大相撲十一月場所二日目

千代翔馬が右に変化し,明瀬山がついていって足をとり渡し込み,しかし千代翔馬も倒れながら右から突き落とし,際どいところで軍配千代翔馬。物言いがついてもおかしくなかったが,物言いつかず。しいて言えば,渡しこんだ腕が先に落ちたと見られたか。

志摩の海が千代大龍を押し出し。

千代の国が当たってすぐに引き,天空海をはたき込み。

逸ノ城が引いて呼び込み,琴ノ若の押し出し。

豊昇龍が右四ついい形,右足を出して豊山を内掛け。

炎鵬が立ち合い八艘飛び,しかし魁聖動じず押し倒し。

竜電がもろ差しで佐田の海も外四つながら両者一枚まわし,引きつけ合うも佐田の海がユルフンで決着つかず,竜電が左のまわしをあえて離し,右のまわしを取り直しての右下手投げ。

明生が先に攻めたが琴恵光が右から差して押し返し,明生がひるんで裏を向いてしまい,琴恵光の押し出し。

徳勝龍が左に変化し,碧山をはたき込み。

照強が低い立ち合いから潜ろうとしたが,遠藤がよく見てはたき込み。

 

栃ノ心が押したがかえって脇が開き,宝富士がもろ差しで寄り切り。

琴勝峰が当たり勝って攻め続け,玉鷲を突き出し。

北勝富士が強く押し込み,さっと引いて翔猿を突き落とし。

隠岐の海が左はず押し,妙義龍が右を巻き替えてもろ差しになったが,隠岐の海がそこで押して押し出し。やはり巻き替えはスピーディーにやらないと隙でしかない。

高安が一気の出足で輝を押し出し。久々に目のさめるような高安の強い出足を見た。

大栄翔が先に攻めて突き続けたが御嶽海崩れず,大栄翔が引いて御嶽海が中に入りかけたが,大栄翔が引ききって突き落とし。

両者強く当たって隆の勝が右差し左おっつけ,これで完全に阿武咲を封じて寄り切り。

貴景勝が上手く突き起こし,若隆景を突き出し。

正代がもろ差し早く,霧馬山を寄り切り。今日は万全だった。

朝乃山と照ノ富士が互いに右四つ,照ノ富士が思い切った豪快な左上手投げ。がっぷりまで行けば朝乃山にも勝ち目があるが,投げ合いになったら勝ち目がない感じがする。