2021年大相撲初場所十日目

貴景勝が休場。三日目の相撲で右足首をひねっていたとのこと。

 

東龍が強く当たって低く押し,両前まわしを良い位置で引いて寄り切った。東龍の会心の相撲。

互いに左四つ,豊昇龍が先に仕掛けて右からの外掛け。豊昇龍お見事。

翠富士が中に入ってもろ差し,逸ノ城が両側から極めて止め,逸ノ城が肩越しの左上手を取る体勢に変えると翠富士は両前まわしを取って応戦,そのまま長く膠着した。逸ノ城が右を巻き替えて下手をとろうとうかがうと,翠富士の上体が次第に起き上がり,翠富士の左下手が切れた当たりでスタミナが切れ,逸ノ城が寄り切った。熱戦。

佐田の海が一度つっかけ。二度目,佐田の海が低く押し込んで右差し,碧山が左からの小手投げをうったが呼び込み,佐田の海の寄り切り。

妙義龍一度つっかけ。二度目は照強がつっかけ。三度目,照強が押し,妙義龍が思い切って引いたが,照強が落ちずに押し出し。

徳勝龍が左四つで攻めていったが,天空海が左下手投げをうつとあっさり決まってしまった。徳勝龍負け越し。

明生が終始低く攻め,霧馬山を押し出し。

翔猿を琴恵光が突き合い,翔猿が引いて琴恵光の押し出し。

竜電が右四つ,豊山を寄り倒し。

 

輝が力強く押して,志摩の海を押し出し。

宝富士が浅い左差しで寄っていって琴勝峰が土俵際で突き落とし,軍配は宝富士で物言い。映像で見ると琴勝峰の右足が明確に先に土俵を割っており,軍配通り。

大栄翔が一気の出足で北勝富士を押し出し。大栄翔は連敗せず。

高安が突き放し,まわしをとらせず栃ノ心を押し出し。

御嶽海が当たってすぐに引き,阿武咲をはたき込み。

隆の勝が右差しで寄っていったが照ノ富士が左から抱えて極め,隆の勝が腕を抜いて引くと照ノ富士が押し返すと,隆の勝が土俵際で突き落とし,軍配照ノ富士で物言い。スロー映像で見るとかなり際どかったが,軍配差し違えで隆の勝の勝ちとなった。

貴景勝休場,隠岐の海が不戦勝。

朝乃山が押し込んで右四つ,玉鷲を寄り切り。

遠藤と正代が互いに左四つ,正代が左すくい投げをうつとかえって呼び込み,遠藤が寄りたてると正代が体を入れ替えて右からの突き落とし,両者もつれて落ち,軍配正代。物言いがついたが軍配通り。これは確かに正代が残っていたと思う。正代は勝ち越してカド番脱出。

 

1敗が大栄翔,2敗が正代,3敗が逸ノ城・明生・朝乃山となった。大関二人と大栄翔に絞られたといえる。大栄翔が優勝すれば初場所は6年連続で初優勝となる。