大相撲九月場所十四日目

妙義龍が十両優勝。幕内に確実に上がってくるだろう。


佐田の富士,長い相撲になったが小休止をはさみつつ土佐豊を押し出し。土佐豊は14枚目で4−10,十両落ちがほぼ確定。佐田の富士は十両2枚目で8−6,幕内昇進がやや見えてきた。
安美錦朝赤龍の左をたぐってとったりで崩し,はたき込み。朝赤龍7−7。
玉鷲頭から当たっていったが,それがゆえに相手を見ておらず,木村山冷静に送り出した。玉鷲負け越し。木村山7−7。
旭天鵬左上手早く,大きく振って芳東を寄り切り。旭天鵬にはこれがある。芳東は新入幕13枚目で5−9,明日負ければ危うい。
磋牙司と大道,一度合わず。二度目の立ち会い,磋牙司が左に変化してとったり。大道7−7。
富士東,隆の山を押し出し。隆の山5−9で幕内残留が厳しくなってきた。明日勝てばまだ。
翔天狼が栃乃若を電車道で押し出し。翔天狼は今頃調子が上がってきた。
高安,押して行って難しいと見るや右の下手,横に動いて寶智山を出し投げ。
北太樹豪栄道,楽しみな対決。その期待通り,差し手争いから投げの打ち合い,さらに豪栄道が腕を抜いてさっと引き落とした。こうした流れの中での技は豪栄道うまい。センスはあるんだよなぁ。
豊響時天空を一気に押し出し。


魁聖変化が中途半端で,若の里が簡単に寄り切った。
黒海押すも崩しきれず,左上手をとって投げようとしたが,嘉風右足をとってわたしこみ。しかし,16枚目の黒海を2枚目の嘉風に当てるのはいかがなものか。元小結とは言え,黒海が少し不憫である。
臥牙丸豊真将,どちらも強烈に押し,一時臥牙丸優勢になったが押しきれず,小手投げに行ったところで豊真将が逆襲して寄り倒した。臥牙丸は惜しかった。
隠岐の海豪風,二度立会い合わず。三度目の立ち会い,隠岐の海豪風を押し出し。豪風の集中力がやや切れていたように見えた。隠岐の海7−7。
豊ノ島,若荒雄と突き合って押し出し。豊ノ島7−7。若荒雄負け越し。
雅山ふわっと立つと阿覧がこれを見てはたいた。これは雅山が良くない。雅山7−7。
鶴竜立ち会いもろ差しで栃ノ心を寄り切った。落ちた先に琴奨菊がおり,膝に命中したらしく少し痛そうである。鶴竜なんとか勝ち越し。
稀勢の里栃煌山を押し出した。
琴奨菊両まわし早く,がぶり寄りで日馬富士を寄り切り。特に,琴奨菊は左差しが完璧だった。何か,今場所の日馬富士は全く表舞台に立てなかったことを象徴するような取組。琴奨菊大関昇進確定だろう。
白鵬まわしは早かったが体勢が悪く頭をつけざるをえない形,把瑠都も組むと左四つから巻き替えてもろ差し,そして左四つに戻った。把瑠都つって寄るも白鵬こらえ,やっと体勢を整えて胸をあわせるとひねって上手出し投げ。白鵬は流れの中とはいえ,右四つになれなかったあたりがここ数日の不調が現れている。