2022年大相撲名古屋場所九日目

放駒部屋から新型コロナウイルスの感染者が出て一山本が休場。これで場所中に限れば3部屋,場所前も含めれば4部屋が休場となり,被害が大きくなってきた。一山本は好調だっただけにもったいない。

カザフスタン出身の金峰山が幕下筆頭で5勝をあげたため,新十両が濃厚となった。ついでに,ロシア(トゥヴァ)出身の狼雅は幕下2枚目で4勝1敗,ウクライナ出身の獅司は幕下14枚目,現時点で3勝2敗である。

 

千代丸が諸手突きから喉輪も交えて突き,英乃海が右四つをうかがったが喉輪に耐えきれず,千代丸の押し出し。

妙義龍が引いて呼び込み,剣翔が左四つで攻めて押し倒し。

千代翔馬が先に左四つ,豊山が巻き変えようとしたところで千代翔馬の寄り切り。

一山本休場,錦富士が不戦勝。

宝富士と王鵬が互いに左四つでやや膠着,宝富士が巻き替えてもろ差し,これで寄り切った。

照強が立ち合いで潜って大奄美の左足をとり,照強の足取り。お見事。

阿武咲が押し込んで浅いもろ差し,琴ノ若が土俵際で右からの小手投げで逆転。

翠富士が一度つっかけ。二度目,翠富士が低く攻めて浅いもろ差し,錦木が強烈に極めて極め出し。翠富士は誘い込まれた形。

千代大龍がMSPを決めて栃ノ心をはたき込み。

明生が引いて呼び込み,隠岐の海の押し出し。

 

翔猿と志摩の海が低い姿勢で押し合い,頭四つとなって膠着し,翔猿が右喉輪で打開しようとし,さらに左足を飛ばして蹴返し,翔猿のはたき込み。翔猿今日もお見事。志摩の海負け越し。

碧山の当たりが低すぎ,琴恵光が当たってすぐに左からいなして突き落とし。

北勝富士佐田の海を押し出し。

霧馬山が右下手を先に取ったが,逸ノ城が小手投げで崩して左上手,逸ノ城の寄り切り。

豊昇龍が押し合いを制して玉鷲を押し出し。

両者押し合いから宇良が低く攻め込んだが,大栄翔がかわしてはたき込み。

若隆景が右四つとなったが琴ノ若が右下手で左から絞り,若隆景の上手が切れると琴ノ若が攻めて寄り切った。若隆景は4敗に後退し,三場所計33勝は消滅した。

阿炎が喉輪で攻めたが足が流れ,正代が土俵際で左からの突き落とし。

貴景勝が一度つっかけ。二度目,貴景勝が当たってすぐに左からいなし,若元春を突き落とし。

遠藤が一度中に入ってもろ差しとなって寄りたてたが,照ノ富士が極めて左右に振って体を入れ替え,照ノ富士の押し出し。