2023年大相撲九州場所初日

照ノ富士と朝乃山が休場。

年間最多勝争いは大栄翔が51勝,霧島と豊昇龍が49勝,若元春が48勝。大栄翔が大きく崩れない限りは大栄翔が硬そう。

 

北の若が当たり勝って先に左上手,右からも攻めて錦富士を寄り倒し。北の若が良い内容で新入幕初日白星。

新入幕対決。美ノ海が両前まわしをうかがって攻め込み左前まわし,狼雅が右下手を取って粘ったが形が悪く,かえって絞られて苦しみ,美ノ海が寄り切った。しかし狼雅が土俵を割ったことに気づかず逆襲し,美ノ海が力を抜いて狼雅が寄り切り,軍配狼雅で物言い。当然,すぐに軍配差し違えとなって美ノ海の勝ちとなった。美ノ海も新入幕初日白星。

一山本が低く攻めて押し込んだが,東白龍が二度三度とはたいてはたき込み……だが,これもどう見ても一山本の体が残っているうちに東白龍が蛇の目の砂を払っている。物言いがつき,二番連続で軍配差し違えで一山本の押し出しとなった。

剣翔が張り差しからすぐに右四つ,友風を左からの上手投げ。剣翔の完勝。

宝富士と玉鷲が押し合い,玉鷲が右からの喉輪で崩して押し出し。

王鵬が回転よく突いて平戸海を突き出し。王鵬が良い相撲をとった。

佐田の海が右の前まわしをとって速攻,琴恵光を寄り倒し。

竜電が低く当たって左四つ,御嶽海を寄り切り。御嶽海は合口が悪い。

妙義龍が右差しで中に入りかけたが,熱海富士が左から思い切り抱えて極め,極め出しの姿勢を見せて崩すと,熱海富士の左からの小手投げ。

遠藤がまわしをうかがったが金峰山が力強く突き放し,そのまま突きこんで金峰山の押し出し。

 

隆の勝が先に右下手をとったが北青鵬が抱え,両者上手がなく膠着,隆の勝が寄って打開しようとしたが北青鵬が左上手を取って逆襲,やや無理攻めながらも北青鵬がパワーで寄り切った。

翠富士が一度つっかけ。二度目,湘南の海が突き起こしてから大きく引いたが,翠富士がぎりぎりでこらえて向き直り,さっと中に入って左差し,湘南の海が肩透かしを警戒してこれを厳しく抱えて膠着。翠富士が肩透かしは無理と見て右も差そうと攻めたが湘南の海がこれを許さず,両者苦しい。湘南の海がじれて強引に右上手を取りに行くと翠富士が思い切ってまわしを切って離れ,翠富士が低く押し込むと湘南の海がはたき,軍配は湘南の海で物言い。ぱっと見ではかなり際どかったが,スロー映像で見ると湘南の海の左足が宙に浮いていて,右足は俵に残っている状況で,翠富士の右手が先に着地していた。協議がやや長引いたが,軍配通りで湘南の海のはたき込み。行司がよく見ていた。大熱戦。

阿武咲が強く当たってはず押し,錦木が逃げ回ったが阿武咲が追いすがって押し出し。

一度目はふわっとした立ち合いで行司が止めた。二度目,阿炎が諸手突きから猛攻,豪ノ山も耐えていたが,阿炎が突ききって押し出し。

琴ノ若と翔猿が押し合い,翔猿が引いて呼び込み,琴ノ若の押し出し。琴ノ若が上手く距離を詰めた。

両者すぐに左四つ,高安がさっと豪快な右上手投げ。

大栄翔が小気味よく突き続け,明生が突き返したがかなわず,大栄翔の突き出し。

豊昇龍が突いて攻め,攻めきって正代を突き出し。正代が相手なら組まない方が良いと判断したか。

霧島が立ち合いで突き起こしてからもろ差し,宇良を寄り倒し。霧島の完勝。

貴景勝が一気の出足,北勝富士がやや立ち遅れ,貴景勝がそのまま押し出し。