大相撲秋場所三日目

白鵬休場。メモ的に途切れた史上最高記録を列挙しておく。
横綱連続出場722回(2位北の湖653回)
・幕内連続二桁勝利51場所(2位北の湖37場所)
・通算連続勝ち越し(2位)51場所(1位武蔵丸55場所)
※ 通算連続幕内勝ち越しとすると1位になる。武蔵丸の勝ち越し記録は十両・幕下を6場所含むため。
非常にもったいないが,こればっかりはしょうがない。
なお,8年連続最多勝の9年目も危ぶまれる。先の場所まで白鵬54勝,照ノ富士は44勝。照ノ富士が今場所10勝以上で終われば勝利数で並び,九州場所勝負になる。無論,これも大相撲史上ぶっちぎりで最高記録なので,途切れれば非常にもったいない。もっとも1場所丸々休場してもなお,対抗馬が照ノ富士かここまで41勝の稀勢の里くらいしか浮上しないあたり,やはり白鵬が飛び抜けた成績だ。


青狼が低く入って左上手,蒼国来を寄り切り。
時天空と英乃海右四つがっぷり,時天空内掛けもかわし,英乃海寄ろうとしたが時天空が切れ味鋭い左上手出し投げ。お手本のような上手出し投げだった。
突き合いから北太樹が左差して寄ろうとしたが攻め急ぎ,大栄翔冷静に振り回して体を入れ替え寄り切った。大栄翔の土俵際が良かった。
誉富士と千代鳳が激しい突き合い,最後は千代鳳の引き落とし。
勢が千代大龍をはたき込み。
鏡桜変化して左上手,旭秀鵬を寄り切り。そんな苦手だったっけ?
琴勇輝が懸命に突いたが,豊ノ島動きまわって崩し,最後は突き落とし。
臥牙丸突ききって豪風を押し出し。
阿夢露と安美錦互いに低く当たって絞りあい,安美錦打開しようと出し投げに行くが,阿夢露がそのまま寄り倒した。
遠藤もろ差しも魁聖外四つで寄り遠藤土俵際でこらえて戻し,遠藤上手く絞って巻き替えて左四つ,魁聖の腰を浮かせて寄り切った。遠藤が抜群に上手い。


宝富士が徳勝龍を力強く寄り切り。
高安と逸ノ城互いに右差し,高安が寄るも逸ノ城こらえて膠着,1分経過して逸ノ城じりじりと形を作って上手,高安窮地と見て下手投げをうつもこれで呼び込み,逸ノ城のより倒し。高安左膝を大きく負傷し,車椅子で運ばれていった。あの下手投げは良くなかった。
玉鷲引いて呼び込み,佐田の海が押し出し。平幕の全勝が早くも消滅。
栃煌山もろ差しだがはず押しに近い形で押し,隠岐の海を寄り切り。隠岐の海も退け,いよいよ好調である。
今日も稀勢の里左四つで調子よく佐田の富士を寄り切り。
大砂嵐諸手突きから右四つがっちり,照ノ富士右差し一本でやや苦しい体勢も果敢に攻めてめまぐるしい攻防,1分30秒かかって照ノ富士が寄り切った。こうして見ると膂力の差はほとんどないが,照ノ富士の技術に分があった。大砂嵐は善戦したが照ノ富士には決定的な危うい場面がなかったのも含めて,大関と平幕の差異だろう。
白鵬休場で碧山不戦勝。極めてレアな不戦勝である。しかも碧山が不戦勝が初めてとのこと。
立ち会い一度あわず。二度目,琴奨菊一気の出足で決めようとするが妙義龍もろ差しで残し,琴奨菊右からの小手投げを打つと呼び込み,妙義龍の寄り切り。
豪栄道立ち会い低すぎ威力もなく,栃ノ心が左にずれて立つと豪栄道をはたき気味に右からの突き落とし。大関が続けて星を落とした。
嘉風突き起こして崩し,鶴竜を押し出し。嘉風が二日連続で金星。