2023年大相撲名古屋場所五日目

狼雅が左下手を先に取り,武将山を寄り切り。狼雅は幕内の土俵で初めて相撲を取った。武将山は当たりが弱く,何もできなかった形。

遠藤が差し勝ってもろ差し,宝富士が引いて遠藤の押し出し。

竜電が差し勝って左四つ,右上手出し投げで崩して伯桜鵬を寄り切り。

湘南乃海が押し合いから右差し,碧山が引いてしまい湘南乃海の押し出し。

大翔鵬が変わり気味に立って左上手を取りに行ったが取れず,千代翔馬が押し合いから先に右四つ,大翔鵬が応じて右四つがっぷり,引き付け合いで千代翔馬の上手が切れ,大翔鵬の寄り切り。

剣翔張り差しも効かず,当たり勝った琴勝峰の押し出し。

豪ノ山が当たり勝って攻め続け,琴恵光が逃げ回ったがそのうち体勢が崩れ,豪ノ山のはたき込み。豪ノ山は新入幕5連勝。

妙義龍が当たってすぐに隆の勝を左からの突き落とし。

両者強く当たって金峰山がすぐに引き,錦富士をはたき込み。

北勝富士が低く押し続け,佐田の海は背を向いてしまい,北勝富士の送り出し。

 

阿武咲が左下手をとって寄ったが,玉鷲が右上手を取って体を入れ替え,玉鷲の寄り切り。押し相撲同士だが四つ相撲になった。

高安が強く当たってさっと引き,平戸海をはたき込み。高安5連勝。

両者強く当たって押し合い,王鵬が引いて呼び込み,宇良の押し出し。王鵬は不用意に引いた。

朝乃山と北青鵬が右四つがっぷり,朝乃山が先に攻めたが北青鵬が右下手投げで振り回して体を入れ替え,北青鵬の寄り切り。注目の対決は新鋭に軍配。

翠富士が右差し,左もねじ込んでもろ差し,御嶽海が巻き替えようとしたが窮屈で失敗し,やむなく抱える形で応じると土俵中央で膠着。翠富士が右下手出し投げをうつも決まらず,むしろ御嶽海が右を差そうとする体勢をとり,翠富士はこれを避けて頭をつける姿勢に変えて再び膠着した。2分を過ぎて翠富士が再び右下手出し投げをうち,呼び込む形になったが一気に引き,御嶽海が攻め込むと土俵際でかわして左から突き落とし。熱戦。御嶽海は5連敗。翠富士は今場所初白星。

琴ノ若が差し勝ってもろ差し,正代を寄り切り。

阿炎が変化したが豊昇龍がついていって押し合い,阿炎の膝が入ってしまって崩れ,豊昇龍の送り引き落とし。変化に対応した豊昇龍を褒めるべきだろう。

錦木が当たり勝って若元春を押し出し。若元春は何をやりたいのかわからない立ち合いだった。錦木5連勝。

大栄翔が強く当たって一方的に突き,明生を押し出し。

霧島が先に攻めていたが翔猿が粘ると霧島が引いて呼び込み,翔猿の寄り切り。翔猿は横綱大関を撃破。霧島は大関として相撲をとって初めての黒星となった。

 

大関取り3人は豊昇龍と大栄翔が4-1,若元春が3-2に変わった。