2022年大相撲名古屋場所千秋楽

北勝富士が新型コロナウイルスに感染し，同部屋の隠岐の海とともに休場。これにより理事長も休場となった。

三賞は殊勲賞に逸ノ城，敢闘賞は今日勝てばの条件で錦富士となったが，錦富士は不戦勝であるので実質的に確実な受賞となった。ただし，錦富士は10勝のうち千秋楽含めた３勝が不戦勝であり，本人も複雑という感想を漏らしていた。技能賞は該当なし。

阿武咲が一方的に押し続け，千代の国が逃げ回ったが，阿武咲の押し出し。阿武咲10勝目。

英乃海が右四つで妙義龍を寄り切り。

宝富士が素早く左四つ，竜電を寄り切り。

水戸龍が張り差しから右四つをうかがって攻め，いなして崩して押すと，志摩の海の右足が土俵を割った。決まり手は押し出し。

７－７対決。豊山が右喉輪左おっつけで攻め，栃ノ心を押し出し。栃ノ心負け越し，豊山勝ち越し。

北勝富士休場，錦富士の不戦勝。

隠岐の海休場，千代丸の不戦勝。

碧山が突き放そうとしたが，照強がしつこく絡みついて中に入り，照強の押し出し。

両者頭で当たって佐田の海が左四つ，王鵬を寄り切り。

若元春が立ち合いで左四つとなり千代大龍を捕らえ，若元春の寄り切り。

逸ノ城が張り差しから右四つ，宇良を寄り切り。

両者左四つ，霧馬山が千代翔馬を切れ味鋭い右上手出し投げ。鮮やか一閃。霧馬山勝ち越し。千代翔馬負け越し。

明生と阿炎が押し合い，押し合いになったので阿炎は力が出ず，明生の押し出し。

これより三役。翠富士が中に入って右差し，豊昇龍がうっちゃろうとしたが翠富士が足をとって渡し込み。翠富士10勝目。

正代が左四つで寄り，若隆景が回り込んで逃げたが，正代が右に体を開いて突き落とし気味にはたき込み。

照ノ富士と貴景勝が互いに前傾姿勢で押し合い，貴景勝が低く押し込むと照ノ富士の左足が土俵を割った。貴景勝の押し出し。この瞬間に逸ノ城の初優勝が決まった。

平幕の優勝は2021年初場所の大栄翔以来。また体重が200kgを超えている力士の優勝は大乃国，小錦，曙，武蔵丸以来の５人目とのこと。

場所の総括と予想番付は後で。しかし，予想番付はどうしましょうね……

2022年大相撲名古屋場所十四日目

阿武咲が強く当たって中に入り，錦富士を寄り切り。

竜電が押し込んでもろ差し，妙義龍を寄り切り。竜電が十両優勝を決めた。

朝乃若が右に変化し，照強を突き出し。

宝富士が左差しをうかがいながら右おっつけ，英乃海を押し出し。宝富士勝ち越し。

翠富士がさばいて中に入り，王鵬を寄り切り。

輝が右喉輪左おっつけで攻め，志摩の海を押し出し。

豊山が喉輪で攻め，隠岐の海があてがって押し返したが，豊山が土俵際でかわして突き落とし，軍配豊山で物言い。映像で見ても豊山の右足のかかとと隠岐の海の右腕が落ちるのがほぼ同時でかなり難しい。思っていたよりも早く協議が終わり，軍配通り。

千代翔馬が前まわしをうかがって碧山が突き放し，碧山がつっこんでくるともつれたが，千代翔馬が残して右からの突き落とし。碧山負け越し。千代翔馬７－７。

佐田の海が左からいなして崩し，千代丸を寄り切り。

宇良が右に変化し，北勝富士がついていったが押し合い，宇良が右に回り込んでいなして押し出し。北勝富士負け越し。宇良７－７。

明生が立ち合い強く当たって左四つ，逸ノ城を寄り切り。逸ノ城は動きが硬かった。

押し合いから若元春がもろ差し，霧馬山が思い切って振って右からの小手投げで両者の体が飛び，軍配若元春で物言い。協議の結果同体取り直しとなった。二度目，霧馬山が右差しをうかがいながら攻めると若元春が押し返して頭四つ，霧馬山が突き起こして左四つ，霧馬山が巻き替えてもろ差しになろうとしたが，若元春がそこで寄り，霧馬山がこらえている内に巻き替え直して両者右四つとなった。霧馬山が左上手出し投げで打開して寄っていくと，若元春が逆転のうっちゃりを見舞い，またしても両者もつれて土俵下に落下。軍配は霧馬山で今度は物言いがつかなかった。スローで見ると確かにわずかに霧馬山が後から落ちたように見える。熱戦で霧馬山は７－７。

豊昇龍が先に右四つで頭をつけ，栃ノ心が左上手をとろうと豊昇龍の上体を起こそうとすると，豊昇龍がそれを生かして切れ味鋭い上手出し投げ。豊昇龍お見事。栃ノ心７－７。

千代大龍が押し込んだが，阿炎が土俵際でかわしてはたき込み。千代大龍負け越し。阿炎勝ち越し。

立ち合いで若隆景が右差し，貴景勝がこれを嫌って強引な小手投げをうったがやはり不格好，若隆景が右腕を引っこ抜くともろ差しとなって横に付き，貴景勝を送り出し。貴景勝がなぜこのような相撲をとったのかわからない。若隆景勝ち越し。

照ノ富士が低い立ち合いからつっこんでいったが，正代がかわしてはたき込み。

２敗がともに敗れて照ノ富士と逸ノ城がともに３敗，貴景勝が４敗となった。

2022年大相撲名古屋場所十三日目

さらにコロナによる休場者が出てしまい，もはや番付の体をなしていない。

剣翔休場，水戸龍の不戦勝。水戸龍は十両４枚目である。ここから幕内の出場者を出さねばならないほど幕内は崩壊している。

照強が潜って足取りにいったが（五日連続），王鵬がはたき込み。決まり手は上手出し投げとなった。照強負け越し。王鵬勝ち越し。

豊山が激しく突いて攻めたが，翠富士が土俵際で右にかわしてはたき込み。翠富士勝ち越し。

妙義龍が突き起こし，明生を押し出し。

千代大龍が押し合いから引いて呼び込み，阿武咲の寄り切り。阿武咲勝ち越し。

志摩の海と千代丸が互いに右四つ，志摩の海がユルフンで千代丸が力の出にくい形だったが，それでも志摩の海が攻めれず，千代丸が左上手出し投げ。

千代翔馬が右に変化し，栃ノ心を上手出し投げ。

翔猿休場，錦富士が不戦勝。

大奄美休場，佐田の海の不戦勝。

遠藤休場，宝富士の不戦勝。

玉鷲休場，宇良の不戦勝。玉鷲の連続出場記録はケガ等の休場ではないので記録自体は途切れないとのこと。

錦木休場，逸ノ城の不戦勝。以上，５人連続で不戦勝となった。

霧馬山が左差しをうかがって攻め，隠岐の海を右からいなして小手投げ。

北勝富士が当たり勝ったが，阿炎がすぐに左にかわして引き落とし。

互いに左四つ，豊昇龍がすぐに若元春を豪快な右からの小手投げ。

大栄翔休場，碧山の不戦勝。計７番が不戦勝となった。

貴景勝が当たって引いて右からいなし，もう一度当たって正代を押し出し。

照ノ富士が今日は突き放し，若隆景を押し出し。若隆景は６敗目で二桁勝利が消滅。

2022年大相撲名古屋場所十二日目

豊山が押し合いから右四つ，輝を押し出し。

阿武咲が一気の出足，千代翔馬を押し出し。

宝富士が左四つで大奄美を寄り切り。

千代丸が張り差しから右四つ，翠富士を寄り切り。

ややふわっとした立ち合いで千代大龍の出足に威力が無く，妙義龍が押して押し出し。妙義龍勝ち越し。

明生と王鵬が何度も頭をぶつける非常に激しい押し合い，明生が押し勝って押し出し。今日はここまで眠い相撲が多かったが，一気に目が覚めた。

錦富士が低く押したが低すぎ，栃ノ心がかわして突き落とし。

両者頭で当たって遠藤が右下手，左から絞って攻め，右下手出し投げで崩して志摩の海を寄り切り。

照強が潜ったがさすがに読まれて押し返され，何度も潜ったが佐田の海の右からの外掛け。

玉鷲が剣翔を押し込んで，剣翔が土俵際ではたき，軍配玉鷲で物言い。映像で見るとかなり際どかったが，軍配通りとなった。同体取り直しでも良かったように思う。

翔猿がさばいて中に入ろうとしたが逸ノ城が落ち着いて応じ，そのうちに逸ノ城の押し出し。逸ノ城が冷静だった。

霧馬山が今日は突いて攻め，宇良をはたき込み。

豊昇龍が左上手で北勝富士を捕らえて上手投げ。

阿炎が左に変化し，若元春が一度はついていったが，阿炎がさらにいなして引き落とし。

若隆景が低く構えて左差し右おっつけ，おっつけで崩して隠岐の海を寄り切り。若隆景らしい相撲が出た。

貴景勝が一気の出足，喉輪も交えて押し続け，錦木を押し出し。

正代も一気の出足，碧山を押し出し。正代が勝ち越しでカド番脱出。

照ノ富士が立ち合い強く当たり，そのまま大栄翔を押し出し。苦手の大栄翔を正攻法で攻略した。

照ノ富士と逸ノ城が２敗で並び，貴景勝が３敗で追う。

2022年大相撲名古屋場所十一日目

佐渡ケ嶽部屋で新型コロナウイルス感染者が出たため，琴勝峰，琴恵光，琴ノ若が休場。琴ノ若は好調だっただけに特にもったいない。これで場所前も含めて計７部屋が休場で，力士全627人中125人が休場ととんでもないことになってきた。

両者頭で当たって阿武咲がひらりと左にかわし，大奄美を突き落とし。

宝富士が左差しをうかがいながら押していったが，千代翔馬が機敏に中に入ってもろ差しで逆襲，千代翔馬の寄り切り。

照強が立ち合い潜って千代丸を足取り。照強は３日連続で足取り。わかっていてもかわせない立ち合いからの足取り，怖すぎる。千代丸負け越し。

翠富士が立ち合い潜って左前まわしで右は深い下手という形のもろ差し，やや強引ながら剣翔を右下手投げでぶん投げた。

琴勝峰休場，豊山の不戦勝。

千代大龍が張り差し，錦富士かまわず前に出てもろ差し，錦富士の寄り切り。錦富士が勝利の鼻から出血。錦富士勝ち越し。

琴恵光休場，王鵬の不戦勝。館内が少しざわついている。事情を知らない観客が多いか。

錦木が押していったが，妙義龍のはたき込み。

栃ノ心と明生ががっぷり右四つ，栃ノ心の寄り切り。

両者頭で当たって右四つ，佐田の海が志摩の海を寄り切り。

若元春が右差しをうかがったが北勝富士が押し返し，若元春が右上手をとると引っ張り込んだが呼び込み，北勝富士の押し出し。北勝富士が足をとっていたようで，決まり手は渡し込みとなった。

ややふわっとした立ち合いから宇良が潜ろうとし，隠岐の海が警戒してやや及び腰，宇良がそこを引いて隠岐の海の右腕をたぐり，宇良のとったり。宇良お見事。

玉鷲が喉輪で押し込み，大きく引いて霧馬山をはたき込み。霧馬山が宙で一回転した。

阿炎が突いてきたが逸ノ城が左からの小手投げで崩し，阿炎を送り出し。

琴ノ若休場，大栄翔の不戦勝。

碧山が突き起こし，若隆景をはたき込み。

正代と遠藤が互いに左四つ，正代が一度引いて呼び込みかけたが，最後は正代が寄り切った。

貴景勝と翔猿が押し合い，貴景勝が張り手も交え，一度は引いて呼び込みかけたが押し返し，翔猿が崩れて貴景勝のはたき込み。

照ノ富士が右下手で豊昇龍が左上手，照ノ富士が一度突き放して押し合いとなり，今度は豊昇龍が右上手，すぐさま裾払いからの上手出し投げで攻め続けるも，照ノ富士が上手く回り込んで崩れない。豊昇龍がちょん掛けをうっても照ノ富士が耐えると動きが止まり，両者頭を付ける半身の形，照ノ富士が左下手投げで崩し，やっと寄り切った。豊昇龍は負けても見せ場を作り，今のところは今場所一番の熱戦。

2022年大相撲名古屋場所十日目

妙義龍と豊山が押し合い，妙義龍が上手くいなして豊山を押し出し。

千代丸が差し勝って右四つとなったが，いなして自分から離れ，宝富士が左四つで組んで寄り切った。千代丸が右四つになれたのに自分から離れたのは理解できない。

両者頭で当たって王鵬が当たり勝ち，琴勝峰が回り込んで逃げようとしたが，王鵬が追いすがって押し出し。王鵬が良い相撲をとった。

翠富士がいなして横に付き，阿武咲を送り出し。

両者頭で当たって錦富士が先に右上手，しかし攻めあぐねていると明生が向き直って左四つがっぷり，膠着して１分半が経過，錦富士が打開しようと投げを打って明生の上手を切ったが，明生がそこで寄って寄り倒し。

志摩の海が先に右下手左おっつけで攻めたが，大奄美が崩れずむしろ右下手をとると逆襲，大奄美の寄り切り。志摩の海がこれで初日が出たが，１勝９敗。大奄美も休場含めて２－６－２と負け越し状態。

両者右四つ，こうなると身体の大きい剣翔が優勢に進めて琴恵光を寄り切り。剣翔が懸賞金の受け取りを忘れて土俵を下りてしまい，懸賞金をとりに戻っていくというハプニングがあった。館内が軽く笑いに包まれた。

照強が右に変化して栃ノ心を足取り。

千代翔馬が右下手をうかがって押したが，押せないと見て引いて呼び込み，錦木の押し出し。錦木勝ち越し。

碧山が押し込んだが，北勝富士が逃げ回っていなして引っ掛け。物言いがつき，意外と長い協議となったが，軍配通り。

千代大龍がMSPを決めようとして失敗して呼び込み，翔猿の押し出し。千代大龍がはたく際に思い切り翔猿の髷を引っぱっていたので，あの時点で千代大龍は反則負け状態であったから，最後は千代大龍が諦めていた節がある負け方であった。

若元春と隠岐の海が互いに左四つ，若元春が右から強烈におっつけて寄り切り。

逸ノ城が立ち合いで右四つで捕らえ，玉鷲を寄り倒し。逸ノ城勝ち越し。

琴ノ若が張り差しから左差しで右も差そうとしたが，豊昇龍が豪快な右上手からの掛け投げ。豊昇龍お見事。

阿炎が諸手突きから突いていったが今日はうわづっぱりで，霧馬山が突き返して押し出し。

遠藤が左前まわしで若隆景が右上手，両者逆側の差し手争いで低く構え，若隆景があきらめてすぱっと右上手出し投げで崩し，遠藤を押し出した。遠藤負け越し。

貴景勝が押し勝って，大栄翔に裏を向かせて送り出し。

正代が左四つで捕らえ，裏を寄り倒し。

照ノ富士が素早く右四つ，佐田の海を寄り切り。照ノ富士勝ち越し。佐田の海負け越し。

2022年大相撲名古屋場所九日目

放駒部屋から新型コロナウイルスの感染者が出て一山本が休場。これで場所中に限れば３部屋，場所前も含めれば４部屋が休場となり，被害が大きくなってきた。一山本は好調だっただけにもったいない。

カザフスタン出身の金峰山が幕下筆頭で５勝をあげたため，新十両が濃厚となった。ついでに，ロシア（トゥヴァ）出身の狼雅は幕下２枚目で４勝１敗，ウクライナ出身の獅司は幕下14枚目，現時点で３勝２敗である。

千代丸が諸手突きから喉輪も交えて突き，英乃海が右四つをうかがったが喉輪に耐えきれず，千代丸の押し出し。

妙義龍が引いて呼び込み，剣翔が左四つで攻めて押し倒し。

千代翔馬が先に左四つ，豊山が巻き変えようとしたところで千代翔馬の寄り切り。

一山本休場，錦富士が不戦勝。

宝富士と王鵬が互いに左四つでやや膠着，宝富士が巻き替えてもろ差し，これで寄り切った。

照強が立ち合いで潜って大奄美の左足をとり，照強の足取り。お見事。

阿武咲が押し込んで浅いもろ差し，琴ノ若が土俵際で右からの小手投げで逆転。

翠富士が一度つっかけ。二度目，翠富士が低く攻めて浅いもろ差し，錦木が強烈に極めて極め出し。翠富士は誘い込まれた形。

千代大龍がMSPを決めて栃ノ心をはたき込み。

明生が引いて呼び込み，隠岐の海の押し出し。

翔猿と志摩の海が低い姿勢で押し合い，頭四つとなって膠着し，翔猿が右喉輪で打開しようとし，さらに左足を飛ばして蹴返し，翔猿のはたき込み。翔猿今日もお見事。志摩の海負け越し。

碧山の当たりが低すぎ，琴恵光が当たってすぐに左からいなして突き落とし。

北勝富士が佐田の海を押し出し。

霧馬山が右下手を先に取ったが，逸ノ城が小手投げで崩して左上手，逸ノ城の寄り切り。

豊昇龍が押し合いを制して玉鷲を押し出し。

両者押し合いから宇良が低く攻め込んだが，大栄翔がかわしてはたき込み。

若隆景が右四つとなったが琴ノ若が右下手で左から絞り，若隆景の上手が切れると琴ノ若が攻めて寄り切った。若隆景は４敗に後退し，三場所計33勝は消滅した。

阿炎が喉輪で攻めたが足が流れ，正代が土俵際で左からの突き落とし。

貴景勝が一度つっかけ。二度目，貴景勝が当たってすぐに左からいなし，若元春を突き落とし。

遠藤が一度中に入ってもろ差しとなって寄りたてたが，照ノ富士が極めて左右に振って体を入れ替え，照ノ富士の押し出し。

2022年大相撲名古屋場所中日

阿武咲が大翔鵬を押し出し。

王鵬が浅いもろ差しで捕らえ，千代丸を寄り切り。千代丸不調。

両者頭で当たって妙義龍がもろ差しをうかがいながら攻め，大奄美を押し出し。

剣翔が引いて呼び込み，一山本の押し出し。

千代翔馬が左に変化したが錦富士がついていき，互いに左四つとなって千代翔馬右下手投げ，錦富士が合わせて左上手投げで投げの打ち合い，どちらも決まらず向き直ると錦富士がもろ差し，錦富士の寄り切り。錦富士が上手く取った。

宝富士が左差しをうかがいながら攻め，豊山を押し出し。豊山は突き放せなかった。

志摩の海と照強が押し合い，志摩の海が引いて呼び込み，照ノ富士が中に入って寄り切り。

栃ノ心が右から強烈にいなして崩し，翠富士をはたき込み。決まり手は突き落としっぽくも見えた。

琴勝峰が押し込んだが，土俵際で錦木が右からの小手投げ。物言いがついたが軍配通り。

千代大龍が強く当たってそのまま隠岐の海を突き出し。

明生と北勝富士が押し合い，明生がいなして肩透かし。

翔猿が押し合いから右足をとばして琴恵光を蹴返し。お見事。

宇良が潜って中に入り，碧山を押し出し。

逸ノ城が張り差しから右四つをうかがい，無理と見て巻き替えを図ったが琴ノ若が応じて左四つ，逸ノ城が引いてしまい琴ノ若がそのまま寄り切った。逸ノ城が連敗。

豊昇龍が先に右上手，霧馬山が足をとばすと豊昇龍も足をかけて足技の応酬，豊昇龍が注意を足に向けさせたところで左を差し込み，豊昇龍の寄り倒し。豊昇龍お見事。

阿炎が諸手突きから猛烈に突き，佐田の海を突き出し。

大栄翔が押していったが若隆景が右からあてがい，おっつけて押し返し，若隆景の押し出し。若隆景が良い相撲をとった。

遠藤が前まわしをうかがって攻めたが低すぎ，貴景勝のはたき込み。貴景勝が終わった後に左肩をやたらと気にしていた。痛めたか。

玉鷲が喉輪で攻めたが正代がのけぞって残し，左差しを入れて逆襲，正代の寄り切り。正代がらしい相撲で勝った。

照ノ富士が左下手早く，下手投げで攻めると若元春が右上手をとって粘り，土俵中央に戻ると両者低く構えてやや膠着，照ノ富士の右腕側で激しい差し手争いが起きたが，照ノ富士がこれを嫌って左下手投げで打開しようとしたが，若元春がこらえて向き直るととうとう左下手をとって左四つ，一方照ノ富士は右上手が切れてやや若元春が有利な体勢となり，土俵中で再び膠着したが，この時点ですでに若元春のまわしが相当に乱れていたから，止めるとしたらこのタイミングであっただろう。30秒ほど膠着したところで照ノ富士が上手を諦めて絞って若元春の下手を切りに行くと，若元春があわせて寄りたてようとしたところで行司がやっと若元春のまわしの乱れに気づいて「まわし待った」をかけたが，照ノ富士がこれに気づいて力を抜いた一方，若元春は気づかずそのまま寄り切ってしまった。最初の取組は２分超。勝負がついたところで照ノ富士が行司に抗議し，異常事態に気づいた審判団が土俵の上へ。長い協議の結果，行司待ったとなった姿勢からの取り直しとなった。若元春のまわしの締め直しも含めて４分ほど経ってから再開，照ノ富士が左下手投げで振り回し，そのまま投げきった。展開から言って，いずれにせよ照ノ富士が勝っていたとは思われるが，あまりにも行司がまわし待ったをかけたタイミングが悪く，若元春にとっても納得行くまい。しかしながら，まわしが緩んだのはその若元春の側であり，そもそも緩まないようにまわしを締めていくべきだったという気もする。すべて合わせて８分の長い取組であった。

前代未聞の結びの一番が全部持っていった日となった。

2022年大相撲名古屋場所七日目

隆の勝が右肩を負傷して休場。御嶽海が出羽海部屋から新型コロナウイルスの陽性者が出て休場。御嶽海の番付については場所後に協議するとのこと。このままいくと陥落の可能性が高かったので揉めそう。来場所は据え置きとしつつカド番継続の上，勝ち越し以外の要件を設けてハードルを上げるという解決策はどうであろうか。

錦富士が突いて中に入り，豊山を押し出し。

両者頭で当たって激しい押し合い，輝が右からおっつけると王鵬が大きく引き，輝の足が流れて王鵬のはたき込み。

剣翔がもろ差しで捕らえ，千代丸を寄り切り。

一山本が大奄美を押し倒し。決まり手は右からのすくい投げがとられた。

阿武咲が立ち合い強く当たって浅いもろ差しで中に入り，宝富士を押し出し。

翠富士が左に変化して妙義龍を突き落とし。

琴勝峰と千代翔馬が押し合い，琴勝峰の押し出し。物言いがついたが軍配通り。

千代大龍がMSPを決めて明生をはたき込み。これも物言いがつき，髷の確認があったが軍配通り。

琴恵光と照強が押し合い，照強が足をとばしたが効かず，頭四つでやや膠着した後，琴恵光が起こして右四つとなり寄り切った。

錦木が先に左四つをつくり，隠岐の海を寄り切り。

碧山が珍しく右四つとなり，志摩の海を寄り切り。意外と四つでもとれそう。

両者右四つ，栃ノ心がユルフンで佐田の海がやや苦しくなり，栃ノ心の寄り切り。

両者頭で当たって北勝富士が当たり勝ち，遠藤を押し倒し。

離れて取る展開，若元春が機敏にいなして翔猿をはたき込み。

玉鷲が攻め込んだが琴ノ若が土俵際で右にかわして突き落とし。軍配玉鷲で物言いがつき，軍配差し違えで琴ノ若の勝ちとなった。映像で見ると明白に琴ノ若が残っている。

離れて取る展開，大栄翔が霧馬山をはたき込み。

隆の勝休場，若隆景不戦勝。

正代と逸ノ城が押し合い，正代が左からいなして押し出し。正代が苦手の逸ノ城を破った。

御嶽海休場，豊昇龍が不戦勝。

両者ややふわっとした立ち合い，阿炎が動じずに貴景勝の左上手をとり，さっとぶん投げて上手投げ。ふわっとしたので真正面から当たるのを避けた阿炎と，それでも前に出ようとした貴景勝の動きの違いが出た。

宇良が中に入ろうとして浅いもろ差し，照ノ富士が強烈に極めて極め出し。

逸ノ城が破れて全勝が消滅。

2022年大相撲名古屋場所六日目

錦富士がさっと右四つで捕らえ，千代丸を寄り切り。

豊山が調子良く突いて東白龍を突き出し。東白龍は幕内で初めての土俵だったが，敗れた。

王鵬が左四つにこだわって攻めたが，大奄美が振りほどいて距離をとり，王鵬が攻めかかると大奄美の引き落とし。大奄美は休場を挟んで今場所初白星。

阿武咲が会心の立ち合い，そのまま一山本を押し出し。

千代翔馬が右上手をとったが，剣翔がかまわず押して寄り切り。千代翔馬が上手をとっていたから寄り切りになるが，攻めとしては完全に押しだった。

照強が潜ろうとしたが，妙義龍が突き起こして喉輪，妙義龍の押し倒し。

翠富士が右四つで攻めかかったが，琴勝峰が身体を預けていって浴びせ倒し。物言いがついたが軍配通り。

明生が先に左四つ，宝富士相手だがそのまま攻め続けて寄り切り。さすがに宝富士でも形が悪すぎた。

琴恵光が先に左上手，懸命に出し投げでくるくると回ったが，栃ノ心が追いすがって左上手をとって捕らえ，上手投げをうちながら寄っていったが琴恵光が必死に粘り，琴恵光が右すくい投げであわせると栃ノ心の上手が切れ，琴恵光がかわして大逆転の突き落とし。熱戦。

隠岐の海が一方的に押して攻め，土俵際でまわしをとって寄り切り。

千代大龍が立ち合いぶちかまし，そのまま北勝富士を突き出し。

両者頭で当たって一度離れてから，翔猿が右差しで中に入り，錦木が掛け投げで逆転を図ったが，翔猿が合わせて右下手投げ。

両者頭で当たったが遠藤が低すぎ，佐田の海がさっと引いてはたき込み。

これも両者頭で当たって押し合い，碧山が引いて呼び込み，碧山の左足つま先が蛇の目の砂を払い，若元春の右腕も落ちた。軍配若元春で物言いがついたが，映像を見ると碧山の左足が早く，軍配通り。

琴ノ若が浅い右四つで攻め，隆の勝がもがいたが，琴ノ若がこれを許さず左上手投げ。

阿炎が突いて攻めたが豊昇龍が突き返し，阿炎が引いて豊昇龍の押し出し。

霧馬山が左差しをうかがうと若隆景が強烈におっつけ，若隆景がそのまま右を差すと今度は霧馬山が強烈にたぐったが，若隆景が左喉輪で攻めて耐えると，霧馬山が左上手をとって半身，若隆景が向き直って左差しを入れてのもろ差しをねらい，霧馬山これを嫌って右からの小手投げをうったが呼び込み，若隆景がとうとう寄り切った。大熱戦。

逸ノ城が左上手，上手投げですぐに崩し，御嶽海を寄り切り。

貴景勝が突き起こし，右からいなして宇良を送り出し。

正代が左差しをうかがいながら攻め，大栄翔を押し出し。

離れて取る展開，照ノ富士が玉鷲を左からの突き落とし。

逸ノ城が絶好調。

2022年大相撲名古屋場所五日目

東龍が肩越し気味ながら左上手，大奄美を上手投げ。

王鵬が左四つを見せながら攻め，阿武咲を押し出し。

錦富士と剣翔が突き合い，錦富士の突き出し。剣翔は捕らえに行くべきだった。

妙義龍が下から攻めてもろ差し，寄っていってまわしを自ら離し，千代丸を押し出し。

一山本が猛烈に突いたが千代翔馬がこらえ，千代翔馬が機敏にはたき込み。

照強が潜ってもろ差し，豊山が肩越しの右上手で耐えようとしたが，照強がそれも利用して左下手投げ。お見事。

宝富士が左差しをねじ込んで右おっつけ，琴勝峰を寄り倒し。決まり手は浴びせ倒しがとられた。

翠富士が右に変化したが千代大龍ついていき，押し合いとなったが千代大龍がぶちかましの威力がない分劣勢，引いて呼び込み，翠富士の押し出し。

両者頭で当たって押し合いから頭四つ，明生が起こして右下手，志摩の海が左上手を取りに行ったがそれで呼び込み，明生の寄り切り。

栃ノ心がかち上げから右四つ，錦木が巻きかえてもろ差しとなったが，栃ノ心が外四つで力強く寄り，栃ノ心の寄り切り。栃ノ心の膂力が衰えていない。

北勝富士が右喉輪で攻めて琴恵光を押し出し。

碧山の突きをかわして翔猿が中に入り，右からのすくい投げ。翔猿の上手さが出た。

両者すぐに左四つとなり，すぐに隠岐の海が佐田の海を右上手投げ。

琴ノ若が突いて攻め，遠藤を突き出し。

両者押し合いから霧馬山が左上手をとり，隆の勝を上手出し投げ。霧馬山の出し投げが上手かった。

阿炎が諸手突きから突いていこうとしたが，大栄翔があてがって防ぎ，大栄翔が突き返して突き出し。大栄翔の方が技が一段上であった。

若隆景が押し合いから左からおっつけて崩し，豊昇龍を押し出し。若隆景らしい相撲が出た。

両者頭で当たって押し合い，貴景勝が左からいなして崩し，玉鷲を押し出し。貴景勝もらしい相撲。

若元春が先に左四つ良い形，正代はもがいて引くしかなく，若元春がついていって寄り切り。

宇良が潜ろうとして御嶽海も低く構えたが，それ自体が罠で宇良が御嶽海の右腕をたぐると御嶽海が容易に崩れ，宇良のとったり。宇良お見事。

逸ノ城が先に右四つで良い形，照ノ富士が打開しようと振り回すが逸ノ城がついていってむしろもろ差し，照ノ富士が強烈に極めて抵抗するが，巨漢の逸ノ城がさすがに他の力士のように持ち上がらず，無理をすると膝へのダメージが大きいと見て照ノ富士があきらめると，逸ノ城が悠然と寄り切った。逸ノ城が快勝で金星。

2022年大相撲名古屋場所四日目

阿武咲が強く当たってそのまま攻め，千代丸を押し出し。

両者頭で当たって押し合いから錦富士が引いて呼び込み，妙義龍の押し出し。この空気の読み合いは妙義龍がさすがに上手い。

豊山が当たってすぐに剣翔を左からの突き落とし。

王鵬と千代翔馬が左四つでがっぷりとなり膠着，千代翔馬がユルフンで王鵬の上手が伸び切ってしまい不利，しかし２分弱経過して千代翔馬が投げに行って呼び込み，王鵬の寄り倒し。

一山本が突き放し，思い切って引いて琴勝峰をはたき込み。

千代大龍がMSPを決め，宝富士が裏を向いて千代大龍の送り出し。

照強が潜りに行ったが明生が突き放し，明生の押し倒し。

翠富士が差し勝ってもろ差し，琴恵光が右からの小手投げをうったが，合わせた翠富士が左下手投げ。

北勝富士と志摩の海が押し合い，志摩の海が左差しのフェイントを入れてから強烈な右突き落とし。志摩の海が上手く取った。

碧山が引いて呼び込み，錦木の押し出し。

翔猿が立ち合い右に変化して栃ノ心の左をとったり。お見事。

遠藤と隠岐の海がさばき合い，結果的に離れて取って遠藤のはたき込み。

両者頭で当たって玉鷲が攻め込んだが，佐田の海が右からいなして逆転，佐田の海の押し出し。

若元春が攻め込んだが，宇良が右にかわして送り倒し。

阿炎が猛烈に突いて攻め，若隆景を押し倒し。若隆景は今場所12勝で大関昇進になるが，この時点で３敗となった。

大栄翔が先に攻めて突き起こし，引いて呼び込んだが隆の勝の足が流れ，大栄翔のはたき込み。

正代が左下手で豊昇龍が右上手，正代が下手投げで崩そうとすると豊昇龍がまわしを切って離れ，豊昇龍が正代の左腕をたぐって崩そうとするが正代が引き抜いて右から突き落とし，豊昇龍がこれをこらえて正対，押し合いにかわると正代が思い切って引いてはたき込み。正代が今日はやたらと粘りがあった。

霧馬山の立ち合いが低すぎ，御嶽海がすぐに左からの突き落とし。

逸ノ城があっさりと右四つで捕らえ，貴景勝を寄り切り。物言いがつき，貴景勝がやたらと髷を気にしているからその確認と思われる。実際に映像を見ると逸ノ城の指が貴景勝の髪にかかっているが，髷に直接触れているわけではなく，難しい。長い協議となっったが，やはり髷には直接手がかかっていないことが重視されて軍配通りとなった。妥当な判定だろう。

琴ノ若が当たって右差しにいったが，照ノ富士がこれをたぐってとったり。

2022年大相撲名古屋場所三日目

千代丸が豊山を引き落とし。

両者頭で当たって錦富士が左四つ，引き付けあって王鵬も粘ったが，先に形をつくっていた錦富士の寄り切り。

阿武咲が強く当たり，妙義龍がはたいたが，阿武咲が耐えて押し出し。

剣翔が先に左四つとなって寄っていったが，宝富士が右からの強烈な突き落とし。宝富士は左差しが入らなくても左四つっぽい形になれば力が出るか。

一山本が突き放し，照強が蹴返しをうつも外れ，そのまま一山本の突き出し。照強は花道かなり奥まで吹っ飛んでいった。

千代翔馬が左下手で翠富士が右上手で半身，翠富士が出し投げ等で崩そうとするが千代翔馬が耐えて膠着，１分が過ぎ，翠富士が左前まわしをとって捻ろうとしたが呼び込み，そのまま引いて捨て身の右上手投げ，千代翔馬も身体を預けて翠富士の足をとりにいったため，両者がもつれて土俵を割った。軍配翠富士で即座に物言いがつき，協議の結果，千代翔馬の右足が先に土俵を割っていたため軍配通りとなった。決まり手は上手投げ。

琴勝峰が諸手突きからさっと引き，千代大龍を引き落とし。相手のお株を奪う相撲。

明生が右四つで捕らえて万全で寄っていったかに見えたが，琴恵光が土俵際で粘って右上手投げで逆転。あの投げで決まるものなのだな。

志摩の海が低く攻めようとしたが低すぎ，栃ノ心のはたき込み。

錦木が右四つで捕らえ，北勝富士を寄り切り。

碧山が当たってから引き，隠岐の海をはたき込み。

翔猿が低く攻め込んで中に入って右差し，佐田の海が思わず引いて翔猿の寄り切り。

遠藤が突き放そうとしたが，玉鷲が押し返して遠藤が横を向き，玉鷲の押し出し。

互いに右四つで豊昇龍が左からおっつけて粘ったが，逸ノ城が肩越しの左上手をとって引き付け，逸ノ城の寄り切り。

両者頭で当たって突き合い，若元春が突き勝ったが足が流れ，大栄翔のはたき込み。

宇良が潜ろうとしたが若隆景も低く構えて許さず，若隆景が押し込んで押し倒し。

阿炎が諸手突きから攻め続け，御嶽海を押し出し。

貴景勝が強く当たり，張り手もみまって琴ノ若を押し出し。張り手に館内がどよめいている。

霧馬山が左差しをうかがいながら右から強烈におっつけ，思わず正代が裏を向いてしまい，霧馬山の送り出し。

互いに右差しで先に隆の勝が攻めたが，照ノ富士が左上手をとって逆襲，隆の勝が粘って投げの打ち合い，照ノ富士の左上手投げ。隆の勝が善戦した。

2022年大相撲名古屋場所二日目

大奄美が左足首の負傷で休場。

英乃海と錦富士が押し合い，英乃海のはたき込み。

大奄美休場，千代丸の不戦勝。

豊山が突き起こそうとしたが脇が空き，阿武咲が低く攻めこんだが，豊山が土俵際で左にかわし気味にはたいてはたき込み。物言いがついたが軍配通り。

王鵬と剣翔が押し合い，王鵬が押し勝って左四つ，王鵬の右上手投げ。というよりも剣翔の膝が入ったように見えた。

妙義龍が低く攻めてもろ差しをうかがったが，千代翔馬が左にかわしながら左上手出し投げ。これは千代翔馬を褒めるべきだろう。

一山本が懸命に突き放そうとしたが宝富士が構わず前進し，一山本が引いて突き返して逃げ回ったが，宝富士がとうとう左を差して捕まえにかかると，一山本がもがいて右腕で宝富士の首を巻いて首捻り。一山本が必死の相撲で白星をもぎ取った。物言いがつき，髷の確認があったが軍配通り。

照強が潜って中に入りかけたが，琴勝峰が右からの豪快な小手投げ。

明生が力強く突き放して攻めたが，翠富士が左にかわして体を入れ替え，翠富士の押し出し。

千代大龍が右からの張り差しからの左かち上げ，白鵬の得意だった例のパターンを決め，すぐに志摩の海をはたき込み。やはりエルボー気味に見えるのでこの技危険では。

琴恵光が中に入ろうとしたが，錦木がそうなる前に右上手をとって早々に右上手投げ。

隠岐の海が差し勝ってもろ差し，栃ノ心を寄り切り。

北勝富士が右四つで翔猿を捕らえ，翔猿がもがいて粘ったが，北勝富士が脱出を許さず寄り切り。

碧山が立ち合い強く当たり，そのまま遠藤を突き出し。

若元春が突き起こして左差し，佐田の海を寄り切り。若元春の気合がすごかった。

宇良が右に変化して，阿炎を押し出し。阿炎は宇良の変化を全く予想していなかったようだ。

玉鷲が強く当たると若隆景が一撃で崩れ，そのまま玉鷲の押し倒し。場内がどよめいている。

逸ノ城が左からの張り差しから右四つ，大栄翔を圧倒して寄り切り。

貴景勝と豊昇龍が押し合い，貴景勝が左からの突き落とし。決まり手は小手投げがとられた。

隆の勝が右からの喉輪で突き起こし，中に入って正代を押し出し。

琴ノ若が先に右四つ，御嶽海がかまわず攻めると琴ノ若が巻き変えつつ体を入れ替え，左四つになって寄り切った。琴ノ若が強い相撲をとった。

照ノ富士が左の前まわしで右を抱え，霧馬山が右上手出し投げでこらえて半身になって膠着。１分が過ぎて照ノ富士が引き付けて霧馬山の上体を起こし，照ノ富士の寄り切り。時間はかかった。

2022年大相撲名古屋場所初日

今日からやっと大相撲を見始めるぞい（遅）。

新型コロナウイルス感染で初日から高安休場。

竜電が下からせめてもろ差しで捕らえ，千代丸を寄り切り。

錦富士が一方的に押して大奄美を押し出し。

王鵬が左差しをうかがって攻め込むと，豊山が突き返し，王鵬が引いて逃げ回ると豊山の動きが止まり，王鵬が再び攻めて浅い左差しが入ったところで豊山も左下手を引いて膠着した。豊山が左からの外掛けをうつもなんとも不格好で決まらず，しかし豊山がなおも先に攻めて巻きかえ，もろ差しになりかかったところで王鵬を寄り切った。１分半の熱戦。

阿武咲が立ち合いつっこんだが，剣翔が冷静にいなして引き落とし。

ベテラン対決。宝富士が左を差そうと攻め，妙義龍が右をたたんで押し込もうとしたが，宝富士が腕力でこじ入れたが，そこで妙義龍が大きく引いてはたき込み。軍配は宝富士に上がったが物言いがつき，軍配差し違えとなった。

千代翔馬が諸手突きから右上手，照強が中に入ったがかえって窮屈な体勢となり，思い切って伝え反りにいったが失敗，千代翔馬の送り出し。

一山本が一方的に小気味よく突き，翠富士を突き出し。

両者頭で当たって突き合い，明生が突き勝って琴勝峰を左からの突き落とし。琴勝峰は組みに行くべきだった。

琴恵光が一度つっかけ。二度目，琴恵光が低く押し込んで千代大龍がはたき込み，軍配琴恵光で物言いがつき，同体取り直し。三度目，両者強く当たって琴恵光が中に入り，千代大龍を押し出し。

錦木が右四つで捕らえ，志摩の海の左上手を切り，万全の体勢で寄り切った。

栃ノ心が北勝富士の当たりを止め，すぐにはたき込み。

翔猿が小うるさく動いて中に入り，はたき合いとなった残り，隠岐の海を引き落とし。翔猿らしい相撲。

佐田の海が低く攻めこんだが，碧山が土俵際でくるっと回ってかわし，佐田の海が倒れ込んだ。軍配碧山で物言いがつき，かなり長い協議となったが軍配通り，決まり手ははたき込み。映像で見ても回転した際の碧山の左足のつま先がかなり際どく，なんとも言えない。

遠藤が突き起こし，そのまま若元春を突き出し。

宇良が低く攻め込んだが，豊昇龍がじっくり受け止めて引き落とし。

大栄翔と玉鷲が押し合い，玉鷲がはたき込み。

逸ノ城が張り差しから右四つ，がっちりと捕らえて若隆景を寄り切り。

琴ノ若が強く当たって押し込み，正代を押し出し。琴ノ若の完勝。

御嶽海が低く攻め込み，隆の勝が引いたが御嶽海が耐え，御嶽海の押し出し。

貴景勝が押していなすいつもの取り口，霧馬山がかいくぐって右下手をとると続いて左もさっととってもろ差し，霧馬山の寄り切り。

阿炎が突くと照ノ富士が押し返したが，阿炎が土俵際で右からの小手投げ。決まり手は送り出しがとられた。阿炎が突き崩して勝つパターンはあるかと思ったが，照ノ富士がこの負け方をするとは。

初日から波乱多し。