大相撲九州場所千秋楽

優勝争い的には消化試合。熱い十両優勝争いは,1敗同士でぶつかった佐田の富士が栃乃若を下して優勝。二人とも再入幕が確定的。
三賞は殊勲賞該当なし,敢闘賞松鳳山,技能賞豪栄道


大喜鵬右上手投げ,あわせて千代の国下手投げ。軍配千代の国も物言いがついて同体取り直し。確かにこれは同体。二度目,大喜鵬良い立ち会いで千代の国を押し出し。大喜鵬は十両5で9−6,新入幕は厳しいか。
琴勇輝が調子よく突いて若荒雄を押し倒し。琴勇輝は十両3で9−6,新入幕は五分五分と言ったところ。
富士東と旭日松突き合い,富士東が勝って突き出し。富士東勝ち越し。
若の里立ち会いやや左に変化,嘉風これについて行き顔に張ると若の里脳震盪気味に崩れて倒れた。嘉風勝ち越し。
勢が千代大龍を押し出し。千代大龍負けたが今日も引かず,結局引いた相撲は15番で1番だけ。敢闘賞候補ながら投票で外されたそうだが,あげてもよかったのではないかと思う。
時天空雅山を捕えて左から上手投げ。雅山は明らかに圧力不足。決まり手発表は下手投げだが,どう見ても上手投げだと思う。雅山は前頭11で5−10,ギリギリ落ちないかな。
北太樹低く刺さって左差し,臥牙丸を押し出し。北太樹勝ち越し。正直に言って,これはとても怪しい。7−7三人は全員勝ち越し。
玉鷲が高安を押し出し。高安は最後まで動けなかった。
常幸龍押して豪風を土俵際まで追い詰めたが詰めを誤り,豪風かわすと一転して常幸龍劣勢,呼び込んで土俵を割った。常幸龍前頭14で6−9,陥落危うし。
栃ノ心立ち会いやや左に動いて上手,これで十分で芳東を寄り切り。


魁聖左からおっつけて崩し,翔天狼を押し出し。翔天狼は後半になって随分失速した。
松鳳山諸手突き,阿覧引いて崩そうとすると松鳳山やや前のめりになったが,持ち直してなんとか押し出した。敢闘賞に花を飾る良い相撲。
豊ノ島栃煌山をうまくいなして撹乱し,押し出し。今日は豊ノ島がうまかったが,栃煌山がややもっさりしていたところもある。
大道左差し,右上手を欲しがったがここは豊真将こらえ,しかし豊真将の体が次第に崩れ大道が左からすくい投げ。決まり手は投げが外れたと見て突き落とし。確かに突き落としのほうが妥当のような気はした。
安美錦が舛ノ山の圧力をうまく受け流し,送り出し気味に押し出し。
旭天鵬やや苦しい体勢ながら極めて出ていくと,妙義龍がうっちゃって逆転。決まり手はすくい投げ。
琴欧洲豊響を捕えて寄り切り。豊響は土俵際投げようとしたが惜しくも決まらず。琴欧洲は詰めの甘い勝利。
ここでこれより三役。豪栄道ガチガチに緊張していたが,大丈夫か。
豪栄道もろ差しで入ると琴奨菊右から投げたが豪栄道こらえ,巻き替えて右上手,ここから投げた。決まり手は突き落としだが,まわしに手がかかっていたそうなので上手投げが正しかろう。豪栄道はこれで11−4,初場所の成績によっては春場所,ご当初で大関取りである。
鶴竜稀勢の里右四つがっぷりで力比べ,体格に劣る鶴竜苦しくなって左を巻き替えに行くがこれで崩れて稀勢の里攻勢,しかし稀勢の里も詰めが甘く足が流れ,鶴竜引いて右からの突き落とし。
久しぶりの横綱同士の対決だが,日馬富士仕切りの時間を間違える。やはり疲れているのだろう。白鵬右差しも日馬富士巻き替えて寄り,白鵬土俵際でこらえて,両者左四つのがっぷり。白鵬日馬富士両者にとって逆の四つだったが,やはり組むと白鵬の力が強く,強烈な下手投げで今場所を締めた。結果的に白鵬の相撲であったが,日馬富士にも見せ場はあった。熱戦であった。