大相撲春場所千秋楽

把瑠都大関昇進に加えて敢闘賞、技能賞だそうだ。敢闘賞はともかく、技能賞は意外である。確かに今場所のつっぱりは良かったが、別の人にあげてもよかったのではないだろうか。北太樹とか。まあ、詳しくは本家で書こうと思う。殊勲賞該当なし。まあそうだろう、しかし先場所把瑠都が獲得して1年ぶりの受賞だったことを考えるに、実質1年半ほど平幕力士の躍進がないということになる。とても寂しい。


隠岐の海と徳瀬川の新入幕対決、隠岐の海が寄り切って勝った。ともに8−7だが、両者を来場所幕内で見られるのが嬉しい。この二人は伸びるような気がする。
今場所は優勝決定戦多く、序の口、序二段、十両で優勝決定戦。十両は三つ巴。木村山が二連勝で十両優勝
北太樹勝って二桁の白星。新入幕磋牙司は東15で6−9だから陥落かな。
岩木山立会いは悪くなかったが猛虎浪がもろ差しで内に入り、岩木山抵抗できず寄り切られた。勝ち越してはいるが、やや消極的ではあった。
春日王低く当たったがそれよりは組みに行くか変化すべきであった。垣添同じく低くあたり、そのまま押していった。
栃煌山張り差しがきいてそのままもろ差しに入り寄りきり。時天空は終盤の失速が激しく10−5。栃煌山11−4で来場所はかなり上位。
高見盛豊真将、真正面からぶつかりあい多少の力比べが見られた後、豊真将がうまく左についてがぶり寄り。高見盛負け越し。豊真将10−5。
琴奨菊も自分が本家だと言わんばかりのがぶり寄りで二桁。三役復帰は濃厚だろう。実は朝赤龍も10−5ではあるが、東の11じゃなぁ。


組むとそんなに得意じゃないはずの霜鳳に負けた阿覧は重症である。阿覧は結局変化して玉鷲に勝ったのが唯一の白星となった。
豊響出足が一気に出たが押し切れず、となれば組んで鶴竜が逆襲するのは当然である。
安美錦思いっきり押していったが栃ノ心はたき、自らは土俵際ぎりぎりで残した。物言いかと思われたが、確かに栃ノ心が残っていたので行司の判断が正しく、物言いつかず。
稀勢の里雅山に対し張り手で対決し、見事に打ち勝った。こういうところは強いんだが……いっそ押し相撲に転向してはどうか。
玉鷲出足よかったが豊ノ島左下手から投げて勢いを止めると、見事に切り返して倒した。うまい。


これより三役。以前はこれでも三役などと言われたが、今場所の成績ならなんとかこれより三役でも許される。
把瑠都琴光喜の取組。把瑠都は諸手突きから回転の良い張り手で琴光喜の上体を崩すと、琴光喜内から入ろうとするを見て良い位置のまわしをつかみ外四つ。こうなると琴光喜は内に入ったと言うよりも完全に挟まれた形になり身動きがとれず、把瑠都万全に寄り切った。技能賞にふさわしい戦術的相撲。朝青龍が乗り移ったかのような取り口。賞賛するに限りなし。なんかもう今日は満足した。
がっぷり組めば琴欧洲のほうが魁皇よりも強かった。それだけの話。魁皇8−7、やはり前回のが異常事態であった。
白鵬の全勝優勝がかかる日馬富士との取組。両者鋭く立会い、日馬富士左上手を嫌い右にまわってつく。白鵬強引に右下手投げを打つが日馬富士が崩れるはずもなく。日馬富士逆に左上手から何度か投げるが、白鵬ついていきやはり崩れない。白鵬寄ってにじりにじりと体勢を作ると、肩越しに左上手をとり、観客もわかっていてここで「おー!」と歓声が漏れる。日馬富士がここから粘りに粘ったが、最後は左上手投げで白鵬が決めた。これもまたものすごい名勝負だった。


ちょっと時間をあけて、本家のほうにまとめを書く。