大相撲五月場所千秋楽

佐田の富士引退。
三賞は殊勲賞:御嶽海,敢闘賞:新入幕の阿武咲,技能賞:高安・嘉風。宇良にも何かあげてほしかったところ。


豊山と旭大星,押し合いから豊山がまわしを取って寄り切り。
荒鷲が妙義龍をはたき込み。
宇良が立ち合いからすぐ下がって,動揺しながら前につんのめった大翔丸をすくい投げ。宇良11勝で終戦。立ち合いを成立させつつ後ろに飛ぶという前代未聞の技を見せた。
栃ノ心今日も変化し,豊響を突き落とし。栃ノ心12勝ながら,家賃の安さと変化2番を考えれば,まあそれほどの価値は無い。
輝が組む展開ながら良いところにもろ差しで入り,魁聖を寄り切り。魁聖負け越し。
千代大龍逸ノ城が押し合い,千代大龍がいなすと逸ノ城簡単に崩れ,千代大龍の送り出し。
蒼国来立ち合い左に変化して,徳勝龍をはたき込み。
貴景勝と阿武咲,全国中学大会以来の対決。このときは貴景勝が勝った。6年ぶりの再戦,両者立ち合い頭から衝突し,貴景勝が猛烈に押して阿武咲を押し出し。一瞬ながら熱の入った勝負だった。
石浦が下から押して,豪風を押し出し。石浦勝ち越し。
琴勇輝今日は前に出て,宝富士を押し出し。


栃煌山松鳳山を右からの突き落とし。
大栄翔左に変化し,千代翔馬をはたき込み。
碧山突いていったが威力がなく,隠岐の海が押し返して押し出し。いかにも不調同士という取組。
遠藤が千代の国を押し出し。
北勝富士が力強く突いて嘉風を押し出し。嘉風は立ち合いに失敗した様子。
正代が右四つで捕え,御嶽海を寄り切り。
琴奨菊ががぶって勢を寄り切り。琴奨菊はこの馬力が15日間続けばね……
これより三役。
立ち合い一度合わず。二度目,立ち合い当たってすぐに玉鷲が引き,豪栄道をはたき込み。玉鷲10勝目でまさかの大関取りへ。
高安と照ノ富士互いに胸で当たるもさすがに照ノ富士崩れず,高安もろ差しで入るも浅く,照ノ富士が思い切り極め,左からの小手投げ。千秋楽にふさわしい熱戦。照ノ富士は12勝で終戦,膝の状態を考えると見事としか言いようがない。高安は11勝で終戦。あのぶちかましが通用しない相手への戦術変更という点で課題が残った。
日馬富士一度つっかけ。二度目,日馬富士が立ち合い強い当たって深い右下手と左上手,白鵬は右下手をとったが左上手を取れず。日馬富士寄ろうとするも下手が深すぎてかえって力が入らず,引きつけると白鵬が上手をうかがい,やや膠着。白鵬巻き替えにいく振りをして上手を取り,さらに日馬富士の上手を切って盤石の体勢を作り,白鵬が寄り切った。


白鵬が全勝優勝。白鵬,通算勝ち星1036勝で,魁皇の1047勝は,休場しない限り来場所更新する可能性が高い。