大相撲初場所十三日目

十二日目終了時点で,優勝争いが平幕二人というのは史上初とのこと。

荒鷲引退。幕内通算21場所。お疲れさまでした。「日本に来てよかった」とは言ってもらえて嬉しい。

十両では照ノ富士が13連勝で優勝。あとは全勝がなるかどうか。

 

東龍が右四つ,剣翔を左上手投げ。

千代大龍が今日はよく突いて,栃煌山を押し出し。

石浦が潜ろうとしたが,霧馬山がよく見てはたき込み。

互いに右四つ,魁聖佐田の海を寄り切り。

豊山と徳勝龍の突き合い,豊山が突き勝って攻め込んだが,土俵際で徳勝龍がタイミング良く左からの突き落とし。徳勝龍が1敗維持。

千代丸と隆の勝が押し合い,千代丸が押し勝って突き倒し。隆の勝はもっと低く行きたかったところ。

照強が潜って下から押したが,竜電が土俵際でかわしてはたき込み。照強は押しが弱く,はたかれやすい形だった。

勢が押し勝って碧山を押し出し。碧山は突きの間合いになれなかった。

阿武咲手付き不十分で二度行司が止めた。三度目,阿武咲が右喉輪で攻めて左四つ,やや不格好ながら寄っていき,土俵際で体が離れて阿武咲押し出し,琴恵光が土俵際で突き落とし,軍配阿武咲。際どかったが物言いつかず。スローで見ると確かに琴恵光の足が出るのが早かった。行司も自分でさばきつつちょっと困惑していたので,確認の物言いがあった方が行司も安心したかも。

正代が強く当たってもろ差し,輝を寄り切り。ここに来ての完勝。正代も1敗維持。

 

玉鷲が突いて攻め続けたが,志摩の海が耐えて引き落とし。玉鷲は突きの位置が高く,うわづっぱりになっている。

両者強い立ち合いから北勝富士が懸命に押し,珍しく左上手をとって寄りに変え,御嶽海を寄り切り。北勝富士10勝目。

琴奨菊が当たり勝って左から突いて崩し,妙義龍が琴奨菊の右をたぐったが呼び込んでしまい,琴奨菊の押し倒し。

遠藤が左下手,隠岐の海が右からの小手投げで崩そうとしたが,遠藤が合わせて左からの下手捻り。見事な捻り技。遠藤勝ち越し。

大栄翔が突き押しで攻めて松鳳山逃げ回り,松鳳山が左下手をとって大栄翔も左下手,四つ相撲になって土俵中央で膠着,互いに上手を探り合うも,大栄翔が上手をあきらめて右を抱え,大栄翔が強引により切った。両者良い相撲で熱戦だった。

阿炎が突いて攻めたが,炎鵬が潜って阿炎の右足を取り,足取り。阿炎の身体が浮き上がった。阿炎負け越し,炎鵬勝ち越し。

朝乃山右四つ,宝富士が逃げ回ったが,朝乃山が崩れず寄り切った。宝富士負け越し,朝乃山勝ち越し。

豪栄道が完璧な立ち合いで右四つ,栃ノ心に何もさせずに寄り切った。この相撲が昨日できていれば。栃ノ心負け越し。

高安かち上げもややすっぽ抜け,挽回するかのように激しい突き押し,貴景勝が突き返して激しい突き合い,高安が二度はたくと貴景勝落ちかけたがなんとかこらえ,高安も呼び込む形になって向き直った貴景勝攻勢,高安が裏を向いてしまい貴景勝の押し出し。貴景勝が熱戦を制した。

 

引き続き徳勝龍と正代が1敗,貴景勝が2敗。