大相撲五月場所九日目

貴景勝が再休場。大関で1場所に二度の休場は63年ぶりとのこと。

 

立ち合い一度合わず。二度目,豊ノ島がつっこんでいったが,炎鵬がかわしてはたき込み。炎鵬よく残った。

佐田の海が左四つで速攻,千代翔馬を寄り切り。佐田の海の味が出た相撲。

照強が押して中に入ってもろ差し,ここから横に展開して回り込み,千代丸を送り倒し……からの決まり手が訂正されて送り掛け。超レア決まり手である。送り倒しの体勢で自分の足をかけないとこの決まり手にはならないっぽい。

矢後が強烈に押してきたが,石浦が華麗に潜って左下手,そのまま豪快に下手投げ。今日は小兵がずっと勝っている。

大翔鵬と志摩の海が押し合い,志摩の海が差せずに大翔鵬の押し出し。

互いに相手に差させずにさばきあう相撲となり,そのまま琴恵光が栃煌山を押し出した。琴恵光が上手くさばいた。

徳勝龍と松鳳山が互いに浅い左四つ,徳勝龍が一気に寄っていったが,松鳳山が切れ味鋭い右からの小手投げ。

友風が押し込んでいったが,明生がたぐって崩して逆転,明生の押し出し。

正代が輝を引き落とし。

阿武咲一度つっかけ。二度目も阿武咲つっかけ。三度目,互いに押し合う展開から嘉風がいなしたが,自らの遠心力で膝をついてしまった。決まり手は一応押し倒しとなった。

 

宝富士が左四つ,錦木がかなりこらえたが,宝富士の寄り切り。

朝乃山が今日は二度はたいて崩し,さっと左差しを入れて竜電を寄り倒した。苦手力士だったが,組み合わない展開にして打開した。朝乃山勝ち越し。

玉鷲が一方的に押して電車道,大栄翔を押し出し。

手付き不十分で行司が一度止めた。二度目は遠藤が待った。三度目,千代大龍が一気の出足で遠藤を吹き飛ばし,千代大龍の突き出し。

両者頭でぶつかり合う強烈な立ち合い,御嶽海の二の矢が早く,御嶽海が北勝富士を押し出し。御嶽海が良い相撲。

碧山が上手く突き起こし,琴奨菊を突き出し。これは碧山の相撲。

阿炎が一度つっかけ。二度目,阿炎が諸手突きでいったが足が続かず,豪栄道がさっと引き落とし。

貴景勝休場で栃ノ心が不戦勝。栃ノ心はこれで勝ち越し。

妙義龍が左を差そうとすると高安これを嫌い,腰を離して自らは左下手を取り,これで寄っていこうとすると妙義龍巻きかえて右差し,左もうかがうが高安脇を締めて抵抗,妙義龍のもろ差しを阻むと,かなり苦しい体勢ながら左上手投げで崩し,最終的に妙義龍が浅いもろ差しとなったが体勢が悪すぎ,高安が抱えて寄り切った。なかなかの熱戦。

鶴竜が立ち合いでさっと左四つ,隠岐の海を寄り切り。鶴竜勝ち越し。