2022年大相撲秋場所四日目

照強が潜ったが,東龍が上から押しつぶして上手投げ。

千代翔馬が右に変化して,平戸海を右からの上手投げ。

豊山が押して攻め続け,水戸龍を押し出し。

一山本が諸手突きから押すと,剣翔が押し合いから引いて呼び込み,一山本が中に入って押し出し。

王鵬が一気の出足で右おっつけ,隠岐の海を押し出し。王鵬の当たりが良かった。

両者頭で当たって左下手,上手をうかがいあっていたが,琴勝峰が諦めて寄り,竜電を寄り切り。

錦富士が立ち合い強く当たって喉輪で攻勢,隆の勝が逃げ回って体を入れ替えたが,錦富士が土俵際で左からのすくい投げ。錦富士がよく動いていた。

千代大龍が強く当たって左四つ,これで寄っていったが攻め急いで足が流れ,琴恵光が機敏に右からのすくい投げ。

北勝富士が一方的に押し込み,栃ノ心が土俵際ではたいたが際どく間に合わず,北勝富士の押し出し。

阿武咲が珍しく左上手をとり,妙義龍を上手投げ。この組み合わせは11-3と阿武咲が圧倒しており,普段の阿武咲では見られない勝ち方であることを踏まえても,完全に勝ちパターンを学習している。

両者頭で当たって押し合い,突きに変えた若元春が優勢に進めて遠藤を突き出し。若元春は突きに変えたのが良かった。

 

碧山が回転よく突いたが上づっぱりで佐田の海がこらえ,碧山が引いて呼び込み,佐田の海の押し出し。

高安が当たり勝って左四つ,錦木を右上手投げ。高安の完勝。

両者低く構えて押し合い,宝富士が左差しをうかがって攻め込むと,宇良が潜って宝富士の右をたぐり,反ってそのまま宝富士の脇をくぐり抜けると,バランスを崩した宝富士が倒れた。神業,伝え反り。幕内では20年ぶりに決まったとのこと(決めたのは平成14年秋場所三日目,当時大関だった朝青龍貴ノ浪戦)。

大栄翔が押し込んだが,逸ノ城が大栄翔の右をたぐって体を入れ替え,逸ノ城の送り出し。

豊昇龍が右に変化気味に立って右上手,上手投げで崩して左は喉輪,霧馬山を寄り切り。豊昇龍は霧馬山を強く警戒している。

互いに左からおっつけて削り合う感じの攻防,若隆景が張り手も交えて距離を作ると,猛烈にはたいて翠富士をはたき込み。

押し合いから翔猿がかいくぐって左差し,右もこじ入れてもろ差しとなり,御嶽海が右からの小手投げで粘ったが,翔猿が寄り切った。御嶽海は押し合いを制して勝たねばならなかったが,圧力が無かった。

玉鷲が立ち合い強く当たって一方的に押し込み,正代を押し出し。

琴ノ若がまわしをうかがいながら押していくと,貴景勝が必死に突き放して激しい相撲となり,貴景勝が張り手を乱舞,琴ノ若が必死に堪えていたがとうとう顎が跳ね上がり,貴景勝の押し倒し。

明生がもろ差しとなったが照ノ富士が両側から極めて抱え,明生がもがいて照ノ富士が少しぐらついたが,照ノ富士がそのまま極め倒した。照ノ富士が蹲踞の際に少し左膝をかばっており,今場所の膝の調子は相当に悪い。

 

今日も良い相撲が多かった。