2024年大相撲九月場所四日目

北の若と宝富士が長い押し合い,次第に宝富士が押し勝ってはたき込み。

両者頭で当たって互いに左下手,錦富士が巻き替えを図ると阿武剋がこれを防いだが,錦富士がそこで右上手をとって寄り切った。

北勝富士が当たり勝って攻め込んだが,白熊が下がりながら左四つで捕え,白熊が逆襲して寄り切り。

高安が諸手突き,錦木が構わず前に出て右四つ,錦木の寄り切り。高安がやや脆かった。

金峰山が先に攻め込んだが竜電が右四つで組み止め,金峰山も右下手一本で懸命に粘ったが,竜電が頭をつけてじりじりと寄ると金峰山も粘りきれず,竜電の寄り切り。

武将山と輝が押し合い,武将山の方が低く力が出て,輝を押し出し。決まり手は寄り切りがとられた。

一山本が先に右四つを作り,相手のお株を奪うような速攻で佐田の海を寄り切り。

勝馬が立ち合いすぐに強烈に右からおっつけると狼雅がもろくも崩れ,欧勝馬の押し出し。

玉鷲が右の喉輪で攻め込んだが,翠富士が玉鷲の右腕をあてがいながら下がり,土俵際で左にかわして肩透かし。物言いがつき,意外と長い協議となったが軍配通り。

両者頭で当たって押し合い,遠藤が前まわしをうかがうと美ノ海が思わず引き,遠藤が頭から突っ込んで押し出したが,美ノ海がはたいてほぼ同時に遠藤も土俵に倒れ込んだ。軍配美ノ海で物言いつかず。スロー映像で見ると確かに美ノ海が残っている。

 

若隆景が低い姿勢で押し込んだが,宇良が逃げ回って土俵際で若隆景の左腕をたぐって崩し,宇良のとったりが決まったかに見えたが,軍配宇良で物言い。スロー映像で見ると,なんと宇良がとったりをうった際に左足が土俵を割っていた。軍配差し違いで若隆景の押し出しとなった。

豪ノ山が強く当たって電車道,湘南乃海を押し出し。湘南乃海に元気がない。

明生と琴勝峰が互いに差せず押し合いとなり,次第に体格に勝る琴勝峰が優勢になって引き落とし。

若元春が浅い左差しと右上手で寄っていったが,正代が土俵際で強烈な左からのすくい投げで逆転。正代はこれが打てるなら好調。

平戸海が立ち合い当たり勝って中に入り,王鵬を寄り倒し。平戸海が会心の相撲。

霧島が先に左四つを作り,御嶽海を寄り切り。今場所の御嶽海に馬力がない。

大栄翔が当たり勝って喉輪で攻めたが,大の里がのけぞりながら耐えて左差し,これで走って大の里の寄り倒し。決まり手は押し出しがとられた。

阿炎が諸手突き,押し合いとなったが阿炎が上手く左からいなして隆の勝を引き落とし。

琴櫻が差し勝って浅いもろ差し,熱海富士を寄り切り。

ふわっとした立ち合い,間合いの広い押し合いとなり,翔猿が豊昇龍を引き落とし。翔猿はこういう相撲を取らせたら絶品。