大相撲秋場所千秋楽

三賞は全て該当なし。平幕二桁が14日目時点で嘉風しかおらず,優勝の白鵬も全勝であるため,妥当と思われる。しいて言えば竜電に技能賞をあげてもよかったかも。三賞受賞者がいないのは三賞創設以来71年で初とのこと。


千代丸左足の骨折で休場,安美錦不戦勝。
貴ノ岩隠岐の海を右上手出し投げ。切れ味良い出し投げだった。貴ノ岩はこれで二桁にのった。
碧山と琴勇輝が突き合い,碧山がいなして崩し,碧山のはたき込み。
竜電が左四つで大翔丸を寄り切り。
嘉風が中に入って北勝富士を寄り切り。
錦木と琴奨菊互いに左四つ,琴奨菊が右から絞って攻めたが錦木痛そうにこらえ,耐えきった錦木が寄り切った。琴奨菊は千秋楽に負け越し。
宝富士が佐田の海を突き出し。
立ち合い一度合わず。二度目は栃煌山がすぱっともろ差し,千代翔馬が足をかけて抵抗したが,栃煌山の右下手捻り。栃煌山勝ち越し。
松鳳山が張り差し,隆の勝が応戦したが,松鳳山がいなして崩し,松鳳山の突き出し。
阿武咲一度つっかけ。二度目,石浦が潜ったが阿武咲気にせず押していき,石浦の上体が浮き上がってしまい阿武咲の押し出し。
7−7対決。大栄翔が中に入って押し切り,輝を押し出し。大栄翔勝ち越し,輝負け越し。


豊山が土俵際で回転して残し,千代の国をはたき込み。
魁聖が左四つ,正代を寄り切り。魁聖勝ち越し。
千代大龍左に変わり気味に立ったが勢ついていき,千代大龍左下手で頭をつけて勢右から抱え,勢有利に見えたが引いて呼び込み,千代大龍の押し出し。
朝乃山と貴景勝が頭をつけあって膠着,朝乃山が先に仕掛けて均衡を崩し,思い切って押していったが押しきれず,引いて呼び込んでしまい貴景勝の押し出し。朝乃山はもったいない負け越し。
両者立てず立ち合い一度不成立。二度目,玉鷲が一方的に突いて遠藤を突き出し。
逸ノ城が妙義龍を引き落とし。逸ノ城勝ち越し。
阿炎が攻め込んで御嶽海がかなり慌てたが,御嶽海が引ききってはたき込み。
これより三役。栃ノ心立ち合い強く当たって右から強烈なおっつけ,これで崩して高安を送り出し。栃ノ心会心の相撲で復帰の場所を終えた。
豪栄道が立ち合い強く下から押し上げ右からおっつけ,稀勢の里を右からの突き落とし。豪栄道会心の相撲。豪栄道が右でつかんでいたのは下がりに見えたが,突き落としになるか下手投げになるかは判断がつかない。
白鵬鶴竜右四つがっぷりで引きつけ合い,千秋楽結びの一番にふさわしい力と技のぶつけ合いとなる熱戦となり,鶴竜が打開せんと白鵬の右下手を切りにかかると白鵬左からの出し投げで応じ,おそらくそのまま鶴竜の右腕が極まったと思われ,鶴竜が激痛に耐えかねて腕を抜いて裏を向き,そのまま白鵬が送り出した。鶴竜の右腕はすぐに抜いたかいがあってケガにはならなかった模様。白鵬が全勝優勝を決めた。