大相撲春場所十二日目

琴欧洲引退。引退会見はもらい泣きしかけた。成した功績は多大である。お疲れ様でした。これは記事を立てて書きたい。


舛ノ山もろ差し,佐田の富士を寄り切り。言われてみると,確かに最近死にそうになる舛ノ山を見ていない気がする。心臓の持病が良くなったか,鍛えて心肺効率が良くなったか。
北太樹中に入れないように自らも低く,里山を右四つで捕え寄り切った。里山は幕尻で3−9なので,十両に行くのは間違いなかろう。
宝富士左四つで臥牙丸を捕え,出し投げで崩して送り出した。
旭天鵬左上手早く,東龍を一方的に寄り切った。旭天鵬勝ち越し。本当にこの人すごい。実は老化してないんじゃないだろうか。幕内通算勝利も647勝で歴代10位に入ったそうで。
千代大龍常幸龍を押し出し。土俵際際どかったが物言いつかず。
安美錦突いて崩し,貴ノ岩を美しい上手投げ。安美錦うまい。
豪風と千代丸押し合い,豪風がやや引いて呼び込み,千代丸が押し出した。千代丸勝ち越し。これで兄弟ともに勝ち越し。
徳勝龍立ち会いぶつかると,すぐに体を左に開いて千代鳳をはたき込み。兄弟で連続白星はならず。徳勝龍勝ち越し。
大砂嵐再出場。やはり右足が動いておらず,上半身だけでつっぱるも相手が碧山では崩れず,碧山が攻め返して叩きこんだ。


妙義龍が勢を押し出し。勢はご当所で負け越し。
照ノ富士魁聖を寄り切り。
豊響立ち会い当たり勝って電車道隠岐の海を押し出し。
玉鷲が先に攻め込んだが,栃乃若が落ち着いていなし右から突き落とし。まわしに手がかかっていたようで,決まり手は上手投げをとった。
豊ノ島右下手で中に入り,高安をさっと左から小手投げ。高安負け越し。
松鳳山右上手遠藤左下手,松鳳山の方が体がよく上手投げで決まるかに思われたが遠藤これを必死にこらえ,松鳳山もう一度投げに行くと遠藤こらえるどころか自らも右上手を取ると形勢逆転,遠藤が寄り切った。遠藤の投げをこらえる技術がすごい。体を柔らかく使って衝撃を逃している。遠藤,初の上位挑戦でどうなるかと思われたが,6−6まで星を戻してきた。十分にすごい。
嘉風中に入ろうとしたが豪栄道そこを狙って右からの小手投げ。これは豪栄道を褒めるべき。
栃煌山もろ差しで入り,琴奨菊を右から肩透かし。琴奨菊6−6,残り3日が両横綱鶴竜なのでほとんど負け越しが決まった感が。
白鵬稀勢の里立ち会い3回合わず,1回めは稀勢の里が先に立ち,2回めは白鵬が待った,3回めは白鵬が勝手に立った。これは全体的に白鵬が悪い。4回めは綺麗にそろい,白鵬一気に突き放して稀勢の里を押し倒した。これは珍しいパターン。白鵬全勝維持。
日馬富士突き刺さる立ち会いも鶴竜ぐっと受け止め,右からいなして送り出した。地味な相撲ではあるが,鶴竜はあの突き刺さる立ち会いを受け止めきったというのはすごい。確実に白鵬の領域に入りつつある。鶴竜は1敗維持,日馬富士は1敗に後退。