大相撲七月場所十日目

明生が左からの小手投げで崩して押し込んだが,琴恵光が土俵際で逆転のはたき込み。

若隆景が当たってすぐに右に動き,高安を右からの突き落とし。

千代丸が突き起こして突き放し,佐田の海を引き落とし。

照ノ富士が一度待った。二度目,ややふわっとした立ち合いから照ノ富士が組めず,松鳳山が低く攻め込もうとしたが低すぎ,照ノ富士が押しつぶして引き落とし。松鳳山負け越し。

錦木と志摩の海の押し合いで攻防が入れ替わり,錦木の寄り切り。志摩の海負け越し。

琴勇輝が押し込んで,栃ノ心が土俵際ではたいたが間に合わず,琴勇輝の押し出し。琴勇輝は9回目の対戦で初めて栃ノ心に勝った。

琴勝峰が先に左上手をとったが攻める前に魁聖も右四つを作って応じ,魁聖が下手投げで攻めて投げの打ち合い,魁聖が投げ勝って右下手出し投げ。

石浦潜ったが琴奨菊左四つで捕らえ,琴奨菊が寄ろうとしたが差し手が甘く,石浦が下がってひらりとかわし,右上手出し投げ。石浦お見事。

千代大龍が一気の出足,電車道で妙義龍を押し出し。

玉鷲一度つっかけ。二度目,照強が低い立ち合いから押していったがやや低すぎ,玉鷲が右から突き落とし。

 

徳勝龍が勢の右をたぐって崩し,そのままとったり。

石川県民対決。炎鵬が潜って足取りにいったが,輝が上から押しつぶしてはたき込み。

竜電の左四つが早く,霧馬山を右上手投げ。

遠藤と阿武咲が互いに左四つ,阿武咲が寄っていったが,遠藤が落ち着いて右上手投げ。阿武咲は全敗が続く。

宝富士が寄っていって,土俵際で豊山が左から突き落とし,両者同時に落ちて軍配豊山。物言いがつき,やや長い協議となり,軍配差し違えで宝富士の寄り倒しとなった。落ちるのは豊山の方が遅かったように見えたが,スローで見ると豊山の右足がかなり早い段階でひっくり返っていて,足の甲が砂につくかどうかという状況であったので,この段階で勝負があったという判断だろう。とはいえまだ技が続いていたので死に体ではなく,落ちたのは単純に宝富士が早かったのだから,差し引きゼロの取り直しが妥当だったようには思う。

隆の勝が右からおっつけて攻めていったが,隠岐の海が耐えて左四つで寄って崩し,隆の勝を肩透かし。

大栄翔が一方的に攻めて,正代を突き出し。大栄翔はよく攻めた。

碧山と貴景勝が激しい押し合い,碧山が優勢だったが,貴景勝が逆転の突き落とし。

朝乃山が押していったがやや焦って組みに行ったところ,御嶽海が機敏に左上手投げで投げ捨てた。朝乃山は相手が御嶽海と見て攻め急いだのが敗因だが,御嶽海の投げを褒めるべきだろう。朝乃山が1敗に交代。御嶽海勝ち越し。

白鵬が一気の出足,北勝富士を押し出し。

 

白鵬が10連勝で先頭に立った。1敗は朝乃山と照ノ富士,2敗は御嶽海と正代。