大相撲九月場所千秋楽

三賞は遠藤に技能賞,隠岐の海に殊勲賞,高安に敢闘賞。


大栄翔が北播磨を突き出し。
旭秀鵬左に変化し,豊響をはたき込み。旭秀鵬勝ち越し。
天風が右四つで大砂嵐を寄り切り。
遠藤右上手,左は差して腕を返して攻め,錦木を寄り切った。遠藤は13勝で,技能賞は妥当。
琴勇輝今日は調子良く突いて佐田の海を突き出し。
松鳳山つっかけて一度不成立。二度目,徳勝龍と松鳳山互いに左四つでまわしは取れず,松鳳山がっぷりになるのを嫌って抜いて網打ちで崩し,松鳳山の押し出し。松鳳山勝ち越し。
玉鷲つっかけて一度不成立。二度目,立ち合いは輝だったが玉鷲押し返して,玉鷲の押し出し。
臥牙丸つっかけて一度不成立。三版連続である。二度目,妙義龍が左四つで組み止めて臥牙丸を寄り切り。決まり手は押し出しがとられた。
貴ノ岩中に入ってもろ差しもかなり窮屈,荒鷲強烈に抱えて極め,荒鷲が右からの小手投げ。荒鷲良い相撲。
千代翔馬がたぐって引いたが呼び込み,正代の押し出し。


栃ノ心が右四つで蒼国来を寄り切り。
嘉風左四つ早く,素早く攻めて大翔丸を寄り切り。
千代の国が突き起こそうとしたが隠岐の海動じず,押し返して隠岐の海の押し出し。
栃煌山豪風を押し出し。
勢差し勝って右四つも寄ったのは魁聖,勢一度こらえて魁聖上手投げの間に勢がもろ差しとなるも浅く,魁聖が外四つで寄り切った。両者満身創痍で取りきった相撲。勢負け越し。
御嶽海浅いもろ差し,慎重に寄って宝富士を寄り切り。御嶽海は新小結濃厚。
碧山諸手突きから喉輪で攻めて高安を押し出し。これで高安来場所は12勝必要になった。
豪栄道左四つになり琴奨菊に寄られたが,琴奨菊寄りきれず右からの小手投げをうつもこれで呼び込み,豪栄道が体を入れ替えてもろ差し,豪栄道の寄り切り。
照ノ富士右に変化したが中途半端で効果なく,稀勢の里左四つで寄り切り。照ノ富士は何がしたかったのか。
日馬富士左上手をとって振り回し続け,鶴竜を寄り切り。伊之助まで吹っ飛んでいった。日馬富士はらしい相撲で12勝目を挙げて締めくくった。


豪栄道の全勝優勝。日本人の全勝優勝は貴乃花以来で20年ぶりとのこと。カド番からの優勝は琴欧州以来で8年ぶり,初優勝が全勝優勝は武蔵丸以来22年ぶり。大阪出身力士の優勝自体が86年ぶりであるから,久しぶりづくめである。また,カド番からの全勝優勝は史上初とのこと。