2021年大相撲初場所初日

新型コロナウィルスの感染者が出た部屋は全員出場停止という措置がとられたため,幕内は6人休場(白鵬・若隆景・千代の国・千代大龍千代翔馬魁聖)となった。これにケガで鶴竜が休場したため,合計7人が休場のスタートで,これは2010年7月の野球賭博関係者を全員強制休場とした時に近い状況で,前代未聞とまでは言わないが,レアな状況である。しかも,おそらく新規の感染者が出たら中止となろうから,千秋楽が遠い。始まってしまったから見るが,中止になっても全く文句は言わないというか,大惨事になる前に中止してほしい。

 

佐田の海がもろ差しで速攻,大奄美を寄り切り。決まり手は送り出しがとられた。

琴ノ若がまわしをうかがうが明瀬山が押し返し,明瀬山が右下手をとると,琴ノ若が左からしぼって抵抗したが,明瀬山がそのまま低く攻めて寄り切り。明瀬山は5年ぶりの幕内での白星。

豊山が押し込み,豊昇龍がもろ差しで中に入りかけたが,豊山が左からの小手投げ。

翠富士が左に変化したが立ち合い不成立。二度目,翠富士が今度は鋭い立ち合いで攻めかかり,天空海と離れて取る展開となり,翠富士の引き落とし。

逸ノ城が先に攻め,照強が中に入りかけたが逸ノ城が右からの小手投げ。

ややふわっとした立ち合い,琴恵光がいなして碧山を押し出し。碧山に粘りが無かった。

妙義龍と志摩の海が押し合い,志摩の海が押し勝って押し出し。

徳勝龍が当たってすぐに霧馬山を引き落とし。

翔猿が先に攻めたが輝がこらえ,翔猿が肩透かしで引いて呼び込み,輝の押し出し。

 

立ち合い一度不成立。二度目,両者頭から当たって竜電が先に攻めたが,明生がいなして押し出し。

遠藤が左下手で隠岐の海右上手,遠藤が投げて崩そうとしたが,隠岐の海がそのまま寄っていって上手出し投げ。

玉鷲が突き放そうとしたが栃ノ心が捕え,栃ノ心の寄り切り。二人とも元気が無さそうで今場所危うい。

阿武咲が一気の出足で猛烈に押し込み,高安を押し倒し。高安があれだけ脆く崩れたのは珍しく,阿武咲の攻めが良かった。

隆の勝が先に攻めて押し,宝富士が受け止めて差しながら攻め返したが差しきれず,隆の勝が土俵際で体を入れ替えて押し出し。

照ノ富士が強く当たって右を差そうとしながら攻め,琴勝峰を押し出し。

大栄翔が立ち合いから突き押して攻め続け,朝乃山を押し出し。

正代が強く当たってそのまま北勝富士を押し出した。

貴景勝と御嶽海が激しい押し合い,なんと御嶽海が押し勝って押し出した。貴景勝の圧力が弱かったように見えた。