2021年大相撲初場所十三日目

豊山が先に攻めて押し込んだが,明瀬山が上手く左にかわして突き落とし。明瀬山は幕内で初めての勝ち越し。

逸ノ城が先に右四つ,佐田の海が巻き替えてもろ差しとなったが,逸ノ城がそこで寄って寄り倒し。佐田の海負け越しで,十両への陥落が決定的。

碧山と琴ノ若の押し合い,碧山は突きも出して攻めたが足が出ず,土俵際で琴ノ若が右からの突き落とし。碧山負け越し。

豊昇龍と志摩の海が互いに体勢低く押し合い,志摩の海が左上手を取ると豊昇龍が内掛けでこらえて右下手,志摩の海が上手投げにいくと今度は豊昇龍が下手投げで応じて投げの打ち合い,これで土俵中央に戻り,豊昇龍が再度下手投げでフェイント,内掛け。豊昇龍は内掛け→下手投げ→下手投げ→内掛けと連続で仕掛けており,技能賞物である。豊昇龍は5連敗からの8連勝で勝ち越し。

翠富士が左に変化,妙義龍がついていったが押し合いとなり,翠富士がさっともろ差し,そのまま翠富士が左すくい投げ。翠富士勝ち越し。

霧馬山が一度つっかけ。二度目,照強が右に変化して足取りにいったがそのため体勢が低すぎ,霧馬山のはたき込み。霧馬山が髷をつかんだのではないかと物言いがついたが,軍配通り。照強負け越し。

栃ノ心右下手で琴恵光が左上手,琴恵光の方が体勢が良く,右腕を返して抵抗したが,栃ノ心が下手だけで強烈にひきつけて上手をとって形勢逆転,琴恵光なおも土俵際で粘ったが,栃ノ心が馬力で寄り切った。

阿武咲と明生が互いに低い立ち合いから押し合いとなり,阿武咲が押し勝って左のおっつけで崩し,明生を押し出し。阿武咲勝ち越し。

空海が突き起こして攻め,琴勝峰がかいくぐってなんとか右四つとなったがあまりに体勢悪く,天空海が左からの小手投げ。

 

翔猿と宝富士が低く当たって激しい押し合い,頭をつけあって膠着し,翔猿のスタミナが先に切れて宝富士の押し出し。熱戦。宝富士勝ち越し。

大栄翔が一気の出足で電車道,竜電を押し出し。

北勝富士が徳勝龍を押し出し。

御嶽海が一気の出足で輝を押し出し。輝負け越し。御嶽海勝ち越し。

玉鷲が先に突いて攻めたが,高安がいなして崩し,高安が突き返して突き出し。玉鷲負け越し。高安勝ち越し。

遠藤が一度待った。二度目,遠藤が中に入りかけたが照ノ富士が絞って極めにかかると,遠藤が思わず引いてしまって照ノ富士の押し出し。

朝乃山が差し勝って右四つ,隠岐の海を悠々と左上手投げ。

隆の勝が押し込み,正代が引いて呼び込んだが,土俵際で正代がはたき込み。物言いがついたが,スロー映像で見ても正代が残っており,軍配通り。

 

正代は2敗で残っているが,連日際どい勝ちで安定感がない。しかも14日目が照ノ富士・千秋楽が朝乃山であろうから先は厳しい。一方,大栄翔は昨日・一昨日が不安定だったが今日の相撲はすばらしく,また格上相手の取組も残っていない。これはいよいよもって大栄翔の初優勝が見えてきたかもしれない。