2024年大相撲春場所十三日目

奄美が当たり勝って先に右四つ,白熊を寄り切り。

錦富士が当たり勝って押し込み,土俵際でもろ差しとなって湘南乃海を寄り切り。錦富士勝ち越し。

狼雅と一山本が押し合いからがっぷり右四つ,狼雅が左上手投げ。

両者頭で当たって御嶽海が当たり勝ったが,平戸海が押し返して押し出し。御嶽海は出足だけで押し出したかったところ。

正代と佐田の海が互いに左四つ,佐田の海が寄っていったが,正代が右からの突き落とし。

両者立ち合いで左四つ,妙義龍の方が形が良かったが琴勝峰の腰が重く,琴勝峰が攻めて寄り切り。妙義龍負け越し。

阿武咲が押し込んで右四つ,今日も四つ相撲で攻めたが竜電が粘って引いて肩透かし。

遠藤が思い切って右に変化し,玉鷲を引き落とし。玉鷲負け越し。

高安が今日は両手突きから突き放して攻め,翠富士をはたき込み。

北勝富士と隆の勝が押し合い,北勝富士が低くなりすぎ,隆の勝のはたき込み。

 

北の若が組みに行ったが王鵬が突き放し,王鵬の押し出し。

平戸海が先に右四つとなったが熱海富士がややユルフンで力があまり出ず,熱海富士がおっつけて左上手をとると逆襲,熱海富士の寄り切り。熱海富士勝ち越し。

互いに体勢低く押し合い,翔猿が強烈に右からいなして宇良をはたき込み。

明生と錦木が左四つがっぷり,明生が引きつけて寄ろうとしたが錦木の腰が重く,明生の腰が浮いたところで錦木が左下手投げ。錦木は11連敗を止めた。

阿炎が諸手突きから懸命に突いたが,朝乃山が左からいなして突き落とし。朝乃山勝ち越し。

尊富士が当たり勝ったが左四つ,すぐに巻き替えてもろ差し,若元春を寄り切り。尊富士の動きが素早く,若元春がついていけなかった。

大栄翔が強く当たったが大の里が受け止めて動きが止まり,そこで大の里が右からいなして送り出し。大栄翔負け越し。久々に関脇から陥落することになりそう。

琴の若が右四つで捕らえたが,やや強引な左上手投げにいくと貴景勝が応じて右からのすくい投げ,投げの打ち合いになって貴景勝が投げ勝ち,琴の若の体勢が崩れて貴景勝の送り出し。貴景勝は四つになったが勝てた。貴景勝勝ち越しでカド番脱出。しかし,取組後に右大胸筋を痛めたと報道があった。あと二日あるが大丈夫か。

両者当たってすぐに右四つ,豪ノ山が寄ろうとしたが,豊昇龍が右からにかわしてすくい投げ。

金峰山が当たり勝ち,霧島もろ差しとなったが窮屈,金峰山が外四つのまま寄り切った。霧島はなんと10敗目。

 

1敗が尊富士,3敗が大の里と豊昇龍となった。14日目に尊富士が若元春に勝つとその時点で優勝が確定する。実現すれば年六場所制以降で新入幕の優勝は初,それ以前を含めても110年ぶりの大偉業であるが,どうなるか。