大相撲九州場所十三日目

碧山うまく踏み込んで木村山を押し出し。しかし,木村山の無気力相撲である。
磋牙司中に入ったが足が追いつかず,天鎧鵬が引くと落ちた。決まり手は小手投げ。磋牙司負け越し,小兵の限界を見る思い。一方,天鎧鵬は十両一枚目で7−6,勝ち越せば新入幕確実の位置で今日の勝ちは大きい。
大道が玉鷲を引き落とし。
富士東が剣武を押し出し。富士東が良い突き押しを見せた。
黒海と宝富士両者得意の左四つ,宝富士が引きながら投げると両者大きく吹っ飛び,宝富士がかろうじて後に落ちた。黒海は1−12という悲惨な成績。
松鳳山と若荒雄,仕切りでにらみあい,ここまま立つかと思われたが,時間制限いっぱい。しかし立会い一度あわず台無し。二度目の立ち会いは若荒雄がうまく立ち,松鳳山も押していったが若荒雄が引き落とした。
高安まわしを取られないまま魁聖を押し切った。高安良い相撲。
豪風大きく変化し佐田の富士一度耐えたが結果押し出し。どうせ変化するならこれくらい跳んだほうが良い。
朝赤龍得意の右四つまでは早かったが頭をつけると膠着し時天空との取組らしい展開。1分40秒過ぎ,時天空が出し投げに行ったが体勢不十分で朝赤龍が逆に突き倒した。時天空負け越し。
豊響つっこんでいったが雅山あしらって送り出し。雅山二桁。


妙義龍潜って押して,的の小さい嘉風を押し出し。
栃乃若果敢に攻めたが安美錦がはたき込み。安美錦勝ち越し。
北太樹勢い良く立ち会い,栃ノ心得意の右四つだったが気にせず走りきって寄り切った。
豪栄道もろ差しで潜り込み,めずらしく腋の空いていた旭天鵬は為す術なく,豪栄道の寄り切り。
豊真将,腰が引けて逃げまわる阿覧を押し切る。全敗も危ぶまれたのに,ここに来て3勝目。むしろ阿覧は2−11となってしまった。
豊ノ島もろ差し臥牙丸極めるというありがちな展開,豊ノ島が寄り切りで勝った。臥牙丸も上位では巨体が生かせず2−11。
鶴竜左差しでまわしとれず不十分な体勢ながら,隠岐の海の抵抗を許さずうまいこと寄り切った。隠岐の海,前頭一枚目で残念な負け越し。
日馬富士張り差しで崩しもろ差し,琴奨菊身動き取ろうとして腰が浮いてしまい日馬富士がすくい投げた。琴奨菊4連敗。
稀勢の里左四つがっぷりまでは良かったが把瑠都ユルフンで力が入らず,把瑠都は逆に力を発揮して寄り切り。萎える一番。
白鵬が一度待ったをかける珍しい展開。二度目,白鵬右四つで勝ったかと思われたが琴欧洲が左上手を切って抵抗,白鵬もろ差しに巻き替えると琴欧洲肩越しの外四つ,やや膠着した後白鵬ひねって崩し最後は豪快な下手投げ。北の富士「意外と抵抗しましたねぇ」のコメントが地味に酷い。


白鵬が13日目で21回目の優勝を決めた。あとは全勝するか否か。