大相撲初場所千秋楽

決定戦無く全ての段で優勝が決まるのは平成になって初めてとのこと。
三賞は殊勲賞が今日勝って勝ち越せば妙義龍,敢闘賞は高安,技能賞は該当なし。高安三賞は初めてというのはちょっと意外。
高見盛は引退。


雅山旭日松をはたき込み。雅山,なんだかんだで3−12で終戦。騒がれたのは星の数もあるが,悲壮感漂う土俵ぶりだったからとは言えるだろう。
宝富士右上手で寄り上手投げで倒そうとしたが,佐田の富士重くすくい投げで応戦,宝富士の側が崩れ佐田の富士が寄り切り。
翔天狼が若の里を押し出し。翔天狼やっと勝ち越し。若の里は11枚目で4−11,これは十両落ちもやむなし。
隠岐の海立ち会い鋭く,もろ差しで北太樹を寄り切り。隠岐の海勝ち越し。まあ多くは語るまい。
豪風うまく回りこみ,栃乃若を引き落とし。
時天空と富士東三度立ち会い不成立,その度に時天空張り差しをしたため都合四度富士東は張り手を食らった。結局時天空の寄り切り。
嘉風が変化して玉飛鳥をはたき込み。
阿覧左から張り差してそのまま大道をはたき込んだ。千秋楽にして淡白な相撲が続く。
玉鷲が押し勝ち,右からおっつけて臥牙丸を押し出し。臥牙丸はなぜか玉鷲が苦手。
魁聖左上手で捕え,舛ノ山を一方的に寄り倒した。舛ノ山は捕まったらどうしようもないところが今場所露呈した。


豊ノ島もろ差しも浅く,豊響構わず押して押し出し。
千代大龍突き起こしてからはたき,妙義龍を引き落とし。妙義龍は緊張していたか固く,負け越しで殊勲賞ならず。
碧山の押しを回りこみ続けた安美錦が引き落とし。決まり手は引っ掛け。碧山負け越し。
松鳳山良い突き押しで旭天鵬を押し出し。これを最初からできればこんな成績には。
高安と栃煌山,事実上の来場所小結決定戦かも。三度立ち会い合わず,四度目どちらも低く潜りたい中栃煌山あきらめて上体をあげ,はたき込み。栃煌山勝ち越しで小結を維持。高安はどうなるか,12−3で終戦
把瑠都猛然と寄ったが勢下手投げであわせると,把瑠都が手をつくのと勢の体がなくなるのが同時とみて同体取り直し。把瑠都今度は外四つでがっちりと捕え,勢を寄り切った。把瑠都勝ち越し。
豪栄道もろ差し狙いも右四つ,栃ノ心も得意の型でがっぷりとなったが,渾身の寄りで寄り切った。栃ノ心はうっちゃり成立せず。豪栄道は右四つになっても栃ノ心に勝てる程度に力はあるのだが,今日やっと勝ち越し。
これより三役。琴奨菊鶴竜右四つ,鶴竜巻き替えてもろ差しになろうとしたところを琴奨菊が寄り切った。これは互助会を疑われても仕方ない相撲。鶴竜があれだけ無防備に立ち会いをするとは思えないので。
稀勢の里左差し早く,このまま下手投げをうったが体勢不十分,琴欧洲が右上手を引くとあわせて投げ,琴欧洲が投げ勝った。これで両者10−5,この二人の動きは今場所確かに良かった。
結びの一番。日馬富士今場所一番立ち会いでもろ差し,白鵬こうなるとどうしようもなく必死にもがいたが,日馬富士そのまま寄り切った。


日馬富士全勝優勝。