大相撲五月場所三日目

富士東が勢を押し出し。
宝富士がさっと体を開いて左から朝赤龍を突き落とし気味のはたき込み。宝富士がうまく取った。
玉鷲が一気に押して天鎧鵬を寄り倒し。玉鷲良い圧力。
魁聖当たりよく,やや苦しい体勢ながら腰を伸ばさず皇風を押し出した。皇風は新入幕白星が出ない。魁聖は下半身をうまく使えた。
佐田の富士がうまく突き放して大道を押し出し。
若の里左下手,翔天狼右上手で膠着していたが,若の里強烈な下手投げ。
千代大龍がよく見て突いて嘉風を押し出し。嘉風やはり不調。
時天空栃ノ心がっぷり右四つ,時天空内掛にいったが栃ノ心投げ返し,栃ノ心やや有利に落ちると物言い。軍配通り,栃ノ心の勝ち。
北太樹極めて出ようとしたがこれは外れ,松鳳山がここぞと押そうとしたがこれもすっぽ抜け,北太樹が残った。決まり手はとったりだが,なんとも言いようがない相撲。
碧山が突いて距離をとってから旭天鵬が出てくると反動を利用して碧山が小手投げを決めた。
若荒雄突くと隠岐の海突き返して左差し,右上手もとって寄り切った。隠岐の海が若荒雄戦初勝利。


栃乃若が雅山を押し出し。あからさまに右腕をかばいながらの相撲なのがなぁ。
栃煌山豪風を押し出し。
安美錦が振って崩そうとしたが崩れず,土俵際豊ノ島と投げの打ち合い,豊ノ島俵で残りすくい投げが決まって安美錦が転がった。なぜか軍配安美錦で,当然物言いから軍配差し違え。
把瑠都が妙義龍を一蹴して押し出し。
日馬富士もなんなく阿覧を寄り切り。
鶴竜が突いてはたいて豪栄道を落とした。先場所のリベンジを果たす。
琴欧洲組んで豊響を投げると,やや体が流れたがどう見ても豊響が先に落ちた。しかし軍配豊響で物言いつかず,豊響の勝ちという判定。これはどう考えて誤審。琴欧洲がかわいそう。豊響はこれが大関戦初勝利らしいが,なんとも微妙な初勝利である。
琴奨菊,巨体臥牙丸にもろ差しでがぶり寄り,寄り切り。臥牙丸何も出来ず。
稀勢の里が張り差しから,左腕の力だけで押し切ったような,豊真将を押し出し。
白鵬張り差し,高安捕まらぬよう逃げまわったが,白鵬慎重に追って押し出した。


琴欧洲の誤審だけが記憶に残った日。あれがなければ大関横綱全員安泰であった。