2024年大相撲初場所五日目

大の里と碧山が押し合い,大の里が制して押し出し。

島津海がもろ差しをうかがいながら低く押し込んだが,友風が右をのぞいたらすぐに引いて肩透かし。

両者強く当たって押し合い,阿武咲が押し勝って武将山を押し出し。

互いに左四つとなり,宝富士が遠藤を寄り切り。

美ノ海が左下手を一瞬とったが琴勝峰が押して切り,琴勝峰が押し続けると美ノ海が逃げ回ったが琴勝峰が崩れず,琴勝峰の押し出し。

妙義龍が一度つっかけ。二度目,妙義龍が低い立ち合いからまわしをうかがったが王鵬が左からおっつけて離し,王鵬が押し続けると妙義龍が引いて呼び込み,王鵬の押し出し。

隆の勝が一方的に押して佐田の海を押し出し。

明生が立ち合い当たり勝ち,押し合いとなったがそのまま明生が剣翔を突き出し。

玉鷲と御嶽海が互いに低い体勢で力強い押し合い,頭四つとなりやや膠着したが,玉鷲が次第に左からおっつけて形を作り,右喉輪で崩して押し出した。熱戦。

平戸海が立ち遅れ,朝乃山が右四つとなって寄り切り。

 

湘南の海が右下手を先に取ったが,北青鵬が左からの小手投げで崩して自らも右下手をとり,湘南の海も応じて左上手をとると,北青鵬の左上手が無い以外は右の相四つとなった。ここで互いに攻め手がなく膠着し2分経過,湘南の海が先に仕掛けて寄っていったが,北青鵬が相手の力も使って右下手投げ。北青鵬の待つ戦法が功を奏した。

錦木が立ち遅れ,一山本が一方的に突いて押し出し。

竜電が左前まわしを素早くとり,金峰山がもがいて切ろうとしたがかえって背を向けてしまい,竜電が出し投げのような形で応じて送り出し。

正代が先に左四つ,翠富士が起死回生の首投げをうったがすっぽ抜け,正代がもろ差しとなって寄り切り。

翔猿が右下手で熱海富士左上手,熱海富士が上手投げで崩そうとしたが翔猿が蹴返しで対応,翔猿が熱海富士の右手首をつかんで土俵中央でやや膠着し,熱海富士が腰を振って翔猿のまわしを切り,熱海富士の寄り倒し。決まり手は土俵際でまわしが切れていたため押し倒しがとられた。

大栄翔が立ち合い当たり勝ったが,若元春が左からいなして左差し,これで若元春の形かと思われたが,大栄翔が鋭い右からの突き落とし。大栄翔お見事。

宇良が動き回って崩しにかかったが,琴ノ若が崩れず受け止めたタイミングで右上手をとり,さっと上手投げをうつと宇良が背を向き,琴ノ若の送り出し。琴ノ若が相当に危なかったが,崩れなかったのは強い足腰のためか。

阿炎が懸命に突いて攻めたが,霧島が右からいなして危うく逃げ回り,土俵の外の宙空を霧島の片足が浮く展開となったがなんとか土俵の中にとどまると,阿炎の横についたタイミングで左からの突き落とし。

豪ノ山が一気の出足,豊昇龍が右四つで捕えたが,かまわず豪ノ山が攻め続けて寄り切った。豪ノ山が目の覚めるような会心の相撲。

照ノ富士が右四つで捕え,北勝富士を寄り切り。

 

早くも全勝は琴ノ若と朝乃山の二人となったが,まだまだ1敗は多い。