2022年大相撲九州場所十二日目

阿武咲が押し合いから中に入ってもろ差し,琴勝峰を寄り切り。阿武咲勝ち越し。

照強が碧山のまわしに手をかけたが,碧山がすぐに突き放して押し出し。照強が12連敗。

千代翔馬が浅いもろ差しだったが,熱海富士を持ち上げて豪快な右下手捻り。千代翔馬が上手かった。

隠岐の海が右四つがっぷりから素早く巻き替えて深いもろ差し,栃ノ心を寄り切り。隠岐の海が上手く取った。

一山本が猛烈に突いて妙義龍を押し出し。一山本は今日は引かなかったのが良かった。

錦木が攻め込んだが低すぎ,東龍がさっと上手を取って左上手投げ。

北勝富士が右四つで寄り続け,平戸海が土俵際で突き落として難しいところ,軍配平戸海で物言いがついた。協議の結果,軍配通りとなった。平戸海は幕内で初めての勝ち越し。

ふわっとした立ち合いで明らかに宇良が立ち合いミス,隆の勝が攻めて押し倒し。

明生が一気の出足で攻め込んだが足が流れ,琴恵光が土俵際ではたきこみ,またしても際どいところ,軍配琴恵光で物言い。協議の結果,軍配通りとなった。スロー映像で見ても,琴恵光のかかとは土俵の上でしっかり残っていた。

逸ノ城が突き放して先に攻めたが,宝富士が左差しをうかがいながら押し返し,宝富士の押し出し。

 

高安が押し込んで攻め,竜電をはたき込み。高安の圧力が強かった。

輝が強く当たってはず押し,琴ノ若に組ませず,輝の押し出し。輝は会心の相撲。

翔猿と若元春の押し合い,押し引きがあって若元春の押し出し。

遠藤が左に変化し,玉鷲を引き落とし。遠藤の激レア変化である。

翠富士が中に入って浅いもろ差しとなったが,大栄翔が右から振って寄り切り。小手投げか極め出しかと思われたが,外四つで寄り切ったという判断か。大栄翔が意外と器用な技を持っていた。

両者強く当たって豊昇龍が押していったが低すぎ,王鵬が上手く引いてはたき込み。豊昇龍は痛恨の黒星で,さすがに気負いすぎていた。まわしを取りに行く冷静さが欲しかった。

阿炎が一度つっかけ。二度目,阿炎が右に変化し,若隆景の上手投げ。阿炎が心理戦を制した。

御嶽海が当たり勝って攻め続け,御嶽海が佐田の海を押し出し。

両者頭で当たって激しい押し合い,さすがに貴景勝が押し勝って形をつくり,錦富士を押し出し。

両者強く当たって霧馬山が両前まわし,正代がこれを嫌って引くと,霧馬山が押し込んで正代を押し出し。霧馬山勝ち越し。正代は7敗目で後が無くなった。

 

2敗が豊昇龍,高安,王鵬。3敗が貴景勝,阿炎,輝となった。豊昇龍と王鵬,高安,貴景勝の争いで,優勝争いは混沌としている。