2022年大相撲九州場所六日目

両者頭で当たって輝が当たり勝ち,平戸海を押し出し。

一山本が突き放してから大きく引き,水戸龍が追いすがると一山本が中に入って寄り,と一山本が良いようにとっていたが,水戸龍が豪快な右からの小手投げで逆転。

隠岐の海が浅いもろ差し,東龍が抱えて極め出しにいったが隠岐の海がなんとかこらえ,左からのすくい投げで土俵中央に戻すと隠岐の海が続けて肩透かし,東龍が一度は耐えたが,隠岐の海が再び左からのすくい投げでやっと東龍を倒した。攻防あって面白い相撲だった。

照強が潜って深い右下手と浅い左上手で良い体勢,しかし無理に右下手投げにいくと,王鵬が応じて左上手投げで投げ返した。照強は投げにいかなければ粘れたかも。

千代大龍と熱海富士が押し合い,千代大龍のはたき込み。あそこではたかれるのでは,熱海富士はまだまだ経験が足りない。

碧山が懸命に突いていたが,琴恵光がなんとかかいくぐって右四つ,琴恵光の寄り切り。

千代翔馬が突いていたが,隆の勝が密着して押し出し。

阿炎が立ち合いすぐに引いて琴勝峰をはたき込み。

栃ノ心が立ち合いすぐに引いて阿武咲をはたき込み。二番連続全く同じ展開となった。

錦木が左差しで右上手がとれず,巻き替えにいくと宝富士が引いたため,方針を変えてそのまま押し込んだが足が流れ,宝富士がはたきながら土俵を割り,ほぼ同時に錦木も倒れこんだ。軍配は錦木ですぐに物言いがついたが,軍配通り。スロー映像で見ると,錦木の足の甲が返って土がついた時点で,宝富士の体はまだ宙空である。錦木の方が攻めていたのを好意的にとったとしても,宝富士のはたきは宙空にいる間は生きていたから,少なくとも錦木が着地した段階で宝富士は死に体ではない。誤審ではないか。

 

北勝富士が一方的に押して遠藤を押し出し。

妙義龍が強く当たって左四つ,すぱっと巻き替えてもろ差し,錦富士を寄り倒し。

両者頭で当たって竜電右下手,佐田の海左上手。竜電がすぐに下手投げをうって佐田の海が応じ,竜電が徐々に形をつくって右下手出し投げ。

若元春が左からおっつけて攻め続け,明生一度は振りほどいたが,若元春がなおも攻めかかり,明生が崩れたところで若元春のはたき込み。

翔猿が中に入ろうとしたが中途半端なところで捕まり,琴ノ若が豪快な左からの小手投げ。

玉鷲が突き続けたが,霧馬山がかいくぐって中に入り,霧馬山の押し出し。

大栄翔が突いて右からの喉輪で押し込んだが,豊昇龍が上手くこれを外すと大栄翔の足が流れ,豊昇龍がその大栄翔の右腕をたぐってとったり。豊昇龍が今日も技を見せた。

若隆景が右下手をとって頭をつけ,逸ノ城がこれを極めると膠着,逸ノ城が右をこじ入れようとして若隆景が左からのおっつけで防ぐという攻防が何度かあって1分経過,じれた逸ノ城が強引に極めて出ようとすると,若隆景が逆に左をこじ入れてもろ差し,若隆景が寄って崩して左からの下手投げ。熱戦。

高安が右四つで御嶽海を捕え,じりじりと寄って寄り切り。

貴景勝が一気の出足,電車道で宇良を押し出し。

翠富士が動き回って撹乱,中に入ってもろ差しとなったが,正代が逆に右からの豪快な小手投げで崩し,正代の押し倒し。