2023年大相撲五月場所十二日目

一山本が突いて攻めると千代翔馬はたぐっていなし,今度は千代翔馬が突いて攻めて突き合い,千代翔馬が左からの張り手をみまった後に体勢を低くして左下手をとりにいったが,その体勢が低すぎて股割りのような形になり,一山本のはたき込み。千代翔馬は動きすぎで自滅。

大翔鵬が二度つっかけ。三度目,妙義龍が差し勝ってもろ差し,大翔鵬を寄り切り。大翔鵬はなにか張り切りすぎていたようにも見えた。

じりじりとした押し合いから頭四つで膠着,1分半が過ぎて宝富士が一度突き放したが,結局再び頭四つとなって膠着した。2分を過ぎて再び宝富士が突き放してから押し込んだが,水戸龍が土俵際で粘ってかわし,水戸龍はよろけて足を踏み外すと,宝富士も送り出しの形で土俵を割った。軍配宝富士で物言いがつき,2分20秒の相撲の後に同体取り直しの判定となった。二度目,水戸龍が右に変化したが宝富士がついていき,宝富士の送り出し。水戸龍は苦笑いをしていた。水戸龍負け越し。

阿武咲が先に攻めて押し込んだが,王鵬が土俵際で左からいなしてはたき込み。王鵬勝ち越し。

両者右四つ,平戸海が左上手が浅い良い位置を引いて先に攻めたが,剣翔が耐えて平戸海のまわしを切ると,今度は剣翔が攻めて寄り切った。

佐田の海が一気の出足でもろ差しで寄っていったが,琴恵光が土俵際で右にかわして突き落とし。琴恵光の反応が良かった。

北勝富士が押し込み,一度はたいて横につき,竜電を押し倒し。竜電の調子が悪い。竜電負け越し。

碧山と玉鷲が突き合い,玉鷲が制して押し出し。碧山負け越し。

両者頭で当たってから右四つ気味の形で押し合い,御嶽海が押し勝って輝を押し出し。

宇良と翔猿が互いに小刻みにさばいて激しい押し合い,両者のスタミナが切れてきて宇良が体勢低く構えたところで翔猿が攻め込み,翔猿の左腕が宇良の頭にかかると,宇良が頭を振ってこれを振りほどいたところ,翔猿は勢いがつきすぎていてそのまま一回転ひっくり返った。決まり手は宇良のずぶねり。幕内では25年ぶりのレア決まり手。

 

隆の勝が押し込んだが錦富士が左上手をつかんでかわし,錦富士の左上手投げ。

阿炎が左に変化し,明生を送り倒し。明生は右足を少しひねったか。

翠富士が当たり勝ち,高安がまっすぐに引いてしまい,翠富士の押し出し。

琴ノ若右差し,錦木がこれを強烈に極めると琴ノ若が引いてしまい,今度は錦木が押し込んだが琴ノ若が左上手をとって土俵際で上手投げ,両者ほぼ同時に土俵を割って軍配錦木で物言い。協議がかなり長引き,同体取り直しかと思われたが,軍配通りとなった。決まり手は押し出し。

金峰山が強く当たったが正代が受け止め,左からいなして体を入れ替えてもろ差し,正代の寄り切り。

大栄翔が一方的に突き続け,朝乃山のはたきにも落ちず,大栄翔の押し出し。大栄翔の完勝。大栄翔勝ち越し。朝乃山は2敗に後退。

豊昇龍が中に入ってもろ差し,北青鵬が肩越しの上手をとったが,さすがに豊昇龍が上手くまわしを切り,素早く左からの下手投げで崩し,豊昇龍の送り出し。お見事。豊昇龍勝ち越し。北青鵬はさすがに上位に通用せず。

仕切りで少し長い睨み合い。立ち合いは互角,霧馬山がさっと右下手をつかんで貴景勝を捕え,そのまま霧馬山が寄り切った。霧馬山完勝で10勝目。三場所計33勝到達。大関は当確だろう。

両者頭で当たって左四つ,若元春が先に攻めて寄ったが,照ノ富士が左下手投げで振り回して体を入れ替え,照ノ富士の寄り倒し。

 

照ノ富士が1敗で単独先頭となった。2敗に霧馬山と朝乃山。