大相撲名古屋場所千秋楽

十両優勝は決定戦の末に大奄美。殊勲賞は御嶽海,今日勝てばで碧山。敢闘賞は碧山,今日勝てばの条件で北勝富士・阿武咲。技能賞も,今日勝てばの条件で嘉風。概ね妥当だが,碧山の今日勝てば殊勲賞はおかしかろう。本割で白鵬と当たるわけではないのだから。嘉風の勝てばも厳しい。


松鳳山苦労しながら中に入ってもろ差し,宝富士を寄り切り。松鳳山10勝目。
荒鷲が左上手,隠岐の海を左上手投げ。荒鷲勝ち越し。
錦木中に入ってもろ差し,徳勝龍を寄り切り。錦木勝ち越し。
石浦が低く潜って横につき,千代丸を送り出し。
臥牙丸引いて呼び込み,大栄翔が押し出し。
琴勇輝が諸手突きから攻めていったが,貴ノ岩がいなして突き落とし。
佐田の海が右四つで逸ノ城を寄り切り。逸ノ城が異様に脆かった。佐田の海勝ち越し,逸ノ城負け越し。
蒼国来左に変化して千代翔馬をはたき込み。千代翔馬不満気な表情だったが,千代翔馬だって変化することはある。
輝が今日は低く攻めて豪風を押し出し。
千代の国が攻めていったが,宇良が上手く引いてはたき込み。


千代大龍が強く当たって引き,栃ノ心をはたき込み。久しぶりに綺麗なMSPを見た。
貴景勝が良い突きを見せ,大翔丸を押し出し。
正代が押していったが勢右上手をとって捕え,これで上手投げかと思いきや正代が先手で左からのすくい投げ,これで投げ勝った。
琴奨菊左四つ早く,北勝富士を渡し込み。北勝富士敢闘賞ならず。
碧山立ち合いかち上げて崩し,嘉風をはたき込み。碧山13勝。嘉風は技能賞ならず。
御嶽海が押し勝って,阿武咲を押し出し。阿武咲も敢闘賞ならず。勝ち条件の力士が全滅した。
これより三役。玉鷲一度つっかけ。二度目,
栃煌山立ち合い当たり勝ってもろ差し,玉鷲を寄り切り。玉鷲負け越しで4場所続けた関脇から陥落。
高安かち上げで崩し,豪栄道が引くと高安がはたき込み。高安,大関互助会勧誘に対する強烈な入会拒否宣言。豪栄道は来場所カド番に。
白鵬立ち合い当たってすぐに左上手,日馬富士応じてがっぷりの右四つ。ひきつけ合いの熱戦となり1分経過,日馬富士が踏ん切りをつけて攻めようとしたところで白鵬も動き出し,日馬富士が土俵際で右下手投げにいったが,白鵬がそのまま寄り倒した。


白鵬1050勝到達,39回目の優勝。幕内勝ち星も956勝に。
白鵬,優勝インタビューで,「サンキュー」とダジャレをかました挙句,「今場所は60回目の名古屋場所だが,第1回の名古屋場所で優勝した初代若乃花が,モンゴルに旅行にした際に,当時6歳の白鵬にプレゼントしたお菓子がうまい棒だった」というエピソードを語った。次の目標は幕内1000勝とのこと。