大相撲五月場所十四日目

稀勢の里が優勝すれば「幕内最高優勝経験者100人目」だそうで。また,白鵬稀勢の里いずれかが全勝優勝すれば,史上100回目の全勝優勝。いずれにせよとてつもなくメモリアルである。


誉富士が今日はいい押しで玉飛鳥を押し出し。
東龍立ち会い前まわしをとるも魁聖かまわず寄り,良い圧力で寄り切った。魁聖勝ち越しだが,彼の実力からすれば14枚目でこのタイミングで勝ち越しは遅い。東龍幕尻で負け越しは苦しい展開。
先に攻めたのは貴ノ岩,千代鳳逆襲すると貴ノ岩いなして千代鳳が土俵を飛び出した。千代鳳は14枚目で5−9,陥落は免れない。が,まだ二十歳なのか……そりゃ若い。貴ノ岩十両2で7−7,明日は新入幕をかけた戦いになるのか。
若の里が攻め込んだが詰めが甘く,千代の国が体を入れ替えて突き落とし。千代の国は良い判断。
豊響が一気の出足で大道を押し出し。豊響と大道,ともに7−7。
舛ノ山つっこんでいったがバランスが崩れ,時天空がはたき込み。舛ノ山7−7。時天空二桁。
翔天狼と富士東組む展開,富士東が寄り切った。富士東7−7,翔天狼はトンネル抜けられず。
勢立ち会い低く,豪風がはたき込み。豪風勝ち越し。
旭天鵬左四つから碧山を上手出し投げ。旭天鵬,衰えてきたように見えて勝ち越し。碧山は5連勝からの9連敗。
阿覧はたいて呼び込み,嘉風が押し出し。嘉風7−7。
北太樹が大喜鵬を押し出し。


栃ノ心引いて呼び込み,佐田の富士の押し出し。
妙義龍すばらしい立ち会い,踏み込んでさっと捕えて臥牙丸を寄り切った。妙義龍二桁。
安美錦たぐって崩し,上手もとって常幸龍を送り出し。
栃煌山が押し勝って高安を押し倒し。
隠岐の海と宝富士互いに左差しで上手なく攻防ありつつ膠着,隠岐の海巻き替えてもろ差し,さらに宝富士も巻き替えて右四つ,宝富士が寄り切った。隠岐の海はもろ差しに巻き替えたときに体勢が悪くなったのが敗因。
豪栄道千代大龍をはたき込み。物言いがつき,軍配差し違えで千代大龍の押し出しが取られた。ビデオ判定で見ると,確かにどう見ても豪栄道が先に出ている。豪栄道負け越し,あとは小結でとどまるか
松鳳山もぐって食らいつくと,琴欧洲たまらず崩れて腰砕け。琴欧洲,カド番で7−7,明日はよりによって鶴竜松鳳山勝ち越し。
琴奨菊踏み込んで豊ノ島を寄り切り。琴奨菊二桁,豊ノ島7−7。
さあ白鵬稀勢の里戦。白鵬立ち会い当たってすぐ左上手を取りに行くが稀勢の里応じて結果左四つ,稀勢の里左から強烈におっつけてまわしを切りに行ったが白鵬これに耐えて寄って崩し,稀勢の里の体が少し浮いたところを左からのすくい投げ。熱戦であった。
鶴竜日馬富士互いに鋭く当たったが日馬富士が当たり勝ち,鶴竜身体が泳いだところを日馬富士が上手投げ。


千秋楽,白鵬は全勝優勝をかけて日馬富士と,稀勢の里は逆転優勝への望みをつなぐべく琴奨菊と。