大相撲初場所千秋楽

三賞は大盤振る舞い。殊勲賞は遠藤が確定,徳勝龍と正代の優勝した方が獲得。敢闘賞は徳勝龍・正代・霧馬山。技能賞は北勝富士が確定,炎鵬は今日勝てばの条件。

 

琴奨菊が外四つながら良い当たり,栃煌山左差しからすくい投げにいったが呼び込み,琴奨菊の寄り切り。琴奨菊は幕内通算701勝目,史上9位タイに浮上。

千代丸が諸手突きから突いていったが,霧馬山がいなして左にかわし,霧馬山の送り出し。花田虎上氏,霧馬山が困ったら左に回り込むという癖を指摘。

照強が寄っていったが,剣翔が左からのすくい投げ。剣翔はわざと脇を空けて照強に組みに行かせてすくい投げをねらっていたのではないか,と花田虎上氏の指摘。とすると賢い相撲。

7-7対決。千代大龍中に入ってもろ差しとなったが深すぎ,魁聖が外四つになったが,魁聖が寄り切った。千代大龍負け越し,魁聖勝ち越し。

佐田の海が一気の出足,琴恵光を寄り切り。

7-7対決。隆の勝が思い切って押し込んでいき,勢が右からのすくい投げで応じたがすっぽ抜けて裏を向いたが,勢がなんとか向き直り,隆の勝がなおも押し込むと勢のはたき込み。勢はよく残した。物言いがついたが軍配通り。

宝富士が右四つで捕え,志摩の海を寄り切り。

ふわっとした立ち合い,輝が低く押して潜らせず,輝の押し出し。炎鵬は技能賞獲得ならず,輝は10勝目。

7-7対決。隠岐の海が左四つ,東龍が半身になってしまい,隠岐の海の寄り切り。東龍負け越し,隠岐の海勝ち越し。

玉鷲が一気の出足で電車道石浦を押し出し。

 

両者よく当たって正代が左差し,右からははず押しで御嶽海を寄り切り。正代は見るからに緊張していたが,御嶽海もまっすぐ来たので影響しなかった。正代2敗維持,御嶽海負け越し。

豊山が突き,北勝富士が押す相撲で豊山が突き勝ち,北勝富士がさっと引いてはたき込み。

栃ノ心がはたいて崩し,妙義龍を押し出そうとしたが,妙義龍が土俵際でかわして右からの上手出し投げ。栃ノ心が焦って相撲をとっていた。

遠藤一気の出足で左四つ,松鳳山を寄り切り。遠藤の完勝。松鳳山負け越し。

阿炎が引いて呼び込んでしまい,逃げ回ったが,大栄翔が冷静に押し出し。

高安が碧山を引き落とし。

これより三役。そろっていないのが初々しい。

竜電が大幅につっかけ。二度目,朝乃山が立ち合いで右四つ,寄っていって竜電を浴びせ倒し。なぜか竜電のほうが気負っていた。朝乃山は10勝目で,来場所の大関取りが確定。

豪栄道が右四つで捕えて寄っていったが,そこで不用意に左から外掛けをうつと,阿武咲がそれに合わせて右下手投げで逆転。組んだら豪栄道と思われていただけに,場内が静まってしまった。

貴景勝が押していこうとしたが押せず,中に入ってしまいもろ差し,徳勝龍これを好機と見て右上手,さらに巻き替えて左四つ。貴景勝やってしまったという表情をしつつ左から突き落とそうとしたが徳勝龍崩れず,徳勝龍がそのまま寄り切った。

 

徳勝龍が幕尻優勝を決めた。初場所は5年連続で初優勝力士の優勝となった(琴奨菊稀勢の里栃ノ心玉鷲・徳勝龍)。33歳5ヶ月での初優勝は歴代3位のスロー記録(1・2位は旭天鵬玉鷲)。

結びの一番で平幕力士が登場するのは48年ぶり,幕尻力士が登場するのは史上初。徳勝龍の優勝は,奈良県出身力士として98年ぶり,幕尻優勝は20年ぶり。

なお,正代が優勝していたら熊本県民として初(1909年に優勝制度が固まって以降)であった。