貴景勝が首のケガが治っておらず休場。まず再出場もなさそうなので,特例復帰は絶望的。
錦富士が低く攻め込んだが,北の若が回り込んで左上手,北の若の上手投げ。
白熊が左を差して攻め込んだが,時疾風が回り込みながら引っ張り込み,土俵際で右上手投げをうって逆転。
高安が諸手突きから突いて右上手をとったが,阿武剋が腰を振ってこれを切り,阿武剋が逆に右上手をとって頭をつけて崩し,阿武剋の寄り切り。阿武剋は新入幕初白星。
両者左四つ,竜電が巻き替えてもろ差しとなったが窮屈であり,宝富士が良い形の外四つ,宝富士の寄り切り。
錦木が当たり勝ち,武将山をはたき込み。
佐田の海が先に右四つ,すぐに攻め込むと狼雅が右下手投げで応じて投げの打ち合いとなり,佐田の海が投げ勝って左上手投げ。
両者頭で当たって玉鷲が当たり勝ち,輝を押し出し。玉鷲は通算連続出場1631回目で歴代単独1位に。
一山本が先に喉輪で攻めていたが,引いて呼び込み,翠富士の押し出し。一山本の引きがあまりに安直だった。
遠藤が張り差しをうったが組めずに押し合い,間合いを測って上手く押し続けて欧勝馬を押し出し。
豪ノ山が当たり勝って攻め込んだが,若隆景が上手く右にかわしてはたき込み。
両者頭で当たって激しい押し合い,もつれて土俵を割り,美ノ海が明生を押し倒し。物言いがついても良かったと思う。
琴勝峰と宇良が激しい押し合い,宇良が激しく横に動くと琴勝峰がついていけず,宇良のはたき込み。
正代が当たり勝って右おっつけで攻め,湘南乃海を押し出し。
大栄翔が突いて攻め,御嶽海が一度は回り込んだが,大栄翔が追いすがって左を差し,大栄翔の寄り倒し。
大の里が差し勝って右四つ,王鵬が横に動いて逃げようとしたが,大の里がよく差し手を効かせて寄り切り。
阿炎が突いてはたして激しく動き回ったが,平戸海がこらえて粘り,中に入って平戸海の押し出し。阿炎は動き回りすぎたか。
貴景勝休場,若元春の不戦勝。
隆の勝が当たり勝ったが,霧島がこらえて左上手をとり,なおも隆の勝が攻め込んだがその勢いも使って霧島の左上手出し投げ。
豊昇龍が右下手をとって熱海富士は左上手,豊昇龍が熱海富士のまわしを切って自らは上手を取りに行ったが,そこで熱海富士が再び上手をとると豊昇龍は上手を取れず,そのまま引きつけ合いになると体格の良い熱海富士が有利,熱海富士が力勝負を制して寄り切った。
翔猿が先に右下手をとって頭を付け,琴櫻は苦しい体勢となり翔猿の状態を起こしにかかるが,翔猿が反り技を見せると琴櫻が右の差し手を返して体を入れ替え,琴櫻が体勢不十分なまま寄ると,翔猿が土俵際で右下手投げをうち,両者もつれて土俵を割った。軍配琴櫻で物言いつかず。決まり手は押し出しがとられた。スロー再生で一度見たときは誤審にしか思えなかったが,二度三度見ると琴櫻が土俵を完全に割るよりも先に翔猿の左足の甲が返っていて,接地もほぼ同時で意外と際どい。とはいえ,軍配をどちらに上げるべきかと言われたら翔猿であろうし,一番良い決着は同体取り直しであった。少なくとも静止画で見ると琴櫻の勝ちにしか見えない。
琴桜辛勝の一番にNHK解説の舞の海修平氏「これは物言いをつけなければいけません」 - 大相撲 : 日刊スポーツ
物言いすらつかなかったのは不手際と言わざるを得ない。こういう誤審は久々に見た。もっとも,翔猿はどちらかというとこういう相撲で白星をもらっていることの方が多い印象。