2021年大相撲初場所十四日目

琴ノ若豊山が激しい押し合い,豊山が優勢だったが琴ノ若が左に逃げ回って距離をとり,今度は琴ノ若が右からの喉輪で押し倒し。琴ノ若10勝。豊山は7-7。

妙義龍が左四つ,琴恵光を寄り切り。琴恵光負け越し。妙義龍7-7。

徳勝龍が佐田の海を押し出し。徳勝龍は昨日までに11敗しているとは思えない相撲だった。

翠富士が低く当たって左四つ,右上手投げでもろ差しとなったが霧馬山が上から覆いかぶさり,翠富士がかえって苦しい体勢,翠富士が右下手投げで打開しようとしたが失敗,霧馬山が翠富士の右手首をとって膠着。霧馬山のまわしが緩んでまわし待った。行司がまわしを結んで再開,翠富士のスタミナが切れて霧馬山の押し出し。熱戦。翠富士は中に入って首が極まった形になってしまい呼吸が苦しく,スタミナを浪費したのが厳しかった。霧馬山勝ち越し。

ふわっとした立ち合いから翔猿と豊昇龍の押し合い,豊昇龍が押し勝って押し出し。豊昇龍が9連勝。

竜電が低い立ち合いで押そうとしたら足が出ず,天空海が右からの小手投げ。

明瀬山が強く当たって差し勝ってもろ差し,栃ノ心を寄り切り。

照強が低く押し込んでもろ差し,琴勝峰が両側から極めて寄ったが,照強が豪快にうっちゃった。

志摩の海が左上手良い位置をつかんで阿武咲を捕え,志摩の海の寄り切り。志摩の海勝ち越し。

 

逸ノ城右下手で宝富士左上手で膠着,2分かかって宝富士が右下手をとって寄り切り。

北勝富士が当たり勝って碧山を押し出し。

大栄翔が突き起こし,大きく引いて玉鷲をはたき込み。大栄翔12勝目で,4敗力士の優勝が消滅した。

高安が右上手をとって上手投げで崩し,そのまま輝を寄り切った。

遠藤と御嶽海ががっぷり左四つ,遠藤が上手く寄って寄り切り。今日の御嶽海は弱かった。

隠岐の海が低く攻めていったが,隆の勝が回り込んではたき込み。隆の勝勝ち越し。隠岐の海7-7。

正代中に入ってもろ差し,照ノ富士が振って逃げると,正代が引いてはたきこんだが照ノ富士がなおも土俵際でくるっと一回転,土俵中央に戻って頭をつけ合う体勢,照ノ富士が正代をはたき込み。照ノ富士は10勝目が欲しい意地があったが,正代は綱渡りで2敗を維持し続けた緊張感がここに来て切れてしまったかのような相撲だった。正代3敗目。照ノ富士は大きな10勝目。

明生が低く攻め込んでもろ差しになりかかったが足が出ず,朝乃山が突き落とし。

 

大栄翔が2敗,正代が3敗となり,優勝決定戦の可能性は残った。