脆かった。

阿炎が右からのかち上げで当たり勝って突き起こし,遠藤を押し倒し。

翠富士が鋭い立ち合いでもろ差し,正代が抱えてこらえると次第に翠富士の差し手が浅くなり,正代が左から振って体を入れ替え,正代の極め出し。熱戦だったが,翠富士は敢闘賞ならず。

両者頭で当たって明生がもろ差し,玉鷲が右からの小手投げで呼び込み,明生の寄り切り。

押し合いから佐田の海が中に入ったが,翔猿がすぐに引いてはたき込み。

これより三役。琴ノ若が差し勝って右四つ,若元春が巻き替えてもろ差し,かまわず琴ノ若が寄っていくと若元春が右から振って豪快なうっちゃり。物言いがついたが軍配通り。琴ノ若は9勝,若元春は11勝で終戦。若元春は2場所20勝,琴ノ若は17勝となった。

高安が先に左上手の良い位置を引き,豊昇龍はもろ差しをうかがったが高安が右からおっつけて防がれ,高安が左上手で振り回してそのまま上手投げ。豊昇龍は10勝で終戦,2場所計は18勝。

大栄翔が立ち合いから猛烈に突いて攻めたが,霧馬山が土俵際でかわして右からの突き落とし。大栄翔はここで決める気で全力の取組であったが,霧馬山は防戦一方になったことでかえって冷静だった。これで決定戦に。大栄翔は12勝で終戦,2場所計が22勝だが,先場所がまだ前頭筆頭である。霧馬山は12勝で終戦,2場所計23勝で大関取りの先頭に立った。関脇と小結の組合せによる優勝決定戦は史上初とのこと(関脇・平幕の組合せ等はあった)。また,霧馬山と大栄翔の両者とも優勝決定戦は今回が初めて。春場所は2年連続の優勝決定戦となった。

 

優勝決定戦。本割と同じ展開で大栄翔が攻め込んだが,霧馬山がまたも右にかわして突き落とし,軍配霧馬山で物言い。緊張が漂ったが,軍配通り。霧馬山の初優勝が決まった。

2023年大相撲春場所十四日目

若隆景が十三日目の取組で右膝を痛めて休場。歩けないほどとのことで,五月場所の出場が危ぶまれる。

 

押し合いから湘南乃海がはたいて左上手,水戸龍が合わせて右下手をとったが,すぐに離してすくい投げ,湘南乃海が機敏にまわしを離すと水戸龍の体が自らの力で倒れ込み,湘南乃海の送り出し。湘南乃海は十両3枚めで勝ち越したが,新入幕には明日も勝っておきたい。水戸龍は7-7。

両者頭で当たって押し合い,王鵬が押し勝って妙義龍を押し出し。王鵬7-7。

錦富士が突き放して攻め,剣翔を突き出し。剣翔7-7。

武将山が先に攻めて押し込んだが,碧山が土俵際で耐えると武将山が右四つとなったが,これが悪手で,碧山が右からのすくい投げで逆転。

平戸海が諸手突きから右四つの良い形,平戸海が必死に寄り立てたが,北青鵬が平戸海の右を抱えてこらえ,平戸海の動きが一瞬止まったのを見て右を差し込み,平戸海が再び寄り立てようとしたところで北青鵬が豪快な右からのすくい投げ。緻密な戦術をパワーでひっくり返した事例。北青鵬勝ち越し。平戸海負け越し。

宝富士が左差しをうかがいながら押し,一山本がいなして回り込み続け,両者動きが止まって頭四つで膠着,押し合いでスタミナが切れたか,両者が妥協したかのように右四つで組み,一山本が思い切って引いて肩透かし,宝富士がついていって押し出し。持久戦になれば宝富士に分があったか。熱戦。宝富士7-7。

宇良が低い立ち合いから押し,東龍がはたいて呼び込み,宇良の押し出し。宇良勝ち越し。

千代翔馬が立ち合い右からのかち上げで左差し,すぐに二度の肩透かしで引いて崩し,北勝富士が追いすがると右からの張り手,これがクリーンヒットして北勝富士の動きが止まると千代翔馬がもろ差しで寄り切った。千代翔馬がとにかく動き回った相撲。北勝富士7-7。

高安が立ち合いぶちかまして一気の出足,琴恵光を押し出し。

輝が押し込んだが琴勝峰が右四つで組み止め,琴勝峰の右下手投げ。

 

御嶽海と隆の勝が押し合い,隆の勝が右からいなすと御嶽海があっけなく崩れ,隆の勝の送り出し。今日も御嶽海が脆い。隆の勝勝ち越し。

金峰山と阿炎の突き合い,金峰山が右からいなすと阿炎が崩れ,金峰山の押し出し。勝った金峰山が驚いた顔をしていた。インタビューによると勝った自分に対してとのこと。

錦木が先に左四つ,竜電を寄り切り。

佐田の海が引いて呼び込み,玉鷲が倒れ込みながら押して,玉鷲が着地すると同時に佐田の海も吹っ飛んでいった。軍配佐田の海で物言いがつき,協議が非常に長引いて同体取り直し。これしかない判定だろう。二度目,両者頭で当たって押し合い,佐田の海が左からいなして押し出し。

大翔鵬と正代が押し合い,正代がもろ差しをうかがって攻めて押し出し。

明生が押していったが翔猿が回り込み続け,土俵中央に戻って翔猿がさばき,翔猿が右足を飛ばして蹴返し。翔猿の蹴返しが素早かった。お見事。

大栄翔が一気の出足で突いて攻め,翠富士を突き倒し。

若隆景休場,霧馬山不戦勝。

琴ノ若が立ち遅れ,遠藤が低く押し込んで琴ノ若を押し出し。

豊昇龍が左上手早く,若元春が応じて右下手で組み合う形,豊昇龍が先に仕掛けて豪快な右上手投げ。豊昇龍10勝目。

 

2敗が大栄翔,3敗が霧馬山と優勝争いがとうとう二人に絞られた。今日も熱戦が多かった。

2023年大相撲春場所十三日目

逸ノ城が押し合いを制して崩し,武将山を左からの上手投げ。

水戸龍と隆の勝が頭四つ気味,水戸龍が右腕を隆の勝の首の後ろに回す珍しい形で膠着,この形はモンゴル相撲ならあるらしい。2分が経過して水戸龍が少しずつ前傾姿勢となり,隆の勝が嫌がって突き放して押していったが,そこで水戸龍が大きく引いてはたき込み。物言いがついたが軍配通り。

王鵬が右四つに組みに行ったが,東龍が左からいなして送り出し。王鵬は押しに行くべきだったが,組まされたか。

北青鵬が右四つで寄ろうとしたが,錦富士が引きながら巻きかえてもろ差し,土俵際で右からのすくい投げ。錦富士勝ち越し。

妙義龍が押し合いから低く構えて押し込もうとしたが,宝富士が右にかわして突き落とし。妙義龍負け越し。

金峰山が突き起こしてから右四つで捕らえ,平戸海を寄り切り。金峰山の完勝。

剣翔が変わり気味に立って左上手をとり,碧山を寄り切り。碧山負け越し。

大翔鵬が右四つで入りかけたが,宇良が左からおっつけてこらえ,内無双を切ると思わず大翔鵬が引いてそこからは押し合い,宇良が低く構えると大翔鵬の動きが止まってしまい,宇良がそのまま押し出した。

琴恵光が立ち合いに失敗,一山本が先に攻めて突き起こしたが,琴恵光が土俵際でこらえて右を差すと一山本が引いて呼び込み,琴恵光の寄り切り。琴恵光は一年ぶりの勝ち越しとのこと。

高安が当たり勝って左差し,一気の出足で千代翔馬を寄り切り。高安勝ち越し。

 

錦木が立ち合い当たり勝ち,そのまま輝を押し出し。輝負け越し。

御嶽海が立ち合い当たって押していこうとしたが,佐田の海がすぐに左にかわして突き落とし。御嶽海が脆かった。

両者立ち合いで左四つ,正代が引きながら巻き替えてもろ差しとなり,左の腕を返して崩し,竜電を寄り切り。正代は腕を返すと強い。正代勝ち越し。

両者強く当たって押し合い,琴勝峰が上手く引いて玉鷲を引き落とし。

立ち合い一度合わず。二度目は翔猿がつっかけ。三度目,阿炎が立ち合いで右かち上げ,これで翔猿が泳いでしまい,阿炎が裏について送り出し。阿炎が奇襲で完勝。阿炎勝ち越し。

大栄翔が押して攻め,明生がいなしていたが崩れず,大栄翔の押し出し。

若元春が立ち遅れ,北勝富士が当たり勝って押し込んだが,若元春が下がりながら左差し,右からおっつけて逆襲し,若元春の寄り切り。若元春10勝目。

霧馬山が一度つっかけ。二度目,両者低い立ち合い,一度離れてから霧馬山が右からいなすと遠藤が横を向き,霧馬山の送り出し。霧馬山も10勝目。

立ち合い両者左差し,豊昇龍がすぐに肩透かし,翠富士が崩れかけたが向き直ってもろ差しながら浅く,豊昇龍がこれを強烈に極めると,たまらず翠富士が引き抜いて巻き替え両者右四つ,豊昇龍が強引な右下手投げ。

琴ノ若が先に攻めて右下手で寄っていくと,若隆景が土俵際でほとんどうっちゃりのような左上手投げ,琴ノ若が合わせて右すくい投げで投げの打ち合い。軍配若隆景で物言いがつき,同体取り直し。同体判定は妥当だろう。二度目,今度は押し合いとなり若隆景が右からのおっつけで崩し,中に入って寄り切り。琴ノ若が4敗に後退。

 

2敗は大栄翔のみ,3敗に霧馬山,若元春,翠富士となった。関脇・小結7人のうち5人が9勝以上という状況で,来場所以降の大関取りが混戦になりそう。

2023年大相撲春場所十二日目

朝乃山が右四つになりかけたが,王鵬が一度突き放してからもろ差し,王鵬の寄り切り。王鵬が良い相撲をとった。

金峰山が左前まわしの良い位置を引き,右四つで水戸龍を寄り切り。金峰山が意外な相撲で勝った。金峰山勝ち越し。

宝富士が差し勝って左四つ,北青鵬を寄り切り。北青鵬はさすがに考え無しすぎた。

立ち合いで右四つがっぷりとなったが,東龍が剣翔の上手を切って寄り切った。

千代翔馬が差し勝って左差し,しかしそこを隆の勝が右からの小手投げ。

妙義龍と琴恵光が離れて取る展開,妙義龍が押し勝って押し出し。

輝と碧山が押し合い,碧山が強烈にはたいてはたき込み。

平戸海が立ち合いで左上手,大翔鵬は右下手で胸が合う形,この後膠着したようで映像がスキップされ,互いに右下手で上手の無い状態に変わり,平戸海が巻き替えてもろ差しをねらったが,そこを大翔鵬が寄り切った。大翔鵬勝ち越し。幕内での勝ち越しは4年ぶりとのこと。

一山本が諸手突き,武将山がかまわず前進したが,一山本がさっとかわして左からの上手投げ。武将山負け越し。

高安が右上手をとって引っ張り込む形の上手投げをうったが呼び込み,錦富士がついていって押し出し。高安は不用意な相撲をとった。

 

宇良が潜る立ち合い,琴勝峰が突き起こし,宇良がなおも中に入ろうとすると琴勝峰が右からの小手投げで振り回し,体勢を崩した宇良を琴勝峰が押し出そうとしたが,宇良が土俵際で生還,琴勝峰が一瞬気を抜いたため土俵中央に戻った。再び押し合いが始まり,宇良が右差しで琴勝峰がこれを抱えると,宇良が右を引っこ抜くと同時に琴勝峰の左をたぐった。琴勝峰がこれを引き抜き,両者向き直って宇良が左を差すと,琴勝峰が右からの小手投げ,これでやっと決着がついた。熱戦。宇良がしぶとかったが,ケガをしそうで怖い粘り方をする。

阿炎が右に変化して御嶽海を右上手投げ。御嶽海は三場所連続の負け越し。

両者頭で当たって竜電がもろ差し,しかし竜電の体勢が窮屈で佐田の海が外四つで締め付け,佐田の海の寄り切り。

錦木が組み止めて右四つ,逆の四つながらこれで玉鷲を寄り切り。

大栄翔が当たり勝ち,突き合いを制して北勝富士を突き出し。大栄翔が10勝目。

明生が差し勝って左四つ,しかし琴ノ若が機敏に巻き替えてもろ差し,琴ノ若の寄り切り。

両者頭で当たって遠藤が当たり勝ち,左差しで一気に攻め込んだが,若元春が土俵際で右にかわしながらたぐって網打ち。若元春の見事な逆転。物言いがついたが軍配通り。決まり手は小手投げがとられた。

正代が当たり勝って左差し,翔猿が引いてしまい正代の寄り切り。翔猿負け越し。

若隆景がさばいて先にもろ差し,翠富士が首投げ気味に左に逃げ込んで振りほどき,向き直った若隆景が攻め込んで土俵際まで追い詰めたが,若隆景が引いて呼び込み今度は翠富士が攻め込んだ。若隆景が翠富士の右腕をたぐって左にかわし,翠富士が向き直ると右からの喉輪で崩し,若隆景が左からの上手出し投げ。

霧馬山が差し勝って右四つ頭をつける体勢,豊昇龍が右下手一本でいかにも苦しく,下手投げで打開しようとしたがそこで霧馬山が寄っていく。豊昇龍が土俵際でこらえ,再度の右下手投げで土俵中央に戻すと胸が合い,霧馬山が左上手投げで崩しにかかると豊昇龍巻き替えてもろ差し,しかしかえって窮屈になり,霧馬山が両前まわしで締め付けながら寄り,とうとう豊昇龍の腰が浮いて霧馬山が左上手投げで投げ飛ばした。熱戦。

 

熱戦が多くてすばらしい一日だった。

 

2023年大相撲春場所十一日目

剣翔張り差しも押し合いになり,剣翔がなんとか左上手をとって上手投げをうったが,欧勝馬が合わせて右下手投げで投げの打ち合い,欧勝馬が投げ勝った。

立ち合い直後に右四つがっぷりとなり,大翔鵬が金峰山を寄り切り。

琴恵光が張り差しから右四つ,隆の勝が寄っていったが,琴恵光がかわして左からの突き落とし。

ややふわっとした立ち合いで互いに右四つ,水戸龍が東龍を寄り切り。よくわからない相撲だった。

立ち合いすぐに互いに左四つ,千代翔馬が錦富士を寄り切り。千代翔馬勝ち越し。

妙義龍が立ち合い当たり勝ち,北青鵬棒立ちながら互いに右四つ,北青鵬が受け止めてから反撃して寄り切り。北青鵬のスケールが大きかった。

武将山が一度つっかけ。二度目,激しい押し合いから平戸海が中に入り,武将山を押し出し。

王鵬と碧山がゴツゴツと音が鳴る激しい押し合い,王鵬が左四つで捕らえると状況が一変,王鵬が寄り切った。

両者頭で当たって押し合い,一山本が引いて呼び込み,輝の押し出し。一山本負け越し。

佐田の海が差し勝って浅いもろ差しで攻めていったが足が流れ,宝富士が左にかわして小手投げ。佐田の海負け越し。

 

押し合いから竜電が左上手をとって頭をつけ,琴勝峰が右下手でなんとかこらえる姿勢,竜電も攻めきれないでいると琴勝峰が引き付けて竜電の上体を起こし,巻き替えてもろ差し,竜電がここで外四つで寄ろうとしたが,琴勝峰が右からの下手投げ。

阿炎が突き起こし,大きく引いて錦木をはたき込み。

宇良が浅いもろ差し,正代がこれを極めて寄ろうとしたが,宇良が大きく引いて右からの肩透かし。

玉鷲と御嶽海の押し合い,玉鷲が押し勝って押し出し。

北勝富士が先に攻めて押したが,琴ノ若が押し返して右差し,しかし北勝富士が右にかわして引き落とし。

若元春が右のかち上げから左差し,翠富士も左を差したが攻めれず,たまらず引いて肩透かしにいったが追いつかれ,若元春の寄り切り。若元春勝ち越し。

高安が張り差しで大栄翔の出足を止め,高安優勢の押し合いとなったが押しきれず,大栄翔が左からいなすと高安が一気に崩れて逆襲,大栄翔の押し出し。大栄翔が右のまぶたの上が切れて出血。

若隆景が張り差しから押し合いを選択,翔猿がついていけず裏を向き,若隆景の押し出し。

霧馬山が当たってすぐに左にかわし,明生をはたき込み。明生が脆かった。

遠藤が左に変化しようとして失敗,豊昇龍がついていって右上手,これで振り回して遠藤を上手投げ。豊昇龍勝ち越し。

 

翠富士が負けて全勝が消滅。2敗に大栄翔,3敗に6人という展開。

2023年大相撲春場所十日目

水戸龍が右四つで捕らえ,東白龍を寄り切り。

輝と王鵬が押し合い,輝の引き落とし。

武将山が一方的に押していたが,宝富士が土俵際で一回転して左にかわして突き落とし。

隆の勝が一度つっかけ。二度目,剣翔が張り差しから右四つで捕らえ,隆の勝を寄り切り。

妙義龍が一度待った。二度目,千代翔馬が諸手突きでそこから両者中に入れさせまいとする押し合い,千代翔馬が張り手をうつと妙義龍も張り手で応じ,千代翔馬がこれを受けて引くと妙義龍が一気に走ったが,千代翔馬が土俵際ではたき込み。妙義龍は張り手で頭に血が上ったか。確認の物言いがついたが軍配通り。

大翔鵬が一方的に攻めて錦富士を押し出し。

平戸海が右四つで捕らえ,琴恵光を寄り切り。

一山本が押していったが低すぎ,東龍が二度はたいてはたき込み。東龍が今場所初白星。

宇良が潜る立ち合いから右四つ,北青鵬が宇良の右下手を抱えてこらえ,宇良が左上手投げをうったところで北青鵬も右下手をとって投げをあわせ,宇良の投げが有利であったがなんとかこらえた。宇良も投げきれず土俵中央に戻って横につき,北青鵬は半身でこらえてやや膠着,宇良が肩透かしにいったが呼び込み,北青鵬の寄り切り。

北勝富士と碧山が押し合いから頭四つ,碧山が先に引いて北勝富士の押し出し。

 

金峰山と高安が押し合い,金峰山が低く押し込み,高安が引いてはたいたが落ちず,金峰山の押し出し。

錦木が差し勝って左四つ,そのまま寄ったが足が追いつかず,佐田の海が左からのすくい投げ。

玉鷲が突き放して竜電に組ませず,そのまま竜電を押し出し。

正代が先に左四つの形をつくって寄っていったが攻め急ぎ,遠藤が左からのすくい投げで逆転。遠藤勝ち越し。

若元春が左四つで捕らえ,やや上手が深かったが,明生を寄り切り。

翠富士が張り差しから左上手,右差しは翔猿が強烈に絞り,翠富士がこれを引っこ抜くと少し呼び込んだが,向き直って右ははず押し,これで翠富士が寄り切った。決まり手は左が上手で右がはず押し,よって決まり手は割り出しとなった。幕内で出たのは2012年九州場所稀勢の里が舛ノ山に決めて以来のレア決まり手である。翠富士負け無しの10連勝。

琴ノ若と阿炎が押し合い,琴ノ若が押し勝って押し倒し。琴ノ若勝ち越し。

霧馬山が突いて崩してもろ差し,御嶽海が外四つで寄ろうとしたが無理があり,きっちり組み止めた霧馬山が寄り切り。

豊昇龍が張り差しからもろ差しで捕らえ,大栄翔を寄り切り。

琴勝峰と若隆景が押し合い,琴勝峰が今日は強く,琴勝峰の押し出し。若隆景が6敗目で二桁には届かないことになった。

2023年大相撲春場所九日目

阿武咲が両膝のケガの悪化で休場。

 

千代翔馬が立ち合いの諸手突きで崩し,さっと左上手をとって北青鵬を上手投げ。北青鵬はいいようにやられた。

剣翔と武将山が押し合い,剣翔がやや見に徹しすぎて武将山が押し出し。

琴恵光が右に変化し,王鵬を引き落とし。これは読めない。琴恵光の変化が上手い。

宝富士が左から差そうとし水戸龍が右からおっつけて頭四つの押し合い,やや膠着したが水戸龍が押し切って押し出し。

両者頭で当たって隆の勝が当たり勝ち,そのまま輝を押し出し。

錦富士が当たり勝ってもろ差し良い形,さっと体を開いて金峰山を右下手出し投げ。

妙義龍が当たり勝って右四つ,大翔鵬が左から抱えてこらえようとしたが極めきれず,妙義龍の寄り切り。土俵際でまわしが切れていたか,決まり手は押し出しがとられた。

高安が左を固めて当たり勝ち,もろ差しをうかがいながら押して碧山を押し出し。

佐田の海が差し勝って右下手,左も絞って上手をとり,東龍を寄り切り。東龍9連敗。

遠藤と平戸海が押し合いから右四つ,遠藤が左から強烈に絞ると平戸海が何もできなくなって膠着,平戸海が思い切って巻き替えを図ったが,遠藤がそこで寄って寄り切った。

 

翠富士と宇良が右四つに組み合うも両者不完全,宇良が引いたが呼び込み,翠富士がついていって押し出し。翠富士が9連勝。

阿武咲休場,北勝富士の不戦勝。

琴勝峰と一山本が押し合い,一山本が二度引いて二度とも呼び込んだが,琴勝峰が押しきれずに残り,一山本が押し返すと今度は琴勝峰が引いて呼び込み,一山本の押し出し。

御嶽海が押し合いから上手く引いて右にかわし,錦木をはたき込み。

大栄翔が当たり勝ち,一方的に押して玉鷲を突き倒し。大栄翔は完勝で勝ち越し。玉鷲負け越し。

両者腕をたたむ立ち合い,正代が先に攻めて押し込んだが差せずに万歳の姿勢,琴ノ若が土俵際で耐えて反撃し,琴ノ若も同じように攻め,正代も土俵際でもろ差しとなって琴ノ若を万歳させようとしたが,琴ノ若が上手く腕をたたんで諸手突き,これで琴ノ若が押し倒し。

若元春が左四つで捕らえ,阿炎を寄り切り。

翔猿が右に変化したが,豊昇龍踏みとどまって向き直り,翔猿が攻めてくると豊昇龍が引いてはたき込み。勝った豊昇龍が苦笑いをしていた。

離れて取る展開,若隆景が右からおっつけて崩し,明生を押し倒し。

霧馬山が一度待った。二度目,霧馬山が右前まわし良い位置を引いて左下手深く,竜電が応じて左四つがっぷり,竜電の方が体格は良いが霧馬山の方が体勢が良い。強烈な引き付け合いが繰り返されたが,霧馬山が竜電のまわしを両方切ってから寄っていき,竜電が一度は土俵際で耐えたが,霧馬山が外掛けを掛けながら再び寄って寄り切った。結びの一段で大熱戦。

2023年大相撲春場所中日

立ち合いから右四つがっぷり,強力な引き付け合いから,金峰山がつり上げてつり出し。

水戸龍が右下手で大翔鵬が左上手,大翔鵬が先に攻めて左上手投げ。大翔鵬が好調。

琴恵光が中に入ってはず押しで攻めたが,北青鵬が琴恵光の押し手を抱えると琴恵光がやむなくより深く入ってもろ差し,北青鵬が肩越しに右上手をとると琴恵光が窮屈となり,琴恵光がなおも足をとって渡し込みにいったが,北青鵬が両肩越しのまわしをとって波離間投げ。珍しい決まり手が出た。しかも綺麗な波離間投げだったように思う。

王鵬が一方的に押して,宝富士が逃げ回ったが,王鵬が追いすがって押し出し。宝富士に全く元気がない。

武将山が立ち合い当たると東龍が崩れ,武将山の左からの突き落とし。東龍がストレートで負け越し。

妙義龍が左上手で剣翔が右下手,妙義龍が右下手を取りに行くと応じて剣翔が左上手をとりにいったが取れず,しかも両者逆側のまわしが切れたので剣翔は両側ともまわしが取れない不利な状況。妙義龍がそのまま寄るかと思いきや巻き替え,剣翔も応じて左四つ,これで妙義龍が寄っていったがかえって体勢が崩れ,剣翔が逆転の左からのすくい投げ。

輝が一気の出足,錦富士を押し出し。輝の出足に館内の客席がどよめいている。

宇良が潜って左上手良い位置を引き,隆の勝を寄り切り。宇良の完勝。

平戸海が当たり勝ってもろ差しで猛攻,高安が押し返して巻き替えを図ったが,平戸海が右をたたんでこらえ,平戸海が再び右をこじ入れてもろ差し,平戸海が寄っていくと高安が左からの突き落としを見舞ったが,平戸海がぎりぎりでこらえて寄り切った。熱戦。

一山本が諸手突きからさっと引き,佐田の海をはたき込み。

 

琴勝峰が立ち合いすぐに左にかわしたが,北勝富士がついていって押し出し。琴勝峰は立ち合いの選択ミス。

四股名が緑色(?)対決。碧山がかち上げから押していったが,翠富士が下がらずいなして左上手,碧山が右差しで寄ってきたところ,すぱっと肩透かしで引いて崩し,向き直って中に入って押し出した。翠富士がストレートで勝ち越し。翠富士の勝ち越しインタビューが楽しそうで良かった。

阿武咲が一度つっかけ,というよりも遠藤が立てず。二度目,遠藤が組み止めて右四つ,阿武咲を寄り切り。阿武咲が右足を痛めているか。

竜電の立ち合いが低すぎ,当たってすぐに明生が竜電を右からの突き落とし。

阿炎が諸手突きから先に攻めたが,大栄翔が下からあてがうと阿炎が引き,大栄翔の押し出し。

琴ノ若が立ち合い当たり勝ってもろ差し,玉鷲を寄り切り。琴ノ若の完勝。

正代が立ち合いで差し勝って左四つ,若元春を寄り倒し。

若隆景がもろざしをうかがう姿勢から,左腕を引っこ抜いてすぐに錦木を突き落とし。

翔猿が低く小刻みに動き回って攻勢,霧馬山がうざそうにしていたがさばいて不格好ながら右差しで捕らえて左上手をとる。翔猿も右下手をとり,さらにもろ差しに巻き替えようとしたが失敗,そこを霧馬山が寄っていって左上手投げ。熱戦。

御嶽海が一度つっかけ。二度目,両者右四つ,御嶽海が先に攻めたが攻めきれずに土俵中央に戻り,豊昇龍が一度右下手を前まわしに持ち替えて頭をつけると御嶽海が嫌がって引き,豊昇龍が右下手を深い位置に戻して寄り切った。豊昇龍はこういう細かい技術が本当に上手い。

 

七日目,中日と面白い取組が多かった。

2023年大相撲春場所七日目

今日も恒例の企画を更新中です。

nix in desertis:2023受験世界史悪問・難問・奇問集 その2(早稲田大)

 

貴景勝が左膝のケガが悪化して休場。大関によくある展開ではあるが,綱取りの場所で休場。横綱大関が完全に不在というのは年6場所制以降で初めて。

 

剣翔が左差しで捕らえてもろ差しをねらったが,王鵬がその右を左から強烈におっつけて両者左差しに変わり,苦しい体勢の剣翔が一度突き放そうとしたが,かえって王鵬がもろ差しとなり,王鵬の寄り切り。

金峰山が押して攻め込み,千代丸が何度も回り込んで逃げ回り,金峰山が追いすがると千代丸が右上手をとって捕らえたが,帰って金峰山が左下手をとって寄りに変え,金峰山の寄り切り。

水戸龍が突き放し,さっと引いて琴恵光をはたき込み。

大翔鵬が立ち合い当たり勝って押していったが,武将山がたぐって左にかわし,武将山のとったり。

千代翔馬が立ち合い強く当たると輝が右を向き,そのまま輝を押し倒し。

隆の勝が猛烈に押して北青鵬を押し出し。

宝富士が左差しをうかがいながら押し,東龍も粘ったが左からの圧力に耐えられなくなり,宝富士の押し出し。

錦富士と宇良が押し合い,宇良の押し出し。

一山本と妙義龍が押し合い,一山本がさっと引いて肩透かし。物言いがつき,髷が検討されて長い協議となったが,スロー映像で見ると妙義龍が落ちてから髷に指がかかっているように見えた。結果は軍配通り。

北勝富士が当たってすぐに右にずれ,平戸海がつっこんでくると北勝富士が横について右上手,北勝富士の寄り切り。

ふわっとした立ち合い,遠藤がすぐに右にかわすと碧山が前のめりに倒れ,遠藤の押し倒し。

 

高安と翠富士が押し合い,翠富士が機敏に右にずれて突き落とし。

琴勝峰が立ち合いから突き起こそうと猛烈に突き,佐田の海をはたき込み。

御嶽海が立ち合い当たり勝って右からおっつけて攻め込んだが,明生が土俵際でこらえると御嶽海の動きが止まり,明生が右にかわして引き落とし。

阿炎が立ち合いの諸手突きから突いて攻めたが,正代が耐えて左差し,正代が一気に寄っていって寄り切り。

玉鷲と翔猿が押し合い,翔猿が間合いを詰めて突きを外すと玉鷲の体が崩れ,翔猿がいなして引き落とし。翔猿が上手かった。

大栄翔が立ち合いから一気の出足で攻め込んだが,若元春が土俵際で巧みに右にかわし,若元春の突き落とし。これは若元春を褒めるべきだろう。

琴ノ若が差し勝ってもろ差し,霧馬山を寄り切った。霧馬山が土俵際ではたいていたため物言いがついたが,スロー映像で見ても霧馬山が先に土俵を割っており,軍配通り。

貴景勝休場,錦木の不戦勝。

豊昇龍がもろ差しをねらって左差し,竜電が重いと見てさっと引き,豊昇龍の肩透かし。豊昇龍は肩透かしも上手い。

阿武咲が一度つっかけ。二度目,両者頭で当たって阿武咲が当たり勝ち,そのまま押していったが,若隆景が上手く左に回り込んで脱出,一度両者の体が離れ,阿武咲が再び突っ込んできたところ,若隆景が右四つでとうとう捕らえた。若隆景がそのまま逆襲して寄り切り。阿武咲の歩き方がやや不自然で少し足を痛めたか。

 

貴景勝休場で混沌としてきた。

2023年大相撲春場所六日目

本家の方で恒例の企画が始まったので,よければどうぞ。

nix in desertis:2023受験世界史悪問・難問・奇問集 その1(慶應大)

 

水戸龍が王鵬を押し出し。

湘南の海が左四つで捕らえ,武将山を寄り切り。

ふわりとした立ち合いで大翔鵬が先に右四つ,北青鵬は下手しかとれず,大翔鵬が果敢に攻めるが寄り切れず膠着,北青鵬がじれて巻き替えにいったが,大翔鵬がそこで寄り切った。北青鵬にとってはもったいない一番だったか。

琴恵光が当たってすぐに左にかわし,押し合いとなったが金峰山の押しを琴恵光がかわして中に入って右差し,そのまま琴恵光の右からのすくい投げ。琴恵光が上手く取った。

剣翔が一方的に攻めて宝富士を押し出し。

千代翔馬が左に変化して東龍をはたき込み。あまりにあっけなく終わった。

両者頭で当たって輝が押して攻めたが,ややよれたところを妙義龍左からいなして突き落とし。

碧山と錦富士が押し合い,碧山が流れの中で左上手を先に取り,錦富士が右下手をとって下手投げで応戦するが,碧山が腕力を活かして寄り切った。

平戸海が立ち合い左上手を取り,隆の勝も右下手で粘ったが,平戸海が上手投げで崩して寄り切った。決まり手は上手投げの方を取った。

北勝富士が一度つっかけ。二度目,宇良の立ち合いが低すぎ,当たってすぐに北勝富士が右からの突き落とし。

高安と一山本が押し合い,高安が優勢に押していたが一山本が先に組んで右四つとなった。しかし高安が逆の四つだったが四つ相撲では一日の長があり,高安の右下手投げ。

 

翠富士が右差し,遠藤を切れ味鋭い肩透かし。お見事。

両者頭で当たって押し合い,佐田の海が少し引くとそこを攻めて明生の押し出し。

琴勝峰が一度つっかけ。二度目,琴勝峰が攻め込んだが,阿炎が上手く回り込んではたき込み。琴勝峰6連敗。

玉鷲が攻め込んだが,正代が右にかわして突き落とし。

翔猿が立ち合いで中に入りかけたが,若元春が極めてむしろ極め出しにかかり,翔猿が回り込んで逃れようとすると,若元春のはたき込みが決まった。

琴ノ若が右差しをうかがいながら押し込んだが,大栄翔が土俵際で左にかわして突き落とし。

豊昇龍が左に変化し,阿武咲をはたき込み。阿武咲は変化に弱すぎる。

若隆景が左上手早く横に付き,竜電を寄り切り。若隆景はやっと初日を出した。

霧馬山が左差し,錦木がこれを強烈に極めると,霧馬山が左足をかけて外掛け。取組後,霧馬山が左腕を気にしていた。

貴景勝と御嶽海が激しい押し合い,互いに引きがあり,貴景勝が引いて呼び込んだところを御嶽海が押し出した。

 

貴景勝は3敗に後退。残り全て勝った上で優勝でないと場所後の昇進はない。

2023年大相撲春場所五日目

視聴が追いついた。

 

北青鵬と逸ノ城が右四つがっぷり,逸ノ城が北青鵬のまわしを切ったが攻め込めずに膠着,北青鵬の腰が相当に重そうである。逸ノ城が頭をつける形に変えようとしたところ,北青鵬が巻き替えてもろ差しとなったがかえって窮屈,逸ノ城が外四つで寄り切った。熱戦。

武将山が一気の出足で攻め込んだが足が追いつかず,水戸龍が左上手をとってかわして上手投げ。

金峰山が左に変化して左上手,剣翔を上手投げで崩して寄り切った。この変化は読めまい。

千代翔馬が張り差しから右四つとなったがあわてて左上手投げをうつと,琴恵光が合わせて右からのすくい投げで投げの打ち合い,琴恵光が投げ勝った。千代翔馬は落ち着いて攻めるべきだった。

大翔鵬が差し手をうかがいながら攻め込んだが体勢が低くなり,王鵬が上手く引いて引き落とし。王鵬が上手く取った。

隆の勝が押し続け,宝富士を押し出し。

東龍が張り差し,輝がかまわず低く押し続けて押し出し。輝は東龍が得意で,完全に合口が出た。

錦富士が差し勝って左四つ,平戸海も必死にもがいたが,錦富士が豪快な右上手投げ。錦富士が5連勝で好調。

碧山が突いて攻め,妙義龍を押し倒し。

高安と宇良が押し合い,宇良が足取りにいったが高安がかわし,両者の動きが止まったところで高安が機敏に右からの突き落とし。高安も5連勝で好調。

一山本が引いて呼び込み,北勝富士の押し出し。

 

翠富士が張り差しからの右四つで速攻,佐田の海をお株を奪うような攻めで寄り切り。

琴勝峰と遠藤が激しい押し合い,琴勝峰が押し込んだが,遠藤が土俵際でひらりと右にかわして突き落とし。

阿炎が押し合いを制して明生を押し出し。

大栄翔が一気の出足で電車道,正代を押し出し。大栄翔5連勝。

琴ノ若が何度も押してはたいて崩そうとし,翔猿が動き回って耐えたが,琴ノ若が諦めずに攻め続けると翔猿のスタミナが切れ,琴ノ若の押し出し。熱戦。

玉鷲が喉輪で攻めて突き起こそうとしたが,若元春が耐え続けて右にかわし,若元春のはたき込み。

若隆景が一度つっかけ。二度目,若隆景と御嶽海が右四つ,御嶽海が寄ろうとしたが若隆景が必死にこらえ,御嶽海の動きが止まったところで若隆景の左上手投げ。軍配若隆景で決まったかに思えたところで物言いがつき,何かと思ったら,スロー映像で見ると御嶽海の寄りを残そうと踏ん張っていた若隆景の右膝が砂を払っており,ここで勝負が決まっていた。協議がかなり長くなったが,軍配差し違えで御嶽海の勝ちとなった。決まり手は若隆景のつきひざ。

阿武咲が当たり勝って攻め続け,霧馬山を突き落とし。

豊昇龍が当たり勝ってもろ差しとなったが,錦木が機敏に右からの小手投げ。豊昇龍は攻め急ぎすぎた。

貴景勝が一気の出足,竜電を押し出し。

2023年大相撲春場所四日目

引き続き一日遅れで見ている。

 

北青鵬と水戸龍が右四つがっぷり,北青鵬が水戸龍の上手を切って寄り切った。

王鵬が一方的に攻めて千代の国を押し出し。

千代翔馬が素早く両前まわしを取り,大翔鵬を寄り切り。

琴恵光が立ち合いで右差し左上手,懸命に寄って剣翔を寄り切り。

輝と武将山が押し合い,武将山が必死に粘ったが,輝が制して押し出し。

金峰山が上手く突き起こし,宝富士がたぐって粘ろうとしたが,金峰山が崩れす押し切って押し出し。金峰山が良い相撲。

隆の勝が一度つっかけ。二度目,両者頭で当たって碧山がすぐに引き,隆の勝が押し込んだが足が流れて倒れ込んだ。軍配碧山で物言いがつき,碧山の右足かかとが土俵を先に割っていたのではないかと協議され,スロー映像で見るとほぼ同じか残っているように見えたが,軍配差し違えで隆の勝の押し出しとなった。蛇の目の砂が払われたのが見えたということだろうか。

平戸海が強く当たって右四つ良い位置を引き,東龍を寄り切り。平戸海が会心の相撲。

一山本と錦富士が突き合い,錦富士がかいくぐって中に入ってもろ差し,一山本が外四つで抵抗したが,錦富士が一山本のまわしを切って寄り倒し。

妙義龍張り差し,宇良がかまわず潜ろうとしたが,妙義龍がさっと引いてはたき込み。

高安が押し合いを制して突き起こし,琴勝峰を突き出し。

 

押し合いから翠富士が浅いもろ差しを入れると,北勝富士が引いてしまい,翠富士の寄り切り。

両者頭で当たって阿武咲が当たり勝ち,左からおっつけて崩して佐田の海を押し出し。阿武咲が良い相撲を取った。

両者頭で当たってから押し合い,明生が先に攻め込んでいたが引いて呼び込み,遠藤の押し出し。敗れた明生が非常に悔しそう。まあ,あの引きでは……

大栄翔がよく腕を伸ばして喉輪で攻勢,攻め続けて御嶽海を押し出し。対御嶽海戦5連勝とのこと。

琴ノ若が差し勝って右四つ,錦木を肩透かし。

竜電が左四つで捕らえ,翔猿を右上手出し投げ。お見事。

両者頭で当たり,霧馬山が少し間をとってから思い切って引き,若元春が飛び出てしまって霧馬山の送り出し。

玉鷲と豊昇龍が押し合い,豊昇龍が足を飛ばして崩そうとしたが玉鷲がかわし,一度頭四つとなったが,すぐに豊昇龍が軽くはたいて崩し,豊昇龍の押し出し。

正代が一度つっかけ。二度目,正代が差し勝って左四つ,若隆景がおっつけるよりも素早く寄っていき,最後はまわしを離して正代の押し出し。

貴景勝が思い切ってつっこんでいったが,阿炎が上手くかわすとついていけず,阿炎のはたき込み。

 

貴景勝が2敗に後退した。

2023年大相撲春場所三日目

剣翔が先に右四つ,水戸龍を寄り切り。

千代翔馬が中に入ってもろ差し,栃ノ心を寄り切り。

武将山と王鵬が激しい押し合い,長い押し合いとなってスタミナ勝負,武将山が押し出し。武将山は新入幕で初白星。

北青鵬ががっちりと右四つに組み,金峰山を寄り切り。北青鵬の完勝。

琴恵光が強烈に右からおっつけ,差し勝って右差し,宝富士を寄り切り。

大翔鵬が左から強烈に極めて抱え,そのまま輝を極め出し。

錦富士が押し合いを制して左差し,隆の勝を寄り倒し。

妙義龍が立ち合いで右差し,寄って左も差してもろ差し,東龍を寄り切り。

平戸海が一度つっかけ。二度目,平戸海が懸命に押していったが宇良いなしながらひらりひらりとかわし,宇良が左差しを入れて一転攻勢,宇良の押し出し。

一山本が猛烈に突いていったが足が追いつかず,碧山のはたき込み。

 

高安が終始押し続け,佐田の海を押し出し。

北勝富士が一度つっかけ。二度目,両者頭で当たって遠藤が当たり勝ち,そのまま北勝富士を押し出し。

明生と翠富士が激しい押し合い,次第に低く構えた翠富士が形を作って押し出し。

琴勝峰が一度つっかけ。二度目,阿武咲が当たってすぐに左にかわし,琴勝峰を突き落とし。

御嶽海が立ち合い強く当たって左差し,そのまま一気の出足で若元春を寄り倒し。会場がどよめいていた。

翔猿が右に変化,錦木がついていこうとしたが翔猿がそのまま引いて突き落とし。

大栄翔の突きがよく伸びて電車道,竜電を押し出し。

互いに右四つで琴ノ若が先に攻めたが,豊昇龍が土俵際で粘って巻き替え,豊昇龍がもろ差しとなって逆襲,豊昇龍の寄り切り。

阿炎と若隆景が押し合い,阿炎が良いところで引いてはたき込み。

玉鷲が一気の出足で攻め込んだが,霧馬山がもろ差しですぐに振り回し,霧馬山の左からのすくい投げ。

貴景勝が強く当たって押し続け,正代を押し出し。ただ,貴景勝が少し左足を気にしている。

2023年大相撲春場所二日目

なかなか追いつかない。

 

千代翔馬が先に左上手をとり,振り回して崩して水戸龍を寄り切り。

剣翔が浅い右差しでやや無理気味に寄っていき,東白龍が土俵際で少し粘ったが,剣翔が体を預けて寄り倒した。軍配は東白龍に上がったが物言いがつき,協議の結果軍配差し違え。決まり手は寄り切りがとられた。

金峰山が力強く突き押し,王鵬を突き出し。

北青鵬が素早く左四つ,武将山を寄り切り。

琴恵光が右四つで入ろうとすると輝が右からのはず押しで引き剥がそうとし,琴恵光がこらえると輝が引いて呼び込み,琴恵光が巻き替えてもろ差し,琴恵光の寄り切り。

大翔鵬が押し続けて優勢に攻め,一度はたきを入れて宝富士を押し出し。

隆の勝が右差しをうかがいながら押し続け,妙義龍が左からおっつけて粘ったが耐えきれず,隆の勝の押し出し。

錦富士が突き起こし,東龍を押し出し。

平戸海と一山本が激しい押し合い,一山本がはたいて平戸海が落ちかけたが懸命にこらえて向き直り,さらに押し合いがあって一山本が横を向き,平戸海の押し出し。

宇良が潜る立ち合い,碧山は入れさせなかったが怯えて腰が引け,宇良の押し出し。

高安が立ち合い当たり勝ち,遠藤を引き落とし。

両者頭で当たって佐田の海が当たり勝ち左四つ,北勝富士を寄り切り。

 

翠富士が立ち合いですぱっと変化して左にかわし,阿武咲をはたき込み。

明生が立ち合い鋭く右差し,そのまま寄っていって琴勝峰を寄り倒し。物言いがつき,やや勇み足気味で,やや長い協議となったが軍配通り。

互いに立ち合いで左下手,若元春が右からおっつけて右上手一枚まわし,これで寄っていったが無理攻めで錦木がこらえて土俵中央に戻ったが,若元春が今度は錦木の下手を切り,自らの下手も離して腕を返し,これで一枚まわしでも寄れて若元春の寄り切り。

翔猿が先に左下手,右もこじ入れてもろ差し,御嶽海を寄り切り。

竜電が浅いもろ差しで寄っていったが,琴ノ若が上手く回り込みながら引いて肩透かし。琴ノ若が意外と器用なところを見せた。

大栄翔が喉輪で攻めて一気の出足,電車道で若隆景を押し出し。

正代と霧馬山が押し合い,正代が左を差して一気に攻勢,霧馬山を押し倒し。正代が強い。

豊昇龍が攻め込んだが前のめりに倒れ,阿炎が後ろに跳び,軍配阿炎で物言い。スロー映像で見ると際どいが,阿炎の体が跳ぶよりも先に豊昇龍の手が落ちていた。やや長い協議の結果,軍配通りで阿炎のはたき込み。

両者頭で当たって貴景勝が当たり勝ち,そのまま玉鷲を押し出し。短かったが,良い相撲だった。

 

豊昇龍と若隆景も2連敗スタート。

2023年大相撲春場所初日

横綱照ノ富士が休場。

 

朝乃山が右下手を取り,上手をとれなかったがそのまま水戸龍を寄り切り。

剣翔がやや立ち遅れたがかえって右下手を良い位置で引き,千代翔馬を寄って崩して下手出し投げ。投げを打つには狭い空間だったが上手く打った。

王鵬が先に攻めて右四つとなったが,北青鵬も残して右四つとなって逆襲,腰が高いながらそのまま寄り切った。馬力が違う。北青鵬は新入幕初日で白星。

武将山とカザフスタン出身の金峰山の新入幕対決。立ち合いから押し合いとなり,金峰山がいなして送り出し。

大翔鵬が立ち合いで左上手をとり,そのまま力強く琴恵光を寄り切った。

輝が低く構えて押し込み,宝富士を土俵際に追い込んだが,宝富士が体を入れ替えて逃れると,両者向き合って宝富士が左差し,これで逆襲して輝が引き,宝富士の押し出し。

隆の勝が左からおっつけて攻め込み,左差しに変わって東龍を押し出し。

錦富士がかなり深い左下手をとり,かえって動きづらそうだったがそのまま寄り,やや苦労したが妙義龍を寄り切り。

平戸海が中に入りかけたが,碧山が左からの小手投げ。

一山本が猛烈に突いて攻め込んだが,宇良がいなしてかわし続け,土俵際ではたき込み。

高安が一気の出足,北勝富士を押し出し。

 

遠藤が立てず,立ち合い一度合わず。二度目,両者頭で当たって遠藤当たり勝ち,推し続けて左差しをうかがい,佐田の海を押し出し。

翠富士が中に入ってはず押し,琴勝峰を押し出し。翠富士が良い相撲をとった。

阿武咲が一度つっかけ。二度目,両者頭で当たって阿武咲が当たり勝ち,一気の出足で明生を押し出し。

大栄翔が一方的に攻めて錦木を押し出し。

琴ノ若が立ち合いで右四つ良い形をつくり,御嶽海を寄り切り。琴ノ若が強い相撲だった。

若元春が立ち合いで左四つ,右からおっつけて竜電を寄り切り。

阿炎が突いていったが霧馬山が押し返し,霧馬山が低く入って押し出し。

豊昇龍が立ち合い左前まわし良い位置を引いたが,正代が突き放し,そのまま正代が攻め続けて押し出し。正代,平幕に落ちた途端に強くなるのはちょっと。

両者頭で当たって玉鷲が当たり勝ち,そのまま喉輪で攻めたが若隆景食い下がり,右からいなして体を入れ替え押し合い,若隆景が低く構えて浅いもろ差しとなったが,玉鷲が土俵際で左からのすくい投げ。熱戦。

貴景勝が一気の出足でつっこんでいったが,翔猿が残して左にかわし,翔猿のはたき込み。

 

若隆景・豊昇龍・貴景勝がまとめて負ける波乱の初日となった。