2024年大相撲春場所十一日目

両者左四つ,巻き変え合って右四つとなると,妙義龍がさらに巻き替えてもろ差しになろうとしたところ,狼雅が妙義龍を寄り切り。

錦富士が当たり勝って中に入り,欧勝馬を押し出し。

一山本一度つっかけ。二度目,一山本が突いて攻め,美ノ海がかいくぐって入ろうとしたが,一山本のはたき込み。

琴勝峰が左に変わり気味に立ち,大奄美を左からのすくい投げ。

北勝富士が一度つっかけ。二度目,遠藤の立ち合いが低すぎ,北勝富士がすぐに右からの突き落とし。

高安が当たって左差し,佐田の海が巻き替えて右四つになろうとしたところ,高安が左上手投げ。高安勝ち越し。

玉鷲が一気の出足で攻め込み,左四つとなって竜電を寄り切り。

金峰山が突き起こしてもろ差し,右が深く左が浅い良い位置,北の若は右上手をとったが上手投げで呼び込み,金峰山の寄り切り。

豪ノ山が当たり勝って一気の出足,左からおっつけて崩し,御嶽海を突き出し。豪ノ山の完勝。豪ノ山勝ち越し。

立ち合いで両者右四つ,翠富士がすぐに右にかわして正代を肩透かし。切れ味抜群。

 

阿武咲が一気の出足で攻め込んだが,平戸海が土俵際で左からの突き落とし。やや際どかったが物言いつかず。スロー映像で見るとはっきり平戸海が残っており,行司がよく見ていた。

両者強く当たって明生が当たり勝ち,明生が押し込んだが土俵際で翔猿がかいくぐってもろ差し,右からのすくい投げで崩して寄り,明生が右上手投げで応じて投げの打ち合い,翔猿が身体を預けて両者の体が飛び,翔猿の滞空時間がわずかに長く軍配翔猿。決まり手は寄り倒し。

王鵬と朝乃山の押し合い,朝乃山が押し勝って最後は左が入り,朝乃山の寄り切り。

熱海富士が左上手をとって右四つ,宇良が土俵際で粘ったが,熱海富士が怪力を活かしてつり出し。

隆の勝が当たり勝って右四つ,錦木を寄り切り。

阿炎が諸手突きから突き起こして崩し,湘南乃海を押し出し。

大栄翔が当たり勝ち,豊昇龍が突き手をたぐって押し返すと押し合いになり,豊昇龍が何度も押し込まれる場面があったが回り込んで粘り,そのうち大栄翔の体勢が低くなりすぎて豊昇龍の右からの突き落とし。豊昇龍勝ち越し。しかし,相撲は乱調である。

若元春が先に左四つ,霧島を寄り切り。霧島は調子が戻らず負け越し。

立ち合いの当たりは互角,押し合いで琴の若が諸手突きを打つと,尊富士がこれをかわして右差し,一気に走って尊富士の寄り切り。尊富士は大関初挑戦で初白星,新入幕から11連勝は大鵬に並ぶ史上タイ記録。

大の里と貴景勝が押し合い,大の里が制して貴景勝を押し出し。

 

全勝が尊富士,2敗で大の里,3敗は豊昇龍・琴の若・高安・豪ノ山となった。優勝争いの行末は尊富士次第となり,全く読めない。