大相撲五月場所千秋楽

大喜鵬,今日は綺麗にもろ差しが入り朝赤龍を寄り切り。今頃調子が上向きでも遅い。
千代鳳が攻めきって大岩戸を寄り切り。
若の里もろ差し,まわしはなかったがそのまま東龍を寄り切った。若の里,前頭12で6−9はなんとか残留できたか。
臥牙丸が千代の国を押し出し。
翔天狼今日こそ勝とうと猛進したが,勢がいなして上手出し投げ。翔天狼は11枚目で5−10,際どい。
佐田の富士が魁聖を寄り切り。
舛ノ山懸命に攻めたが左差し一本では押しきれず,30秒が経過したところで常幸龍が寄り倒した。確か20秒がカラータイマーのなるタイミングだったはずなので,今日の相撲はしんどかったはずである。舛ノ山は残念ながら負け越し。
富士東がしつこく押して,誉富士を押し出し。誉富士はもっと応戦して欲しかった。富士東,なんと6場所連続の勝ち越しだそうで。
7−7対決,大道があっさりと嘉風を捕えて寄り切った。考えたくないが,あっさりすぎる。大道勝ち越し,嘉風負け越し。
豊響ぐっと押していって高安を右からの小手投げ気味の突き落とし。豊響勝ち越し。これはガチだろう。
旭天鵬松鳳山を突き落とし。ほんと旭天鵬まだ取れる。


豪風終始追い回して豊ノ島を押し出し。豊ノ島負け越し。
阿覧と宝富士,もつれにもつれる長い相撲,投げの打ち合いの末宝富士が流れの中ですくい投げ。
北太樹一気の出足で栃ノ心を押し出し。栃ノ心は痛めている左足が踏ん張れず,終わった後も痛そうだった。
安美錦今日は珍しく左差しで汲みに行き,碧山を寄り切り。碧山は翔天狼と連動して,後半はひどい相撲振りであった。
妙義龍抜群の立ち会い,鋭く入って右四つに千代大龍を捕え,そのまま寄り切った。妙義龍技能賞。千代大龍は勝てば敢闘賞であったが,取れなかった。妙義龍は豪栄道に無い立ち会いの強さを持っている。この人は将来高い確率で大関までは行くだろう。
栃煌山もろ差しで入るも浅く,隠岐の海が小手投げ。栃煌山はこの型で負けてはいけない。隠岐の海は懐広いのだから深く差さねばならない。両小結とも負け越し,把瑠都の休場も含めて上位陣が大きく入れ替わる。
豪栄道が立ち会い後すぐ時天空をはたき込み。豪栄道は7−8で,なんとか唯一三役に残留できそう。
鶴竜琴欧洲一度目は鶴竜つっかけて合わず,二度目鶴竜が恐る恐る立つと琴欧洲やや変化気味にたぐり,鶴竜ここから脱出するのに失敗,琴欧洲が送り出した。互助会とは言わないが,鶴竜の優しさが出てしまった,とは言っておこう。
琴奨菊もろ差し,稀勢の里あとはじりじりと後退し琴奨菊の寄り切り。やはり稀勢の里硬かった,今場所で一番腰高な立ち会いであった。この時点で白鵬の優勝が確定。
立ち会いさっと立ったのは日馬富士,しかし白鵬やや押されつつもさっと右差し,日馬富士追撃ができず白鵬じりじりと形をつくり,左上手がとれないままだったが寄り切った。日馬富士は右差し一本入ったくらいで攻勢が止まってはだめだ。


白鵬25回目の優勝にして,自身の持つ最多記録を塗り替える10回目の,さらに大相撲史上100回目となる超メモリアル全勝優勝。ついでに言うと二場所連続の全勝優勝で,自身4度目の30連勝。
立行司36代木村庄之助,50年に渡る相撲人生の最後を裁いた。熱戦とは言いがたかったが,白鵬の優勝記録を考えると,それにふさわしい最後の取組だったと言えるだろう。