2022年大相撲九州場所十四日目

千代翔馬隠岐の海が左四つがっぷり,千代翔馬が何度か足を飛ばして攻めたが隠岐の海が懸命に耐え,1分を超えたところで隠岐の海が寄り切った。隠岐の海勝ち越し。千代翔馬負け越し。

隆の勝が押し込んで東龍を押し出し。隆の勝・東龍ともに7-7。

琴勝峰と妙義龍が押し合い,妙義龍が先に攻めていたが琴勝峰が体を入れ替え,押し合いから琴勝峰が先に左四つで組み,妙義龍を寄り切り。琴勝峰と妙義龍ともに7-7。

錦木が右下手で捕えたが,一山本が左上手で頭をつけて先に攻め,錦木が耐えると一山本のスタミナが切れ,錦木が巻き替えようとすると一山本がそこを寄ったが,錦木が巻き替えをやめてこれに耐え,一山本が無理攻めとなったところで逆襲,錦木が寄り切った。これも錦木と一山本の両者が7-7。

平戸海が当たってすぐにもろ差し,錦富士を寄り切り。平戸海の完勝。平戸海10勝目。

若元春が一気の出足で押して攻め,琴恵光を押し出し。琴恵光7-7。

栃ノ心が立ち合い当たってすぐに引いてしまい,佐田の海の押し出し。栃ノ心負け越し。佐田の海7-7。

互いに低い立ち合いから頭四つ,宇良が引いていなし,照強を押し出し。照強はとうとう14連敗。

翠富士が当たり勝って遠藤を左からの突き落とし。遠藤負け越し。翠富士7-7。

逸ノ城と熱海富士が互いに深い右下手,組み合っているうちに熱海富士の息が切れ,逸ノ城の寄り切り。

 

高安と輝が激しい押し合い,押し引きの攻防があり,高安もふらつく場面があったが,高安が大きく回り込んで引き込み,輝をはたき込み。高安は見るからに緊張していたが,何度目かの優勝争いで多少は冷静さが残っており,それで残せたように見えた。

明生が押し込んで左下手,琴ノ若を寄り切り。今日の琴ノ若は脆かった。明生勝ち越し。

玉鷲が突き放し,左から良い突きが入って突き飛ばし,宝富士を押し出し。

大栄翔が先に攻めて押し続け,二度引いていなすと竜電が土俵を割りかけたがぎりぎり残し,両者向き直ると竜電の左差しが入り,右もおっつけて上手をとり万全,大栄翔を寄り切った。物言いがついたが軍配通り。竜電はよく残した。大栄翔は勝っていた取組を落とした。大栄翔負け越し。

碧山が突き放そうとして翔猿が右下手で組み止め,碧山が左上手をとってどうかと思われたが,翔猿が出し投げ気味に一閃右下手投げ。翔猿に投げのイメージは無かったが,存外ちゃんと打てていた。碧山負け越し。

阿武咲が当たり勝って,すぐに引いて霧馬山を左からの突き落とし。

若隆景が浅いもろ差し,北勝富士が極めにいったが若隆景がわずかに引くと北勝富士の体勢が崩れ,若隆景が押しに変えて押し出し。若隆景勝ち越し。北勝富士負け越し。

豊昇龍が左前まわしをとりにいったが,阿炎が大きく引いて左にかわし,阿炎の引き落とし。豊昇龍は4敗に後退。

貴景勝が優勢に押して,王鵬を押し出し。王鵬も4敗に後退。

御嶽海が先に攻め込んだが,正代が土俵際で耐えると御嶽海の力がふっと抜け,正代が押し返して押し出し。御嶽海負け越し。

 

高安が2敗を維持,貴景勝と阿炎が3敗に変わる。おそらく高安・阿炎戦が組まれるので,勝てば高安が優勝,負ければ貴景勝の勝敗にかかわらず決定戦。