2022年大相撲名古屋場所十一日目

佐渡ケ嶽部屋で新型コロナウイルス感染者が出たため,琴勝峰,琴恵光,琴ノ若が休場。琴ノ若は好調だっただけに特にもったいない。これで場所前も含めて計7部屋が休場で,力士全627人中125人が休場ととんでもないことになってきた。

 

両者頭で当たって阿武咲がひらりと左にかわし,大奄美を突き落とし。

宝富士が左差しをうかがいながら押していったが,千代翔馬が機敏に中に入ってもろ差しで逆襲,千代翔馬の寄り切り。

照強が立ち合い潜って千代丸を足取り。照強は3日連続で足取り。わかっていてもかわせない立ち合いからの足取り,怖すぎる。千代丸負け越し。

翠富士が立ち合い潜って左前まわしで右は深い下手という形のもろ差し,やや強引ながら剣翔を右下手投げでぶん投げた。

琴勝峰休場,豊山の不戦勝。

千代大龍が張り差し,錦富士かまわず前に出てもろ差し,錦富士の寄り切り。錦富士が勝利の鼻から出血。錦富士勝ち越し。

琴恵光休場,王鵬の不戦勝。館内が少しざわついている。事情を知らない観客が多いか。

錦木が押していったが,妙義龍のはたき込み。

栃ノ心と明生ががっぷり右四つ,栃ノ心の寄り切り。

両者頭で当たって右四つ,佐田の海が志摩の海を寄り切り。

 

若元春が右差しをうかがったが北勝富士が押し返し,若元春が右上手をとると引っ張り込んだが呼び込み,北勝富士の押し出し。北勝富士が足をとっていたようで,決まり手は渡し込みとなった。

ややふわっとした立ち合いから宇良が潜ろうとし,隠岐の海が警戒してやや及び腰,宇良がそこを引いて隠岐の海の右腕をたぐり,宇良のとったり。宇良お見事。

玉鷲が喉輪で押し込み,大きく引いて霧馬山をはたき込み。霧馬山が宙で一回転した。

阿炎が突いてきたが逸ノ城が左からの小手投げで崩し,阿炎を送り出し。

琴ノ若休場,大栄翔の不戦勝。

碧山が突き起こし,若隆景をはたき込み。

正代と遠藤が互いに左四つ,正代が一度引いて呼び込みかけたが,最後は正代が寄り切った。

貴景勝と翔猿が押し合い,貴景勝が張り手も交え,一度は引いて呼び込みかけたが押し返し,翔猿が崩れて貴景勝のはたき込み。

照ノ富士が右下手で豊昇龍が左上手,照ノ富士が一度突き放して押し合いとなり,今度は豊昇龍が右上手,すぐさま裾払いからの上手出し投げで攻め続けるも,照ノ富士が上手く回り込んで崩れない。豊昇龍がちょん掛けをうっても照ノ富士が耐えると動きが止まり,両者頭を付ける半身の形,照ノ富士が左下手投げで崩し,やっと寄り切った。豊昇龍は負けても見せ場を作り,今のところは今場所一番の熱戦。