2024年大相撲初場所十二日目

互いにまわしをうかがって低い姿勢で押し合い,美ノ海が押し勝ってもろ差しとなったが,島津海が応じて豪快な左からの小手投げ。島津海が新入幕で勝ち越し。

王鵬と武将山が押し合い,王鵬が押し勝って押し出し。武将山負け越し。

宝富士が先に左下手をとったが佐田の海が右から強くおっつけ,自らも左四つになって佐田の海の寄り切り。宝富士は左四つになったが勝てなかった。

御嶽海が押していこうとしたが友風が右四つで捕え,時間はかかったが御嶽海を寄り切った。

妙義龍と明生が当たり,妙義龍がすぐに引いてはたくと,明生が残そうとして滑り,妙義龍のはたき込み。妙義龍も決めるつもりでうったはたきではあるまい。

両者頭で当たって右四つ,平戸海の左前まわしの位置がよく,平戸海が先に攻めて遠藤を寄り切り。

立ち合いで金峰山が左上手,剣翔が右下手,剣翔が腰を振って金峰山のまわしを切り,続いて左上手をとって寄り切った。金峰山は全く踏ん張れず,土俵を割った瞬間に顔をしかめた。あまりにも右膝が痛そうなので休場したほうがいい。

翔猿が低く押し込み,一山本が思い切って引いてはたき,一山本が飛び出ると同時に翔猿も倒れ込んだ。軍配翔猿で物言い。スロー映像で見る限り同体に見えたが,軍配通りで翔猿の押し出し。

正代が左差し,右もねじ込んで浅いもろ差しとなったが体勢不十分,湘南の海が豪快な右からの小手投げ。正代負け越し。

 

翠富士が一度つっかけ。二度目,阿炎が珍しく右の張り差しから左上手,上手投げで振り回して崩し,翠富士を寄り切り。翠富士は虚を突かれたか。

琴勝峰が左の張り差し,若元春がかまわず左四つに組み,若元春が寄っていくと琴勝峰が左からの小手投げで体を入れ替え,琴勝峰の寄り倒し。若元春はうっちゃりにいったが先にかかとが土俵を割った。琴勝峰は左四つに組まれたが膂力でなんとかしてしまった。琴勝峰勝ち越し。

熱海富士が当たり勝って右四つ,しかし錦木の腰が重く攻め込めず,錦木が腰を振って熱海富士のまわしを切り,巻き替えを図りながら攻め,錦木の寄り切り。

寝屋川出身対決。豪ノ山と宇良が低く構えて激しい押し合い,宇良がわずかに引くと豪ノ山の押しが空を切り,宇良の引き落とし。宇良の絶妙な間合いの感覚。豪ノ山負け越し。

阿武咲が強く当たったが琴ノ若が柔らかく受け止め,すぐに阿武咲の足が流れて琴ノ若のはたき込み。阿武咲の気合が空振りした感じ。

大栄翔が突いて攻め,竜電が右からあてがって崩そうとし,大栄翔もこれを嫌がっていたが,竜電の体勢が低くなったところで大栄翔のはたき込み。

豊昇龍が左の張り差しから右四つで捕え,隆の勝が寄ろうとしたが,豊昇龍が冷静に右下手投げ。

玉鷲が一度つっかけ。二度目,両者強く当たって玉鷲が突いて攻めたが,霧島が左右からいなし,玉鷲が体勢を低くしたところで霧島のはたき込み。

両者すぐに右四つ,大の里が先に攻めたが,照ノ富士が豪快な左上手投げ。

 

琴ノ若が1敗,照ノ富士・霧島・豊昇龍が2敗で変わらず。